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仮性包茎とは
平常時に亀頭の一部または全てが包皮に覆われている状態を、仮性包茎といいます。
勃起をしても痛みや締め付けられる感覚はなく、手を使うことで亀頭を出すことが可能な包茎です。
仮性包茎は、皮の被り方によって以下のように重症度が変わります。
- 勃起した際に亀頭が自然に露出する場合は、軽度仮性包茎
- 勃起をした際に包茎が多く余ってしまう場合は、重度仮性包茎
また、よくある仮性包茎の悩みが、不衛生になりやすいということです。
普段から皮が被っている状態のため、きれいに洗っているつもりでも、普通のペニスよりは恥垢が溜まりやすくなってしまいます。
衛生面に気をつけていれば、基本的には性行為を含め、日常生活を送る上で支障をきたす可能性は低いです。
仮性包茎の原因
生まれつき
なぜ仮性包茎になってしまうのか、原因が気になる方は多いと思います。
仮性包茎になってしまう原因の一つに、生まれつき包皮が長いことが挙げられます。
包皮が長いため剥いても元に戻りやすくなるためです。
また、生まれつきと考えた場合、遺伝の要素があるのか気になりますよね。
身体的特徴は両親から引き継がれることが多いため、ペニスに関しても特徴を引き継ぐ可能性があります。
しかし、医学的に証明されたデータが存在しているわけではないので、あくまでも遺伝する可能性があると考えられています。
子どもの頃剥く習慣がないから
赤ちゃんの頃は、誰もが包皮で亀頭を包んでいる包茎の状態ですが、成長とともに亀頭が露出していきます。
しかし、成長しても亀頭が露出せずに包茎となってしまう原因に、幼少時にペニスの包皮を剥く習慣がなかったことが挙げられます。
海外では親が男の子とお風呂に入る際に、包皮を剥いてあげる習慣がある国や地域があります。
しかし、日本では子供のときに包皮を剥いてあげる習慣が浸透していないため、相対的に日本人男性は仮性包茎の方の割合が多いことがわかっています。
自慰行為の仕方
仮性包茎の原因の一つに、誤った自慰行為の仕方があります。
包皮や包皮の口を利用して習慣的に自慰行為を行う方は、仮性包茎の方が多いという統計が出ています。
皮を伸ばすようにして刺激を与える自慰行為は、続けることで包皮が伸びてしまい、包茎が悪化してしまう場合があります。
そのように、包茎を克服したい方は、これ以上悪化させないことが大切です。
自慰行為を行う際は、包皮を伸ばさないように気をつけながら行いましょう。
仮性包茎のデメリット
仮性包茎にはデメリットが5つあります。
- 臭いやすくなる
- かゆみ・炎症を起こすリスクがある
- 性病にかかりやすい
- 見た目のコンプレックスになる
- 早漏の原因になる
それぞれ詳しく説明していきます。
①臭いやすくなる
包皮が剥けている方に対して、仮性包茎の方の場合はケアを怠ると不衛生になりやすいデメリットがあります。
仮性包茎の場合、包皮が亀頭を覆っているため、包皮と亀頭の間に白いカス(恥垢)が溜まりやすく、臭いの原因となる場合があります。
包皮を剥いて洗うことで清潔を保つことは可能ですが、一日の大半が包皮で覆われた状態となるため、どうしても蒸れやすく恥垢が溜まりやすくなってしまいます。
恥垢が溜まらないようにするためには、ペニスを常に清潔に保つことが大切です。
お風呂で洗う際は最後まで包皮を剥き、丁寧に洗いましょう。
②かゆみ・炎症を起こすリスクがある
恥垢が溜まると、雑菌が繁殖しやすいため不衛生になりやすく、かゆみや亀頭包皮炎などが起こりやすくなります。
かゆみが出た場合は、真菌(カンジダ)感染が疑われ、亀頭包皮炎の場合は包皮が赤くはれて痛みが出てきます。
亀頭部に赤みやかゆみなどが出ている場合は感染症の疑いもありますので、早めに医師の診察を受けましょう。
症状に合った軟膏や抗菌薬などを処方してもらえます。
また、患部を清潔にすることは大切ですが、石鹸をつけて強く擦ることは、症状が悪化する可能性がありますのでやめましょう。
③性病にかかりやすい
恥垢が溜まり不衛生な状態が続くと、カビや病原菌、ウイルスなどが繁殖しやすくなるため、性病にかかる確率が上がってしまいます。
包茎の方がかかりやすい性病に、包皮炎と尖圭コンジローマが挙げられます。
恥垢が包皮に覆われ湿った状態になっていると、病原菌を繁殖させてしまい、性病にかかりやすく、さらには悪化してしまう場合もあります。
性病を防ぐためには、亀頭や包皮を常に清潔にし、乾いた状態を保つことが大切です。
④見た目のコンプレックスになる
一般的に成人男性は包茎ではないイメージを持つ方も少なくないと思います。
そのため、日常生活で特に問題を感じない場合でも、包茎であることを恥ずかしく感じてしまう方も多く見られます。
そのようなコンプレックスから女性にどのように思われるか気になってしまい、性に積極的になれず、交際自体に消極的になってしまう場合があります。
包茎についての悩みは以下に記載する、仮性包茎を治す方法で解消できる場合もありますので、自分に合った方法を見つけてみてください。
⑤早漏の原因になる
仮性包茎が必ず早漏の原因になるわけではありませんが、なりやすいと言われている理由があります。
包茎のペニスは刺激を感じやすい亀頭が日常的に皮で覆われています。
そのため、勃起したときに亀頭が皮の外に出ることで刺激に耐えられなくなり、早漏になりやすいと言われています。
性交をする際に気になってしまい、コンプレックスに感じる方も少なくないと思います。
しかし、正常なペニスでも早漏の方もいますので、あまり気にしすぎないことが大切です。
仮性包茎を治す必要性はあるか
仮性包茎は基本的には生活に支障を与えることが少ないため、治す必要を感じない方もいます。
包茎の場合、包皮と亀頭の間は不衛生になりやすく清潔を保つ必要があります。
日頃から丁寧に洗うことで清潔を保てている場合は、必ずしも治す必要はありません。
しかし頻繁にかゆみや炎症、臭いが気になる場合や、強いコンプレックスや早漏で困っている方には、治療の検討を推奨しているクリニックはあります。
仮性包茎を治す必要があるのか迷っている方は、包茎を専門としているクリニックに相談してみることをおすすめします。
その際に不安に思っていることや疑問点などを相談してみましょう。
治療することのメリットや、デメリットなどを確認することで、不安の解消にも繋がります。
仮性包茎を治す方法
仮性包茎を治す方法は3つあります。
- 矯正器具
- 長茎手術
- 包茎手術
どのような方法なのか詳しく見ていきましょう。
矯正器具
包茎を矯正するために、包皮を剥いた状態で固定できるリング状の器具や下着タイプ、接着剤タイプなど様々なものがあります。
包茎矯正リングは、固定してしばらくすると包皮が亀頭に戻らなくなり、包茎が治るという仕組みです。
軽度の仮性包茎であれば、市販されている包茎矯正グッズで改善する場合もあります。
しかし、人によってペニスの形状や症状に違いがあるため、効果には個人差があります。
また、中には安全性が確認されていない商品などもありますので、安易に使用することは避けましょう。
長茎手術
長茎手術は、体内に埋まっているペニスの余っている部分を引き出すことで、余分な包皮が後退し包茎を改善させることが可能な手術です。
長茎手術の方法は2つあります。
- 切開せずに医療用の特殊糸を通す術式により、埋もれている部分を引き出すことが可能な手術
- 切開を行うことで、恥骨と癒着している部分を剥がして引っ張り出し固定する手術
どちらの方法が良いのかは、症状や体型によっても変わりますので、診察を受ける際に確認してみましょう。
包茎手術
仮性包茎を治すには、基本的には包茎手術が必要になります。
亀頭を覆っている余分な包皮を切除することで、亀頭を露出させるよう手術を行います。
また、包茎手術は衛生面や見た目だけではなく、以下の症状の改善も見込めます。
- 性行為の際にコンドームの外れやすさが気になる方
- 包皮に毛を巻き込んでしまい、亀頭や包皮が傷つきやすい方
手術で行う術式はクリニックによって異なる場合がありますので、診察を受ける際によく確認しましょう。
仮性包茎手術の種類
仮性包茎手術は4種類あります。
- 環状切除術
- 背面切開術
- 亀頭直下法
- 陰茎根部切開(バックカット)法
1つずつ説明していきます。
環状切除術|全ての包茎に対応できる
環状切除術(クランプ法)は、クランプと呼ばれるコーン状の器具を、包皮と亀頭の間に挿入後、リングを装着し、リング状にメスで切除する方法です。
環状切除術のメリットは、費用を安く抑えることができることです。
しかし、手術跡が残りやすいデメリットもあります。
そのため、手術跡の茶色と、肌色とのツートーンカラーに見えやすくなる場合があります。
傷跡を目立たせたくない方は、費用は高くなりますが、以下に記載する亀頭直下法の手術をおすすめします。
背面切開術|包皮のバランスが悪くなりやすい
背面切開術は、縦方向に包皮を切開し、縫合する際は横方向に縫合します。
横方向に縫合を行うことで、余った包皮が引っ張られることにより、亀頭を露出させる方法です。
背面切開術は、切開する範囲が少ないため、傷が治りやすく、体への負担が少ないメリットがあります。
しかし、適切な切開と丁寧な縫合が必要な難しい手術のため、包皮のバランスが悪くなりやすいので注意が必要です。
また、真性包茎の場合、包皮の余り具合によっては改善が難しいため、手術を受けたい場合は医師とよく相談することをおすすめします。
亀頭直下法|全ての包茎に対応できる
亀頭直下法は、亀頭の真下の包皮から余っている包皮を切除して縫合します。
亀頭から約3mm〜5mmの部分を縫合することで、縫合部が亀頭の部分に隠れるため、手術跡が目立ちにくくなります。
しかし、手術跡が目立ちにくい反面、環状切除術に対して費用は高くなります。
そのため、医師と相談してメリット、デメリットを踏まえた上で、費用に少し余裕のある場合できれいに仕上げたい方に、亀頭直下法をおすすめします。
陰茎根部切開(バックカット)法|仮性包茎のみ対象
陰茎根部切開法は、別名バックカット法とも呼ばれ、勃起時と正常時の差を考慮し、余ったペニスの根本側の包皮をリング状に切開します。
その後、切開した包皮を根本側に広げ、ペニスの付け根部分で縫合を行う方法です。
手術跡がペニスの付け根にあり、陰毛で隠れるため自然な仕上がりになります。
陰茎根部切開法は、仮性包茎のみを対象とした手術になります。
カントン包茎や真性包茎は、包皮に締め付けがありスムーズに剥くことが難しいため、他の手術法をおすすめします。
仮性包茎手術をするクリニックの選び方
仮性包茎手術をするクリニックの選び方は4つのポイントがあります。
- 費用で選ぶ
- 執刀医の実績で選ぶ
- 美容面(見た目)での配慮で選ぶ
- プライバシーへの配慮で選ぶ
それぞれ説明していきますので、クリニックを選ぶ際の参考にしてみてください。
費用で選ぶ
仮性包茎手術を行っているクリニックで、料金が相場よりも安すぎる場合は心配になりますよね。
あまりにも低価格をウリにしているクリニックへ行く場合は注意しましょう。
丁寧なカウンセリングがなく、納得のいく手術を受けられなかった、高額な料金で契約させられてしまった、などの危険性があります。
そのようなことにならないためにも、ホームページや電話などで料金設定が明確に記されているか、相場より安すぎたり高すぎたりしないかを確認しましょう。
執刀医の実績で選ぶ
男性器治療はデリケートな問題であり、自然な見た目の治療を求めている方が多くいます。
自然な仕上がりのためには、執刀医と手術方法、両方の選択がとても大切です。
選ぶポイントとしては、執刀医が包茎治療の実績や技術のある、泌尿器科医がいるクリニックであるかが重要になります。
深い知識や経験の多い医師に手術を行ってもらうことで、見た目だけではなく、合併症のリスクを減らすことが期待できます。
また、他院の修正を施してもらいたい場合も、知識や経験の多い医師に手術をしてもらえるほうが不安要素が少なくなります。
美容面(見た目)への配慮で選ぶ
男性器治療のようにデリケート部分の治療は、機能面だけでなく、治療を受ける方のコンプレックスに配慮した治療をしてもらえるかどうかも大切です。
そのためには、男性器治療に専門知識を持つ泌尿器科医による、丁寧なカウンセリングを行っているかが見るべきポイントです。
質問したことに対して納得のいくまで説明してもらえるか、メリットやデメリットを丁寧に説明してもらえるかなど、事前に確認することで自分に合ったクリニックを選択できます。
プライバシーへの配慮で選ぶ
病院や町にある泌尿器科クリニックの場合は、女性の看護師さんが多くいたり、他の患者さんと同じ待合室であったりすることが多く、プライバシーの配慮が難しい場合があります。
また、デリケートな男性器治療では、女性相手では恥ずかしさのため要望が伝えられないなど、満足のいく手術が受けられない方も多いと思います。
プライバシーへの配慮で選びたい方におすすめなのが、包茎専門の美容クリニックや、泌尿器科医による男性器クリニックです。
医師を含めスタッフ全員が男性であることが多く、プライバシーに配慮されています。
仮性包茎を治療する際の注意点
仮性包茎手術後は気をつけたい点が4つあります。
- 入浴は約2週間後から
- 運動は約1週間控える
- 性行為・自慰行為は1ヵ月程度禁止
- 飲酒は約1週間禁止
手術後にしてはいけないことに加えて対策方法なども説明していきますので、参考にしてみてください。
入浴は約2週間後から
手術当日はシャワー、入浴ともに控えましょう。
翌日からしばらくは自身で手術跡の消毒や包帯の交換等をして清潔に保ちましょう。
患部を濡らさなければ、シャワーで体を洗うことが可能です。
そのように、2週間以内は患部を濡らさないよう気をつけながら、シャワーのみで体を洗うようにしましょう。
ナイロン糸で行う包茎手術を受けた方は、約2週間後に抜糸をする必要があります。
お湯に浸かる入浴については、抜糸後から可能になります。
溶ける糸を使用して手術を受けた方は、糸が取れ始めるのに3週間程度かかる場合があります。
その後、全ての糸が取れるまでさらに1〜2週間程度かかる場合がありますので、入浴の時期ついては医師によく確認してみましょう。
運動は約1週間控える
仮性包茎手術後は、しばらくの間安静にすることが大切です。
軽い運動の場合は2〜3日後から可能ですが、通常の運動は約1週間は控えましょう。
日頃から運動をしていて運動をやめたくない場合は、ストレッチやマッサージなどを行うことで無理なく体を動かすことが可能です。
ストレッチやマッサージにはリラックス効果も期待できますので、安静中に運動不足を感じた場合のストレス解消にもおすすめです。
ただし、1週間程度は患部に強い刺激を与えないことが大切ですので、ストレッチやマッサージを行う際は注意しながら行いましょう。
性行為・自慰行為は1ヶ月程度禁止
仮性包茎手術後は、性行為・自慰行為は1ヵ月程度禁止になる場合が多いです。
なぜなら、意図的な勃起は血液の流れがよくなり、患部が痛んだり腫れたりする可能性があるからです。
他にも、性行為・自慰行為によって患部が強い力で圧迫されてしまうと傷が悪化してしまう場合もあります。
術後の治りをよくするためにも安静を心がけましょう。
しかし、禁止されている時期の性欲をどのように抑えればいいのか、悩む方も多いと思います。
そのような方におすすめなのが、軽い運動やストレッチです。
体を動かすことで、ほど良く疲労感や達成感を感じるため、性欲をコントロールすることが可能です。
他にも、アクションやホラーなどの、性欲を刺激されない種類の映画を観たり、漫画を読んだりすることもおすすめです。
飲酒は約1週間禁止
仮性包茎手術後は、1週間程度飲酒を控えましょう。
なぜなら、アルコールによって血の巡りが良くなることで、患部が痛んだり腫れたりする可能性があるからです。
しかし、日常的に飲酒をしている場合、1週間とはいえ飲酒を控えることが難しい方も多いと思います。
そのような方におすすめなのが、ノンアルコールビールや、ノンアルコールカクテルなどです。
アルコールは含まれていないものの、味わいを楽しむことが可能ですので、ぜひ取り入れてみてください。
仮性包茎以外の包茎の種類
仮性包茎以外の包茎は、真性包茎とカントン包茎の2種類あります。
それぞれどのような特徴があるのでしょうか。
注意点なども含めながら詳しく説明していきますので、参考にしてみてください。
真性包茎
平常時も勃起時も亀頭が覆われて、亀頭と包皮が癒着して剥くことができない包茎のことを、真性包茎といいます。
真性包茎になってしまった場合、包皮が剥けてくるのはいつ頃なのか気になる方も多いと思います。
個人差はあるものの、思春期(中学生〜高校生)の間に亀頭と包皮の癒着が剥がれていきます。
そのように、多くの方の場合は体の成長とともに自然と剥がれていきますが、中には大人になっても癒着が剥がれない方もいます。
カントン包茎
包皮輪(皮の出口)が狭いため、包皮を剥こうとしても締め付けられてしまうため亀頭を出すことが難しい包茎のことを、カントン包茎といいます。
カントン包茎の場合、締め付けが起こることが原因で、勃起をしたときに痛みを感じてしまうことがあります。
また、無理に包皮を剥こうとする行為は危険なのでやめましょう。
締め付けが強くなることで腫れあがり、元に戻せなくなってしまう可能性があります。
さらに、亀頭が締め付けられることで血の巡りが悪くなるため、元に戻すための緊急手術が必要になってしまいます。
仮性包茎に関するよくある質問
仮性包茎に関するよくある質問についてまとめました。
治療を受ける前の参考にしてみてください。
仮性包茎手術は保険適用ですか?
仮性包茎手術は、基本的には保険適用外です。
仮性包茎の一種である、包皮輪狭窄型包茎も同じく保険適用外です。
包皮輪狭窄型包茎とは、平常時はスムーズまたはなんとか包皮を剥くことが可能ですが、勃起時には剥けない、またはなんとか剥けても狭い部分がある包茎をいいます。
仮性包茎と真性包茎の違いは?
仮性包茎は、平常時に亀頭が包皮によって覆われていますが、亀頭を自身で露出することが可能です。
また、痛みなどがないため、衛生面に気をつけていれば手術は必要ではなく、日常生活に問題のない包茎です。
真性包茎は、仮性包茎と同じように平常時に亀頭が包皮によって覆われていますが、包皮を自身で剥いても亀頭を露出することができません。
そのため、衛生面や性交時において、医学的にも機能的にも問題が生じる可能性がある包茎です。
包茎矯正リングの効果は?
包茎を改善したいと考えたときに、誰にも知られることなく試せる方法に包茎矯正器具である、矯正リングがあります。
購入する際もインターネット上で簡単に購入することが可能で、価格も試しやすい安価なものが多いです。
しかし、矯正器具の中には、医学的根拠に乏しい商品や、安全性に問題がある製品が出回っているため、気軽に購入することはおすすめできません。
また、矯正器具は包皮が剥けやすくなるようクセをつける製品であるため、包皮が余ったままの状態では根本的な解決にはなりません。
基本的には余っている包皮を手術で切除することが、包茎の悩みの改善に期待できる方法です。
仮性包茎治療の値段相場
仮性包茎手術は、余分な包皮を切除する手術を行います。
かかる費用の目安は、5万円〜20万円ほどです。
仮性包茎手術は手術方法によって見た目の仕上がりなどに違いがあるため、費用に差があります。
また、基本的には保険適用外であり、自然な仕上がりを求めるほど費用が高くなる傾向があるため、クリニックによってもかかる費用に違いがありますのでよく確認してみましょう。
その際に、ホームページと実際にかかる費用が同じかどうかなど、不安な点についても電話などで確認することをおすすめします。
何割の人が仮性包茎なの?
日本人男性の約60%が仮性包茎であると言われています。
諸外国に対して、日本人男性の仮性包茎の割合は高いことがわかっていますが、文化的な要因が強いため、珍しい事ではありません。
しかし、仮性包茎の症状には個人差があり、亀頭に少し包皮が被った程度の包茎から、亀頭がまったく見えない状態の包茎まであります。
自己判断が難しい状態の包茎もありますので、気になる症状がある場合は医師に相談してみましょう。
仮性包茎は自力で治せるのか
仮性包茎を矯正グッズなどで改善できるのなら使用してみたい、と考える方は多いと思います。
しかし、実際は仮性包茎を手術以外で治すことは困難です。
仮性包茎を改善するためには、包皮の余りを除去する必要があります。
市販されている矯正器具やテープなどは、包皮を伸ばして固定する方法のため、包皮の余りを除去することはできません。
また、矯正グッズは医学的根拠に乏しく、症状の改善には限界があります。
そして、安全性に問題がある商品が多く出回っている可能性がありますので注意が必要です。
傷跡は目立ちますか?
手術方法や、医師の技術によって手術跡の目立ちやすさは変わります。
傷跡を目立たせたくない方は、必要最小限の切除量かどうか、切除する位置が亀頭のすぐ下辺りかどうかも重要なポイントです。
また、医師の技術については、実績のある医師に執刀してもらうことで不安要素が少なくなります。
手術をすると性感帯が鈍くなることはありますか?
仮性包茎手術を行うことで、性感帯が鈍くなる可能性はあります。
包皮小体とよばれる性感帯が取り除かれてしまったり、感覚神経の末梢が切れてしまったりするからです。
しかし、時間の経過とともに回復することが多い症状ですので、しばらく様子を見ましょう。
しばらくしても改善しない場合は、医師に相談してみることをおすすめします。
手術に年齢制限はありますか?
18歳未満の場合は、保護者の同伴や、保護者直筆の同意書などが必要になる場合が多いです。
2022年の4月から18歳以上の場合は成人と見なされていますが、後悔のないようメリット・デメリットなどをよく検討した上で治療を受けましょう。
また、現在は男性スタッフのみのクリニックも増えており、シニア世代でも包茎手術を受ける方が増加傾向です。