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ルナベルは低用量ピルの一種です。
月経困難症の治療に使われる場合に保険が適用されます。
本記事では、ルナベルに関する以下の点についてご紹介します。
- ルナベルの効果とは
- 副作用はあるのか
- ルナベルの購入方法とは
- ルナベル内服中に新型コロナウイルスに感染した場合について
ルナベルに関して理解するためにもご参考にしていただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
ルナベルの種類
ルナベルには、ルナベルLDとルナベルULDの2種類があり、フリウェルというジェネリック薬品もあります。
ルナベルLD・ULDの違い
ルナベルLDとルナベルULDの違いをご説明します。
まず、ルナベルLDは低用量ピル、ルナベルULDは超低用量ピルとなります。
それぞれの違いは卵胞ホルモンであるエチニルエストラジオールの含有量であり、ルナベルULDのほうがルナベルLDに比べて含有量が少なくなっています。
ルナベルのジェネリックはフリウェル
「ルナベル」のジェネリック薬品(後発医薬品)として「フリウェル」があります。
フリウェルにもLD(低用量)とULD(超低用量)があり、どちらも保険適用の薬です。
フリウェルはルナベルのジェネリック薬品であるため、ルナベルに比べて薬剤費が安く抑えられているとされています。
ルナベルと製造販売元は異なりますが、月経困難症の治療に用いられるなど、薬剤の特徴や効果はルナベル、フリウェルのどちらも変わりはないとされています。
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ルナベルの効果
ルナベルの効果をそれぞれご紹介します。
- 月経困難症やPMS、子宮内膜症の治療
- 避妊効果(推奨されていない)
月経困難症やPMS(月経前症候群)、子宮内膜症の治療に内服
症状 | 例 | |
月経困難症 | 生理によって起こる病的な症状 | 吐気、下腹部痛、頭痛、イライラ、抑うつ |
PMS | 生理前に起こる精神的、身体的症状 | イライラ、不安、抑うつ、胸の張り、むくみ |
子宮内膜症 | 子宮内膜に似た組織が子宮内膜意外にできてしまう病気 | 強い月経痛、性交痛、腰痛 |
月経困難症、PMSにおいては排卵を抑え、生理痛や精神的症状を軽減する効果が、子宮内膜症においては病巣の活動を低下させ、悪化、拡大を防ぐ効果が期待できます。
避妊目的で使用しない
「本剤を避妊目的で使用しないこと」と、ルナベルの添付文書に記載されています。
ルナベルには避妊薬と同一の成分が含まれているため、避妊できる可能性はあります。
しかし、月経困難症などの治療のために作られており、避妊目的に作られた低用量ピルに比べ、避妊に必要なホルモン量が少ないです。
また、避妊率に関する統計データがありません。
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ルナベルの用法
ルナベルの用法をご説明します。
また、飲み忘れの対処法や生理の時期の調整の仕方についてもご紹介します。
内服のタイミング
ルナベルは28日周期で服用します。
- 初めて飲むときは生理の1〜5日目から飲み始めます。
- 21日間連続して1錠ずつ飲み、その後7日間は飲むのを休みます。
- 29日目から新しいシートを飲み始めます。
お薬のシートに曜日を記入できるところがあるので飲み始めから記入して混乱を防ぎます。
休薬期間はお薬のシートにめくってチェックできるところがあるので飲まない日も毎日めくり、次の飲み初めを忘れないようにすることが大切です。
飲み忘れたときの対処方法
飲み忘れた場合の対処法です。
- 当日に気づいた場合
- 気づいた時点で1錠飲む
- 翌日に気づいた場合
- 気づいた時点で前日分の1錠を飲み、通常の時間に当日分を1錠飲む
- 2日以上連続して忘れた場合
- 気づいた時点で前日分の1錠を飲み、通常の時間に当日分を1錠飲む
1日に2錠以上飲むことはできません。
そのため、2日以上飲み忘れても用法は上記のようになります。
飲み忘れが続いた場合、ホルモンが不足し、不正出血が起こる可能性があります。
生理の時期を調整したいとき
ルナベルの服用の仕方によって、生理の時期を調整することができます。
- 生理の時期を遅らせたい場合
生理の5〜7日目に服用を始めます。
生理を止めたい日まで1錠ずつ服用すると、飲むのをやめた2〜3日後に生理が来る可能性が見込めます。
最長で7日間生理を遅らせることが期待できます。
- 生理の時期を早めたい場合
生理の5日目までに服用します。
14日以上服用すると、飲むのをやめた2〜3日後に生理が来る可能性が見込めます。
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ルナベル内服と生理について
生理はルナベルの休薬中に起こりますが、内服中に生理が起こったり、休薬中に生理が止まったりすることがあります。
ルナベル内服中に生理が来る場合
ルナベルを内服しているにも関わらず生理が来ることを「消退出血」といいます。
通常は休薬期間中に起こる、生理と似た出血のことをいいます。
しかし、ルナベルの飲み始めはホルモンバランスの関係で子宮内膜が剥がれ落ちやすく、「消退出血」を起こす可能性があります。
ホルモンバランスが安定すると落ち着く場合が多いので、基本的には服用を継続します。
出血が長期間続く場合や出血量が多い場合は、医師に相談することが大切です。
ルナベル休薬中に生理が止まる場合
通常はルナベルの休薬中に生理(消退出血)が起こります。
しかし、休薬中に生理が起こらない場合があり、理由としては妊娠の可能性が考えられます。
ルナベルは妊娠するリスクは低いものの、避妊用の薬ではないため、妊娠する可能性はあります。
また、まれにルナベルの副作用で「無月経」が起こります。
無月経とは3ヶ月以上生理が起こらないことをいいます。
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ルナベル内服に関して注意すること
ルナベルを服用するにあたり、いくつか注意することがあります。
以下に注意点をまとめたのでご覧ください。
不正出血が続くときは受診する
ルナベルの副作用に「不正出血」があります。
ルナベルの飲み始めに4、5日間ほど出血する場合が多く、通常は1〜3ヶ月ほどで落ち着いていくことが多いです。
出血は、赤色、茶色の出血がおりものに混ざったような状態でみられることが多いようです。
不正出血は心配のない場合がほとんどですが、妊娠や子宮がんなどの病気の可能性も考えられます。
妊娠、授乳中や特定の持病を持っているひとは内服できない
ルナベルを服用することができない方がいらっしゃいます。
- ルナベルに対し過敏性素因がある方
- 妊娠、または妊娠の可能性がある方
- 授乳中であるひと
- 高血圧のひと(軽度高血圧を除く)
- 血栓症患者
- 糖尿病患者
- 星型閃光、閃輝暗点を伴う偏頭痛のあるひと
- 乳がん、子宮がんなど、エストロゲン依存性悪性腫瘍患者
- 骨成長が終了していないひと
- 35歳以上で1日15本以上の喫煙者
上記は「例」になります。
ルナベルは医師の診察を受けた上で服用しましょう。
飲酒・喫煙は控える
喫煙や飲酒は血栓症のリスクを高める可能性があります。
飲酒は、飲酒後に脱水症状が起こることにより、血栓症のリスクを高める可能性があります。
また、アルコール自体は影響がないとされていますが、飲酒により下痢や嘔吐をした場合に薬の効果が弱まったり、薬を飲み忘れてしまったりする場合があります。
喫煙は、タバコの本数が多いほど血栓症のリスクを高めると言われています。
薬の併用に気を付ける必要がある
薬の内容によっては、ルナベルの効果を弱めてしまったり、反対に強めてしまったりする薬があるため、飲み合わせに注意をする必要があります。
- 効果を強めてしまう薬
- HIVプロテアーゼ阻害薬(アタナザビル)
- 非ヌクレオチド系逆転写酵素阻害薬(エトラビリン)
- フルコナゾール
- ボリコナゾール
- アセトアミノフェン
- 効果を弱めてしまう薬
- HIVプロテアーゼ阻害薬
- 非ヌクレオチド系逆転写酵素阻害薬
- アピレピタント
- ホスアプレピタント
- ルフィナミド
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ルナベルの副作用
ルナベルの飲みはじめに起こる、血栓症、不正出血、吐き気などの副作用について以下にまとめたのでご覧ください。
血栓症
血栓症とは血管の中の血液が滞って血栓ができ、血管がつまってしまう病気のことです。
喫煙、肥満、加齢、高血圧、運動不足の方は発症しやすいとされています。
血栓症には以下の自覚症状があらわれる場合があります。
- 突然の足の痛み、痺れ
- 手足の脱力、まひ
- 突然の息切れ、押しつぶされるような胸の痛み
- 激しい頭痛、舌のもつれ
- 発赤、ほてり
- 嘔吐、吐き気
- 突然の視力障害(視野が狭くなるなど)
発症率は低いとされていますが、油断は禁物です。
こまめな水分補給や適度な運動など、日頃から予防することが大切です。
喫煙、飲酒も血栓症のリスクを高めるため、控えることをおすすめします。
急なむくみや激しい頭痛があった場合はすぐに医者を受診しましょう。
不正出血
本来、出血が起こらないタイミングで出血することを「不正出血」といいます。
ルナベルの飲み始め3ヶ月頃までは、ホルモンバランスが不安定になります。
そのため、子宮内膜が剥がれやすく、不正出血が起こる可能性があります。
色は茶色の出血で少量である場合が多いです。
基本的には問題のないことが多いため、服用を継続して様子をみます。
吐き気・眠気
ルナベルの副作用の1つに吐き気・眠気があります。
低用量ピルには女性ホルモンが含まれており、飲み始めの1〜3ヶ月はホルモンバランスが一時的に不安定になります。
そのため、つわりに似た吐き気や生理前のような眠気が起こる場合があります。
3ヶ月ほど継続して服用し、ホルモンバランスが整うことで吐き気・眠気共に改善されることがほとんどです。
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ルナベルの購入方法
ルナベルの正しい購入場所や購入方法、また購入の際の注意点についてもご紹介しますのでご覧ください。
ルナベル購入方法2選
基本的な購入方法は以下の2点です。
- 病院に来院する方法
基本的には産婦人科に来院し問診票を記入後、医師の対面診察を受けて薬を処方してもらいます。
- オンラインでの購入方法
オンラインにてビデオ通話等を用い、医師によるリモート診察を受け、処方してもらいます。
誰にも会わずに自宅で購入することが可能です。
インターネットで個人輸入する方もいらっしゃいますが個人輸入の薬で発生した問題は全て自己責任となります。
正規品ではなく偽薬の可能性もあり、判別することが難しいです。
また、副作用があった場合に国の補償などを受けられません。
ルナベルは1000円前半で購入可能
ルナベルは月経困難症に対する保険適用の薬です。
そのため、クリニックによっては1シート1000円前半で購入できる場合があります。
また、フリウェルはルナベルのジェネリック薬品(後発医薬品)であるため、より安価に購入することが可能です。
ルナベルと同じく保険適用の「ヤーズ」、「ジェミーナ」等は1000円後半くらいの値段になることが多いため、ルナベルは他のピルに比べて比較的安価なことがわかります。
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ルナベル内服中に新型コロナウィルスに感染した場合の対処法
コロナウイルスの感染により、全身の凝固能が亢進し、血栓症のリスクが上がることが報告されています。
血栓症はルナベルの重大な副作用でもあります。
そのため、コロナウイルスと診断された場合には、ルナベルを服用していることを必ず医師に伝えるようにしましょう。
コロナウイルスの症状が軽い場合はルナベルの服用を継続して良いとされていますが、服用を継続するかどうか自分で判断せず、医者に相談し、指示に従いましょう。
参照:産婦人科クリニックさくら
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ルナベルに関するよくある質問
ルナベルに関するよくある質問と回答をまとめました。
ルナベルについて気になる方はご覧ください。
高校生でもピルを購入できるの?
高校生でも生理が始まっていればピルを購入することが可能です。
WHO(世界保健機構)によると、「生理が始まっていればピルを服用できる」とされています。
そのため、生理の始まっている10歳台〜閉経を迎える40歳台くらいは服用することが可能です。
しかしクリニックによっては未成年は購入できないところもあります。
ピルを内服中に妊娠してしまったらどうしたらいいの?
低用量ピルを服用していても、避妊目的につくられた薬ではないため、妊娠してしまう可能性があります。
ピルを服用しているため妊娠するとは考えておらず、妊娠していても気づきにくい場合があります。
そのため、妊娠しているにも関わらず、ピルの服用を継続してしまうケースがあります。
基本的には胎児への影響はないとされていますが、妊娠に気づいた、または可能性がある場合はピルの服用を中止し、産婦人科を受診しましょう。
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ルナベルまとめ
ここまで、ルナベルの効果や購入方法についてお伝えしてきました。
ルナベルの効果や購入方法をまとめると以下の通りです。
- ルナベルは月経困難症やPMS、子宮内膜症の治療に用いられる
- 血栓症をはじめとして不正出血や吐き気などの副作用がある
- 病院を来院するかオンラインにて購入することが可能(個人輸入もできる場合もあるがおすすめできない)
- 服用中に新型コロナウイルスに感染したら血栓症のリスクも考え、ピルを継続するか医師の指示に従う必要がある
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。