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アンジュについて
低用量ピル「アンジュ」は、避妊のために用いられる薬です。
低用量ピルには第1~第4までの世代があり、それぞれ成分や効果の特徴が異なります。
アンジュは第2世代に分類され、月経周期が安定しやすい、不正出血しにくいといった特徴があります。
本記事では低用量ピル「アンジュ」について以下の点を中心にご紹介します。
- アンジュの効果と正しい服用方法
- アンジュ服用で考えられる副作用
- アンジュはどんな人にお勧めか
また、記事後半ではアンジュを服用するにあたってのよくある質問について解説します。
低用量ピルを検討している方、アンジュを服用している方の疑問の解消になれば幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
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効果
低用量ピル「アンジュ」は、ホルモン分泌にはたらきかけ妊娠を防ぐとされています。
通常、卵胞ホルモンが活発になるにつれて排卵が促され、排卵後は黄体ホルモンの分泌により子宮内膜が分厚くなります。
厚くなった子宮内膜に受精卵が着床した場合、妊娠となります。
しかし「アンジュ」には人工的な黄体ホルモン「レボノルゲストレル」と卵胞ホルモン「エチニルエストラジオール」が含まれているため、体内のホルモン分泌へ作用し排卵を抑制するとされています。
排卵が抑制されると子宮内膜の肥厚が抑えられ、着床を防ぎやすくなります。
女性ホルモンの分泌が自然に近いサイクルで調整されているため、不正出血が発生しにくいこともわかっています。
避妊効果は高いとされているアンジュですが、一般的な使用では失敗率が9%と報告されています。
飲み忘れを回避し正しい服用方法で継続することが大切です。
副作用
アンジュ服用中の主な副作用は以下の症状です。
- 乳房の張りや痛み
- 吐き気
- 不正出血
- 頭痛
上記の副作用は服用初期1~2周期に出現しやすいです。
服用を継続すると徐々に消失する場合が多いようです。
ただし、あまりに症状が重い場合や長引く場合、他の不調も重なる場合は医師に相談してください。
【重篤な副作用「血栓症」】
アンジュ服用で特に注意が必要な副作用として血栓症があります。
血栓症は、血管内に血の塊ができ、血液の流れを阻害する病気です。
血管が閉塞することで機能障害が起き、最悪の場合は命に関わります。
自覚症状は部位別に以下のものが挙げられます。
- 全身:脱力、まひ
- 頭部:激しい頭痛、めまい、失神
- 眼、口:目のかすみ、舌のもつれ
- 胸部:鋭い胸痛、突然の息切れ、押しつぶされるような胸痛
- 手、足:ふくらはぎの痛みや腫れ、手足のしびれ
リスクを高める要因となりがちなのは、長時間同じ体勢を続ける、体内の水分不足などです。
なるべくこまめに身体を動かし、意識して水分を取るように心掛けましょう。
服用方法
アンジュには、アンジュ21錠とアンジュ28錠があり、服用方法が違うため注意が必要です。
アンジュ21錠
アンジュ21錠は、赤褐色、白色、黄色の3色の薬が1シートになっています。
生理が始まった日を服用開始1日目とし、シートに記載されている番号に従って1日1錠ずつ服用します。
毎日一定の時間に服用することが望ましいとされています。
21日目の錠剤を服用した後は7日間、休薬期間を設けます。
開始日より〇日目 | 服用する錠剤の色 | 日数 |
1~6日目 | 赤褐色 | 6日間 |
7~11日目 | 白色 | 5日間 |
12~21日目 | 黄色 | 10日間 |
22~28日目 | 休薬 | 7日間 |
継続する場合、休薬期間の翌日から新しいシートに移行し、また1日目から服用します。
アンジュ28錠
アンジュ28錠は、赤褐色、白色、黄色、赤色の4色の薬から構成されています。
生理が始まった日を服用開始1日目とし、シートの記載番号に従い1日1錠ずつ服用します。
アンジュ21錠との違いは休薬期間がないことです。
22日目からの7日間は赤色の薬を服用します。
開始日より〇日目 | 服用する錠剤の色 | 日数 |
1~6日目 | 赤褐色 | 6日間 |
7~11日目 | 白色 | 5日間 |
12~21日目 | 黄色 | 10日間 |
22~28日目 | 赤色 | 7日間 |
赤褐色、白色、黄色の薬には人工的な黄体ホルモン「レボノルゲストレル」卵胞ホルモンと「エチニルエストラジオール」が期間ごとに量を調節して配合されています。
一方、赤色の薬はプラセボ(偽薬)です。
服用にあたって気を付けること
アンジュの服用にあたって気を付けるポイント、また、服用に注意が必要な場合についてご紹介します。
飲み忘れ
飲み忘れてしまった場合、前回の服用からの経過時間によって対応が変わります。
1日(24時間)飲み忘れた時
1日ピルを飲み忘れた場合は、気づいた時点で飲み忘れた昨日分のピルを服用します。
その後、当日分のピルも通常通りの時間に服用してください。
つまり、飲み忘れた分と当日分、合わせて2錠を同日中に服用することになります。
2日以上飲み忘れた時
2日以上続けて飲み忘れた場合は、気づいた時点で服用を中止します。
次に生理が来た時に、新しいシートの1日目からまた服用を開始しましょう。
2日以上飲み忘れてしまった場合は別の避妊法が必要となります。
禁煙
アンジュを含む経口避妊薬は、喫煙によって血栓症のリスクが高まります。
血栓症になると命に関わることもあるため、喫煙者は医師から禁煙を勧められるでしょう。
特に、35歳以上で1日15本以上喫煙している場合はピルを服用してはいけないと患者向けの資料にも記載されています。
ピルの服用を考えている喫煙者は、診察の際に必ず喫煙している旨と喫煙量を申告し、医師の判断を仰ぎましょう。
出典:アンジュ21錠・アンジュ28錠|患者向け医薬品ガイド3ページ
肥満
肥満の場合も、アンジュ含む経口避妊薬の使用にリスクがあるとして注意喚起されています。
リスクが高まると報告があるのは静脈血栓症です。
ピルを服用していない場合でも、BMIの上昇とともに静脈血栓症を発症しやすくなることがわかっています。
BMIは身長と体重を使った計算式で割り出すことができます。
BMI = 体重(kg) ÷ {身長(m)}²
BMI25以上は肥満と定義づけられています。
こんな方にお勧め
さまざまな種類がある低用量ピルですが、中でもアンジュは以下のような方にお勧めです。
低用量ピルを初めて使用する方
月経周期には排卵期、黄体期などがありホルモン分泌量は常に変化しています。
アンジュは、その自然なホルモン分泌のサイクルに近い配合になっています。
不正出血といった副作用が起こりにくいため、ピルを初めて使用する方にもお勧めです。
月経周期を安定させたい方
アンジュは月経周期を安定させたい方にもお勧めです。
生理不順があると予定が立てにくい、突然の体調変化、などさまざまな悩みを抱えることもあるでしょう。
アンジュは28日のサイクルで設定されており、月経周期の管理に役立ちます。
不調を感じたらすぐに受診を
低用量ピルを服用し始めると副作用が現れる場合があります。
慣れると消失することが多いとされていますが、症状が続く場合や強い場合はピルを処方された病院を受診しましょう。
医師に相談し、問題があると判断された場合はピルの継続を中止、または、別のピルを処方されます。
※重篤な副反応の兆候がある場合はただちに使用を中止、受診してください。
副作用の項目で挙げた血栓症の自覚症状が「重篤な副反応の兆候」にあたります。
特に、下記の症状が突然発現したときは早急な対応が必要なこともあるため、すぐに救急医療機関を受診してください。
脱力やまひ | 激しい頭痛 |
目のかすみやめまい | 息切れ |
舌のもつれやしゃべりにくさ | 胸痛 |
ふくらはぎの痛みや腫れ | 手足のしびれ |
受診の際は症状だけでなく、低用量ピルを服用していることを医療者に伝えます。
- 薬剤名(アンジュ21錠、アンジュ28錠など。他にも常用している薬があれば伝える。)
- 服用期間
病気や原因を特定するためにも正しい情報を伝えることが大切です。
アンジュに関するよくある質問
ここからはアンジュに関するよくある質問を紹介します。
避妊効果はすぐありますか
避妊効果は服用開始から8日目以降と認識すると良いでしょう。
アンジュの服用者向けガイドや情報提供資料には、何日目から効果があらわれるという明記はありません。
ただし、月経開始日から遅れての服用スタートになった場合、開始後1週間は他の避妊法を併用する旨の記載があります。
そのため、アンジュを正しく服用できている場合、避妊効果を確実に得るのは8日目以降と考えられます。
出典:アンジュ21錠・アンジュ28錠|患者向け医薬品ガイド5ページ
同じ時間に服用しないと効果が薄まりますか
時間が大幅にずれることが続くと効果が薄まるおそれがあります。
低用量ピルは効果を継続するために一定の時間に服用することが推奨されています。
しかし、ある程度のずれは許容範囲です。
なるべく2~3時間のずれに留めておくと良いでしょう。
長期間服用しても大丈夫ですか
定期的に検診を受ける、異常があれば受診する、などの健康管理に気を付けていれば長期間服用も可能です。
服用期間は自己判断せず医師に相談しながら続けましょう。
長期間服用をしていた場合、服用中止後の月経が開始するまで3~4ヶ月ほどかかることもありますが、妊娠は可能とされています。
アンジュまとめ
ここまで低用量ピル「アンジュ」についてお伝えしてきました。
「アンジュ」の要点をまとめると以下の通りです。
- アンジュは月経開始日から毎日一定時間に服用継続することで妊娠を防ぐ
- アンジュの副作用は初期に出やすく、中には重篤な副作用も存在する
- アンジュは自然に近い月経周期が特徴のため、初めてのピル服用にもお勧め
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。