「ヤーズフレックスは避妊目的で使用できるの?」
「ヤーズフレックスはどのような副作用があるの?」
などと効果や副作用が気になる方も多いのではないでしょうか?
本記事ではヤーズフレックスについて以下の点を中心にご紹介します。
- ヤーズフレックスに期待できる効果
- ヤーズフレックスを服用する際に気をつけたいこと
- ヤーズフレックスで起こりうる副作用
ヤーズフレックスについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。
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ヤーズフレックスとは?
ヤーズフレックスは、黄体ホルモンの「ドロスピレノン」と卵胞ホルモンの「エチニルエストラジオール」の2つの女性ホルモンが配合された超低用量ピルです。
「ドロスピレノン」には、男性ホルモン様作用が少なく、弱い利尿作用があるとされています。
ヤーズフレックスは「超低用量LEP製剤」とも呼ばれ、副作用を軽減するために、卵胞ホルモンの含有量が20㎍まで抑えられています。
ヤーズフレックスの避妊効果
ヤーズフレックスは子宮内膜症による痛みの緩和や、月経困難症の治療薬として承認されています。
日本国内では、ヤーズフレックスを避妊目的として使用した場合の、有効性・安全性が確認されていません。
そのため、避妊目的でのヤーズフレックスの使用は推奨されていません。
避妊効果のある低用量ピルについて
避妊効果が見込める3つの低用量ピルについて、それぞれ説明していきます。
トリキュラー
トリキュラーに配合されている2つの女性ホルモンが、以下の3つの変化をもたらすことで、99%以上の避妊効果が期待できます。
- 子宮口の粘液の粘り気を強くし、精子の侵入を防ぐ
- 子宮内膜の成長を止めることで、着床を阻害する
- 卵巣を休眠状態にすることで、排卵を抑制する
トリキュラーは3相性のピルと呼ばれ、ホルモン配合量の異なる薬を3段階にわけて服用します。
ホルモンバランスの急激な変化を避けられるため、体への負担が少なくなります。
第2世代のピルには、不正出血が起こりにくい特徴があります。
マーベロン
トリキュラーと同様に、配合された2つの女性ホルモンが体に変化をもたらすことで、99%以上の避妊効果が期待できます。
- マーベロンは1相性のピルとよばれ、生理周期を通して服用する薬剤のホルモン配合量が変わらない薬です。
1相性のピルには、月経移動が行いやすい特徴があります。 - また、マーベロンは第3世代のピルに使用される、黄体ホルモンの「デソゲストレル」を配合しています。
第3世代ピルには、男性ホルモンを抑えてくれる働きがあるとされています。
そのため、ニキビや肌荒れなどの改善が期待できます。
ファボワール
ファボワールは、マーベロンのジェネリック薬剤です。
後発医薬品とも呼ばれ、先発医薬品のマーベロンと同じ有効成分を含んでおり、価格が一般的に安いことが特徴です。
ファボワールには、「ファボワール21」と「ファボワール28」といった種類があります。
それぞれ錠剤の数や飲み方が異なりますので、続けやすさを考慮して選ぶことをおすすめします。
- 「ファボワール21」は、21日間は薬の服用期間、残りの7日間は休薬期間です。
- 「ファボワール28」は、21日間は薬の服用期間、残りの7日間はピルの成分を含まない「偽薬」の服用期間です。
休薬期間がないため、飲み忘れを防止できるメリットがあります。
ヤーズフレックスの飲み方
ヤーズフレックスを服用することで、生理期間を28日周期で1ヵ月に1度生理が起こるように調整することが可能です。
飲み方は以下の通りです。
休薬期間が終わったら服用を再開し、24日間の服用と、4日間の休薬を繰り返す
また、ヤーズフレックスは最長120日間の連続服用が可能です。
飲み続けることで月経の回数を減らすことが可能です。
出血が起こるまでの期間は個人差がありますが、痛みや経血量を減らせるメリットがあります。
その後いつも服用している時間帯に1錠服用し、次の日からは通常通り服用します。
ヤーズフレックスの服用に関する注意点
ヤーズフレックスを服用中に、健康食品や他の薬と併用したい場合の注意点を説明していきます。
ヤーズフレックスを服用中は、日本では健康食品として販売されている「セイヨウオトギリソウ」を含む食品の摂取は控えましょう。
薬の効果を弱め、不正出血を起こす可能性を高めてしまいます。
また、他の薬と併用したい場合も注意が必要です。
併用することで重篤な副作用を引き起こす可能性がありますので、自己判断で使用せずに、必ず医師に相談しましょう。
ヤーズフレックスの避妊以外の効果
ヤーズフレックスを服用することで、子宮内膜症による痛みの緩和や、月経困難症の改善が期待できます。
痛みを引き起こす物質の「プロスタグランジン」は、生理中に子宮を収縮させることで、剥がれ落ちた子宮内膜を体外に押し出す役割があります。
「プロスタグランジン」が過度に分泌されてしまうと、子宮の収縮が強まり、痛みが強くなってしまいます。
ヤーズフレックスの副作用
ヤーズフレックスを服用中に起こりうる、マイナートラブルや血栓症についてそれぞれ説明していきます。
マイナートラブル
ヤーズフレックスを服用し始めて約1〜2ヵ月間は、マイナートラブルを引き起こしやすい時期になります。
頭痛・悪心・不正出血などの症状が多く見られます。
ほとんどの方は、服用を続けるうちに体が慣れ、症状が治まります。
もしも症状が長く続いて辛い方は、医師に相談しましょう。
血栓症
ヤーズフレックスを服用中に、特に気をつけたい副作用が「血栓症」です。
「血栓症」は、血液中にできた血栓と呼ばれる血の塊が、血管を塞いでしまうことで起こる病気です。
血栓症には「静脈血栓症」と、「動脈血栓症」の2種類があります。
- 「静脈血栓症」は、足の静脈に血栓が詰まる「深部静脈血栓症」と、肺の静脈に血栓が詰まる「肺塞栓症」があります。
- 「動脈血栓症」は、動脈に血栓が詰まることで「心筋梗塞」や「脳梗塞」などの病気を引き起こす可能性があります。
約6割の人がカラダに良い変化があらわれたと回答?
さまざまな婦人科系の悩みの改善のために、低用量ピルの服用を始める方が多く見られます。
対象者にアンケートを行った結果、
- 生理痛が軽くなった
- 生理不順が改善した
- PMSが改善した
- イライラすることが減った
- 肌が奇麗になった
このように約6割の方が、体に良い変化があらわれたと回答しています。
出典:株式会社エムティーアイ「「低用量ピルについて」の調査結果 ~正しい理解と服用で、生理痛・PMSの解消の新たな選択肢としても!」
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ヤーズフレックスの避妊効果まとめ
ここまでヤーズフレックスについてお伝えしてきました。
要点を以下にまとめます。
- ヤーズフレックスは、子宮内膜症による痛みの緩和や、月経困難症の改善が期待できる
- ヤーズフレックスを服用中に、他の薬や健康食品と併用したい場合は、必ず医師に相談する
- ヤーズフレックスで起こりうる副作用は、頭痛・悪心・不正出血などが多く見られ、重篤な副作用として「血栓症」に注意が必要である
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。