AGAの特徴について
AGAは薄毛の症状の一種です。
自分の薄毛はAGAなのか気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事ではAGAの特徴について以下の点を中心にご紹介します。
- AGAの特徴とは
- AGAの原因とは
- AGAの対策について
- 喫煙はAGAに影響するのか
AGAの特徴について理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
AGAの特徴
自分の薄毛がAGAなのかどうかを判断するためには特徴を知る必要があります。
そのため、ここではAGAの「進行性である」ことと、「進行のパターンがある」という2つの特徴について以下でそれぞれご説明します。
進行性である
AGAは進行性の脱毛症です。
そのため、放置しても治るものではなく、対処しなければ知らぬ間に進行してしまいます。
AGAの初期には、以下のような自覚症状が出る場合があります。
- 起きた時の枕元や髪を洗ったときの抜け毛が多くなったと感じる
- 毛髪が細くなった気がする
- 額や頭頂部がうすくなったと感じる
いずれかの自覚症状がある場合は、症状の進行を防ぐため、早めに専門の病院やクリニックに相談し、治療を開始することがおすすめです。
進行のパターンがある
AGAには3つの進行パターンがあります。
タイプ | 進行の仕方 |
M字 | 前頭部のこめかみ付近が後退していく |
O字 | 頭頂部から薄くなる |
U字 | 生え際から頭頂部にかけて薄くなる |
さらにノーウッド・ハミルトン分類で9つの型に詳しく分類されます。
Ⅰ | AGAの初期で、生え際が少し後退している |
Ⅱ | Ⅰ型よりも生え際の薄毛が進行し、見た目にわかり始める |
Ⅱvertex | Ⅱ型に加え、頭頂部がO型に進行する |
Ⅲ | 生え際の薄毛が進行してM時になり、髪のボリュームも減少する |
Ⅲvertex | Ⅲ型に加え、頭頂部がO型に進行し、頭皮が見える |
Ⅳ | 生え際が後退し、頭頂部がO型に薄くなっている |
Ⅴ | 生え際と頭頂部の薄毛が進行する |
Ⅵ | 生え際と頭頂部の薄毛が繋がる |
Ⅶ | 後頭部や側頭部まで進行する |
AGAの原因
AGAは、主に遺伝要素や男性ホルモンの影響が発症の原因とされる、男性型脱毛症のことを指します。
以下で原因について詳しく確認していきましょう。
男性ホルモン
男性ホルモン一種であるテストステロンが5αリダクターゼという還元酵素と結合することによって、脱毛を誘発するジヒドロテストステロン(DHT)へと変換されます。そして、ジヒドロテストステロンは男性ホルモンの受容体と結合することで毛髪の成長を抑制するため、ヘアサイクルが乱れて薄毛につながると考えられています。
遺伝
遺伝要因が原因であることもAGAの特徴です。
テストステロンをDHTに変換する作用のある5αリダクターゼの活性度の高さや、男性ホルモン受容体の感受性の高さは個人差があり、特に母方の親族の遺伝を引き継ぐとされています。
AGAの治療方法
AGAの治療方法には内服薬、外用薬を使用した方法やメソセラピー、植毛などがあります。
治療方法は、症状や進行度によって選択されます。治療方法の効果や特徴についてまとめましたので治療の際の参考になさって下さい。
内服薬
内服薬の使用は最も一般的な治療方法です。
内服薬は主に以下の2種類を使用します。
薬品名 | 主成分 | 効果 |
プロペシア錠 | フィナステリド | 薄毛の進行を抑制する |
ザガーロカプセル | デュタステリド | 発毛を促進する |
この2種類の治療薬をどちらか、または組み合わせて服用します。
症状などを医師と相談して、自分に適している薬を処方してもらいましょう。
外用薬
外用薬とは薄毛の気になる部分に直接塗布する薬です。
主に「ミノキシジル」という薬が用いられ、育毛・発毛の効果が期待できます。
外用薬は市販でも手に入れることが可能ですが、自分の症状に合っている薬の使用が重要です。
また、症状によって、内服薬との併用が良い場合もあるため、医師から処方してもらうことがおすすめです。
メソセラピー
メソセラピーとは、注射器などを用いて、効果のある薬を頭皮へ直接注入する方法です。
メソセラピー単体ではあまり効果を感じることはできないとされていますが、内服薬や外用薬との併用で、薬の効果を促進させることができる可能性があります。
副作用は少ないとされていますが、薬を注入する際に多少の痛みを伴う場合があります。
植毛
植毛には、自毛植毛と人工植毛があり、違いは以下の通りです。
方法 | メリット | デメリット | |
自毛植毛 | 後頭部などから採取した自分の毛髪を植毛する方法 | 1度の施術で、半永久的に生えてくる | 新しく生えてくるまでに時間が必要 |
人工植毛 | 合成繊維で作られた毛髪を植毛する方法 | その日のうちに欲しい量だけ移植できる | 定期的なメンテナンスや植え替えが必要 |
AGA治療の効果を感じるまでの期間
AGA治療の効果を感じるには、約3〜6ヶ月ほどかかるといわれています。
症状や体質によって効果が出にくい場合もあるため、最低でも半年は様子を見ることをおすすめします。
また、治療を途中で中断すると症状が進行してしまうため、継続することが大切です。
効果を感じられなくても中断せず、薬の内容などを医師と相談しましょう。
自分でできるAGA対策
AGAの治療はクリニックに通う必要があります。
しかし、自分でもAGAの対策を行うことで、進行を抑制し、治療効果を上げられる可能性があります。
自分でできるAGAの対策を知って、実践してみましょう。
生活習慣の見直し
まずは生活習慣を見直すことがおすすめです。
食生活の改善や適度な運動は血行を良くし、頭皮や毛髪にも栄養が届きやすくなる事で、毛髪の成長を促す効果が期待できます。
また、成長ホルモンは寝ている間に多く分泌されるため、良質な睡眠をとることで、成長ホルモンの分泌を促進して薄毛改善の助けになる可能性があります。
ストレスの解消
ストレスを解消することで薄毛に良い影響を与えるとされています。
ストレスによって乱れたホルモンバランスや自律神経を整えることで、血行不良が改善されて毛髪に栄養を送りやすくなることが期待できます。
ストレスを完全に無くすことは難しいため、ストレスを解消できる自分なりの方法を見つけることをおすすめします。
正しい洗髪
正しい洗髪とは、まずシャンプー前に頭皮を湯洗いします。次に、しっかり泡立てたシャンプーを使用し、指の腹で優しく頭皮を洗います。終わりにはしっかりシャンプーを流すことも大切です。
正しい洗髪方法を行うことで、皮脂の過剰分泌やフケの発生を予防し、頭皮環境を良好に保つ事につながるため、薄毛のケアには重要です。
若年性AGAが増加している
近年、20歳代で薄毛に悩む若年性AGAが増加傾向にあるようです。
AGAの治療は、早ければ早いほど効果も出やすいといわれています。
そのため、若いからと安心せずに、気になる症状がある場合は早めに医師に相談をして、症状の進行を防ぎましょう。
また、生活習慣や食生活の改善など、早めのAGA対策をすることがおすすめです。
喫煙はAGAに影響する?
「男性型脱毛症と喫煙の関連性、及びアジア人男性における男性型脱毛症の発症率」の論文によると、喫煙はAGAの進行に影響をおよぼすとされています。
家族歴を考慮した上で、中等度以上のAGAと喫煙、喫煙本数、喫煙強度は高い関連性が認められ、さらに喫煙度に応じて早期発症をする可能性があります。
したがって、喫煙はAGAの進行に影響をおよぼすと考えられることから、AGAが気になる場合は、早めの禁煙が推奨されるといわれています。
出典:毛髪医学通信
AGAの特徴のまとめ
ここまでAGAの特徴についてお伝えしてきました。
AGAの特徴に関する要点をまとめると以下の通りです。
- AGAは進行性の脱毛症であり、進行パターンがある
- AGAの原因として、男性ホルモン、遺伝要素の影響が強く、生活習慣の乱れや喫煙なども関係しているとされている
- 自分でできるAGAの対策は、生活習慣の改善、ストレスの軽減、正しく洗髪することなど
- 喫煙はAGAの発症に影響を与えるとされている
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。