おすすめの低用量ピルが知りたい!種類や効果、服用方法を解説!

  • 2022年11月7日
  • 2022年11月13日
  • ピル

「自分におすすめの低用量ピルを購入したい!」
という方のために、低用量ピルに関する様々な知識をご紹介します。
今すぐ低用量ピルが必要な方や、今は必要ないけど低用量ピルについて知っておきたいという方にとっては、非常に有益な内容となっております。
本記事ではおすすめの低用量ピルについて、以下の点を中心にご紹介します。

  • 低用量ピルを買えるクリニックを選ぶときのポイントとは?
  • 低用量ピルの種類は?
  • 低用量ピルの効果は?

自身が服用するべき低用量ピルを正しく選択するためにも、ご参考いただけますと幸いです。

目次

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低用量ピルが買えるクリニックの選び方

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いざ低用量ピルを買おうと思っても、どのクリニックを選べば良いかわかりませんよね。
この項目では、おすすめクリニックを選択するときに見るべきポイントをご紹介します。

低用量ピルは価格で選ぶ

低用量ピルを選択するとき、処方にかかる料金は非常に重要な要素の一つとなります。
クリニックによって扱っている同じ低用量ピルでも料金が異なっていることがあります。
低用量ピルの価格相場は2,500円(税込)程度ですが、扱っている低用量ピルの種類によって価格の差があるため、無視できるものではありません。
ただし、単に価格が安いものを選ぶと、自分に薬が合っていない可能性があるため、注意が必要です。
薬によって効果の強さや副作用も異なりますので、ご自身の予算と相談し自分に合ったものを選択するようにしましょう。
また、キャンペーンを実施しているクリニックもあり、お得な価格で処方してもらえることもありますので、それを利用してみるのも良いでしょう。

低用量ピルの取り扱っている種類で選ぶ

低用量ピルは、含有している黄体ホルモンの種類によって分類され、それぞれの効果や副作用が異なります。
この項目では、おすすめの低用量ピルを2種類ご紹介します。

ヤーズフレックス

ヤーズフレックス配合錠はドロスピレノンという黄体ホルモンを含みます。
卵胞ホルモンの含有量は少量であるため、副作用が軽減されています。
排卵や子宮内膜の肥厚を抑制する作用があり、月経困難症や子宮内膜症などの治療に用いられるピルの1つです。

トリキュラー

トリキュラーはレボノルゲストレルという黄体ホルモンを含みます。
吐き気や頭痛などの副作用を発症しにくくなっているのが特徴的です。
レボノルゲストレルは、正常なホルモンバランスになるように配合されているので、高い避妊効果をもたらしたり、月経前症候群を改善したりする作用が期待できます。

低用量ピルはクリニックの通いやすさで選ぶ

クリニックを選ぶ際は、通いやすさにも注目しましょう。
低用量ピルを処方してもらうには、定期的にクリニックに通う必要があります。
したがって、行き来を考えると通いやすい場所にあるクリニックを選択することが大切です。
一方で、遠方に住んでいる方は、通いづらいという方もいるでしょう。
そんな方には、直接来院する必要がない「オンライン診療」を実施しているクリニックをおすすめします。
オンライン診療では予約から薬の受け取りまで全て自宅で済ませられるため、非常に利便性に長けています。
ぜひ自宅から通いやすいクリニックやオンライン診療を利用してみてはいかがでしょうか。


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低用量ピルの効果

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低用量ピルを服用しようと考えた方は、効果を知っておくことが非常に大切です。
低用量ピルの主な効果を3つご紹介します。

低用量ピルの効果①:生理痛の軽減

月経周期の始めでは、卵胞ホルモンが分泌され、これに反応して脳から急激に黄体形成ホルモンが分泌されます。
これにより成熟した卵胞が破れ、中から卵子が排出され排卵が起こります。
この排卵が引き金となり、生理痛の原因となる月経が引き起こされます。
月経周期の中盤以降では、黄体ホルモンが分泌され子宮内膜を肥厚・安定させます。
妊娠が成立しなければ、子宮内膜がはがれる「月経」が始まり、これが生理痛として現れます。
低用量ピルには各女性ホルモンが含まれ、全身を循環することで正常に分泌されている女性ホルモンの量が低下します。
したがって、月経周期始めや中盤以降に現れる生理痛が解消されます。

低用量ピルの効果②:生理不順の改善

生理不順が引き起こされるのは、ホルモンバランスの崩れが関係していると言われています。
月経周期の始めでは、卵胞ホルモンの分泌が増加し、中盤以降では、黄体ホルモンの分泌が増加します。
ただし、ストレスや生活習慣の乱れによりこれらの女性ホルモンのホルモンバランスが崩れ、月経周期通りに月経が来ないという生理不順が起こります。
低用量ピルには各女性ホルモンが含まれているため、服用することで全身の血液を循環し、正常に分泌されている女性ホルモンの量を調節します。
これによりホルモンバランスの乱れが改善され、月経周期が整うことになります。
一方で、生理不順は子宮や卵巣の病気が関係しているケースもありますので、改善しない場合には、医師に相談するようにしましょう。

低用量ピルの効果③:月経量も改善

低用量ピルには、女性ホルモンである卵胞ホルモンが含まれており、服用することで血流に乗って全身へめぐります。
卵胞ホルモンの循環により、卵巣から卵胞ホルモンが大量に分泌された結果、自然に分泌される卵胞ホルモンの量が減少し排卵が抑制されます。
月経周期の中盤以降では、排卵により卵胞が黄体へ変化し、黄体ホルモンが分泌され子宮内膜を肥厚・安定させます。
もし妊娠が成立しなければ、黄体ホルモンは減少し、肥厚していた子宮内膜が血液とともに体外に排出されます。
低用量ピルには黄体ホルモンも含まれており、服用することで全身へめぐり妊娠状態と脳が勘違いします。
これにより、子宮内膜に働きかけ子宮内膜が厚くなるのを抑制し、経血量も減少します。


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低用量ピルの種類

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低用量ピルには様々な種類が存在し、各低用量ピルの違いを把握しておくことは大切です。この項目では、低用量ピルを7種類ご紹介します。

ファボワール

ファボワールはマーベロンの後発品であり、マ―ベロンと同様に第三世代のピルに分類されます。
第三世代の低用量ピルには、デソゲストレルという黄体ホルモンが含まれています。
デソゲストレルは、男性ホルモンの作用を抑制するため、ニキビや多毛症を改善するのに大きな効果を期待できます。
マーベロンと比較して成分や効果に大きな差はありませんが、後発品であるため値段が安いことが特徴です。
比較的副作用が少ないと言われていますが、頭痛や吐き気などの副作用が起こることがあります。
一方で、他世代と比較して副作用の血栓症が起こりやすいと言われています。
血栓症は、血塊によって血管を詰まらせ、手足のしびれ・激しい頭痛・急な息切れなどの症状を引き起こします。

効果 ニキビや多毛症を改善する
副作用 頭痛、吐き気、血栓症
おすすめの方 ニキビや多毛症に悩んでいる方

ラベルフィーユ

ラベルフィーユは第二世代の低用量ピルであり、レボノルゲストレル(LNG)という黄体ホルモンが含まれています。
第二世代は全て3相性に分類されていて、ホルモン量の異なる3種類のピルが1シート入っているのが特徴的です。
ラベルフィーユの主な効果としては、排卵の抑制、子宮内膜の肥厚の抑制、 精子の子宮頚管の通過阻止などがあり、生理周期が安定しやすくなる効果があります。
また、ホルモン配合量を少なくすることで、他世代と比較して副作用の不正出血が起こりにくくなっています。
ラベルフィーユには骨を丈夫にする働きがあるため、避妊をするとともに、骨の脆弱も防いでくれます。

効果 排卵を抑制する
子宮内膜の肥厚を抑える
精子が子宮頚管を通れないように阻止する
副作用 血栓症、肝障害、がん誘発
おすすめの方 避妊のみをしたい方

アンジュ

アンジュ21・28は、第二世代の低用量ピルであり、レボノルゲストレル(LNG)という黄体ホルモンが含まれており、ラベルフィーユ21・28と同一成分の薬剤です。
全て3相性に分類されていて、ホルモン量の異なる3種類のピルが1シート入っているのが特徴的です。
ラベルフィーユの主な効果としては、排卵の抑制、子宮内膜の肥厚の抑制、精子の子宮頚管の通過阻止などがあり、生理周期が安定しやすくなる効果が期待できます。
また、ホルモン配合量を少なくすることで、他世代と比較して副作用の不正出血が起こりにくくなっています。
服用中に激しい下痢や嘔吐などの副作用が現れると、アンジュが体内に十分に吸収されないことがあります。
その場合は、コンドームなどの他の避妊法も併用することをおすすめします。

効果 排卵を抑制する
子宮内膜の肥厚を抑える
精子が子宮頚管を通れないように阻止する
副作用 不正出血、乳房痛、悪心、嘔吐、頭痛
おすすめの方 避妊のみをしたい方

フリウェル

フリウェルは、第一世代の低用量ピルに分類され、日本で初めて製造が承認されました。
含まれている黄体ホルモンは、ノルエチステロン(NET)です。
ノルエチステロンには、主効用として子宮内膜の増殖を抑制する効果や、副効用として肌荒れやニキビなどを改善する美容の効果が期待できます。
月経困難症や子宮内膜症の治療に効果があるとされています。
一方で、フリウェルを服用すると、頭痛・吐き気・不正出血・むくみ・うつなどの、副作用が現れることがあります。
他の低用量ピルよりも副作用が軽いといわれていますが、副作用があった場合には担当医と相談することをおすすめします。

効果 子宮内膜の増殖を抑制する
肌荒れやニキビなどを改善する
避妊する
副作用 頭痛・吐き気・不正出血・むくみ・うつ
おすすめの方 月経困難症に悩んでいる方

マーベロン

マーベロンは、第三世代の低用量ピルに分類され、デソゲストレル(DSG)と呼ばれる黄体ホルモンが含まれています。
1相性に分類され、21錠全てに含まれるホルモン量が一定であるため、3相性のものと比較すると、より高い避妊効果やPMSの改善が期待されます。
また、子宮内膜症や月経困難症などに効果を示すとともに、男性ホルモンの作用を抑制することで、ニキビや多毛症を改善するのに大きな効果を発揮します。
一方で、ファボワールと同様に、他世代と比較して副作用の血栓症が起こりやすいと言われています。
血栓症は、血塊によって血管を詰まらせ、手足のしびれ・激しい頭痛・急な息切れなどの症状を引き起こします。

効果 高い避妊効果を示す
PMSを改善する
ニキビや多毛症を改善する
副作用 頭痛、吐き気、血栓症
おすすめの方 ニキビや多毛症に悩んでいる方

トリキュラー

トリキュラーは、第二世代の低用量ピルに分類され、レボノルゲストレル(LNG)という黄体ホルモンが含まれます。
第二世代は全て3相性に分類されていて、ホルモン量の異なる3種類のピルが1シート入っているのが特徴的です。
ホルモンの配合量が3段階に分かれているので、女性体内の自然なホルモンバランスに近い状態を保つことができ、より高い避妊効果が期待できます。
女性ホルモンのバランスが整うことで、PMSや更年期障害を改善してくれることもあります。
また、ホルモン配合量を少なくすることで、他世代と比較して副作用の不正出血が起こりにくくなっています。
ホルモンの配合量が異なる3種類のピルを飲み分ける必要があるため、特に飲み忘れや飲み間違いがないように、注意することが必要です。

効果 高い避妊効果を示す
PMSや更年期障害を改善する
副作用 血栓症、肝障害、がん誘発
おすすめの方 避妊のみをしたい方

ヤーズフレックス

ヤーズフレックスとは日本で初めて連続服用できるピルとして導入されたもので、第四世代に分類されます。
第四世代は配合されている卵胞ホルモンの量が少ないため、「超低用量ピル」として処方されます。
したがって、吐き気・頭痛などの副作用のリスクが低いのが特徴的です。
また、主に利尿ホルモンが配合されているため、副作用としてむくみが起こりにくくなっています。
ただし、日本では避妊を目的とした処方はされておらず月経困難症や子宮内膜症などの治療薬として用いられます。
ヤーズフレックスに含まれる卵胞ホルモンは、母乳の出具合に悪影響を与えるため、授乳期の女性は服用できません。
薬の組み合わせによって、効果や副作用が強まることがあるため、処方時に詳しく医師と相談することをおすすめします。

効果 月経困難症や子宮内膜症の改善
副作用 吐き気、頭痛
おすすめの方 生理痛が日常生活に支障をきたすほど重い方

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低用量ピルの値段相場

低用量ピルの値段相場を把握しておくことは、購入の判断を下すときに非常に重要です。
先ほどご紹介した低用量ピルの値段相場をご紹介します。

ファボワール

ファボワールの値段相場は、1シート(28日分)あたり約2,000円~2,500円(税込)です。
トリキュラーは、避妊目的の処方となるため保険適用外の診療であり、費用は全額自己負担となります。
ファボワールは、決まった期間に服用し続けることで効果を発揮する薬であるため、なるべく一度の費用を抑えたいところです。
クリニックによっては割引サービスがあるため、様々なクリニックを比較して、自分にあった所を選択することをおすすめします。

ラベルフィーユ

ラベルフィーユの値段相場は、1シート(28日分)あたり約2,000円〜3,000円(税込)です。
トリキュラーは、避妊目的の処方となるため保険適用外の診療であり、費用は全額自己負担となります。
一方で、オンラインクリニックで定期便を利用するとより安く購入できるところが多くあります。
また、ラベルフィーユはアンジュのジェネリック医薬品として販売されているため、有効成分や効果は同じままで、料金を安く抑えられるのがメリットです。

アンジュ

マーベロンの値段相場は、1シート(28日分)あたり約3,000〜3,500円(税込)です。
トリキュラーは、避妊目的の処方となるため保険適用外の診療であり、費用は全額自己負担となります。
一方で、オンラインクリニックで定期便を利用するとより安く購入できるところもありますので、利用してみるのもアリです。
また、アンジュのジェネリック医薬品としてラベルフィーユが存在するため、有効成分や効果は同じままで、料金を安く抑えられます。

フリウェル4

フリウェルの値段相場は、1シート(28日分)あたり約1,400円〜2,400円(税込)です。
先述の通り、フリウェルは月経困難症と子宮内膜症の治療目的で使用するため、保険が適用され、安く購入できます。
フリウェルは他の低用量ピルに比べて安く、料金の負担が大きくないため、長期間服用する必要がある方には大きなメリットです。
ただし、個人輸入は安全性が保証されていないので、相場よりも安い値段で購入するのはやめましょう。
自身の体を第一に考え、クリニックで安全にピルを服用するようにしましょう。

マーベロン

マーベロンの値段相場は、1シート(28日分)あたり約3,000〜3,500円(税込)です。
トリキュラーは、避妊目的の処方となるため保険適用外の診療であり、費用は全額自己負担となります。
一方で、オンラインクリニックで定期便を利用すると2,700円程度で利用できるところが多くあります。
ただし、個人輸入は安全性が保証されていないので、相場よりも安い値段で購入するのはやめましょう。
自身の体を第一に考え、クリニックで安全にピルを服用するようにしましょう。

トリキュラー

トリキュラーの値段相場は、1シート(28日分)あたり約3,000〜3,500円(税込)です。
トリキュラーは、避妊目的の処方となるため保険適用外の診療であり、費用は全額自己負担となります。
一方で、オンラインクリニックを利用するとより安く購入できるところもありますので、利用してみるのもアリです。
ただし、個人輸入は安全性が保証されていないので、相場よりも安い値段で購入するのはやめましょう。
自身の体を第一に考え、クリニックで安全にピルを服用するようにしましょう。

ヤーズフレックス

ヤーズフレックスの値段相場は、1シート(28日分)あたり約2,000円~3,000円(税込)です。
先述の通り、ヤーズフレックスは月経困難症と子宮内膜症の治療目的で使用するため、保険が適用され、安く購入できます。
ヤーズフレックスは他の低用量ピルに比べて安く、料金の負担が大きくないため、長期間服用する必要がある方には大きなメリットです。
ただし、ピルのシート料金の他に1,000円~3,000円の診断料が必要となります。


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低用量ピルの正しい飲み方

低用量ピルは、正しく服用することで最大限の効果を発揮します。
この項目では、正しい服用の仕方について4つご紹介します。

初めて低用量ピルを飲む時

初めてのシートは、生理日1日目〜5日目の間に低用量ピルの服用を開始し、毎日決まった時間に1回1錠服用します。
ただし、生理日1日目に服用せず2日目〜5日目から飲み始めた場合、1週間はコンドームなど別の避妊方法を併用する必要があるので注意が必要です。
注意点としては、低用量ピルは副作用として血栓症を発症するリスクが高いため、初回から定期的に採血を実施することがあります。
初処方の次は3か月以内に採血検査を実施し、その後は半年から1年ごとに採血検査を実施します。
採血の結果によっては、低用量ピルの継続処方が難しい場合がありますので、担当医師とよく相談するようにしましょう。

低用量ピルは1日1錠を決まった時間に内服

低用量ピルには、卵巣ホルモン黄体ホルモンという2種の女性ホルモンが含まれており、服用すると血流に乗って全身へ運ばれていきます。
まず、体内にて卵巣ホルモンの分泌量が増加するため、卵巣からの分泌量が大幅に増加したと誤って感知します。
その代償として、体内で通常分泌されている卵巣ホルモンは必要がないと判断され、分泌量が減少し排卵が抑制されます。
また、卵胞ホルモンと同様に、代償として黄体ホルモンの分泌量も減少してしまいます。
その結果、子宮内膜が安定化することで、精子が侵入したり、受精卵が着床したりするのを抑制します。
したがって、低用量ピルは体内の女性ホルモンバランスを整えるために非常に大切な薬であり、毎日1錠を決まった時間に服用することで、高確率で避妊が成功します。

低用量ピルの内服の周期は薬により様々

低用量ピルには、21低用量ピルと28低用量ピルの2種類が存在します。
21低用量ピルは、ホルモン成分が含まれている実薬が1シートに21錠含まれています。
毎日決まった時間の実薬の服用を21日間続けた後、何も服用しない期間を7日間設け、休薬期間とします。
休薬期間では、避妊が成功しているサインである「消退出血」が現れるので、生理を管理するのに必ず必要な期間となります。
一方で、28低用量ピルは、1シートに全部で28錠含まれており、21錠の実薬とホルモン成分を含まない7錠の偽薬で構成されています。
用量は21低用量ピルと同様で、毎日決まった時間の実薬の服用を21日間続けた後、偽薬を服用する期間を7日間設け、実薬の休薬期間とします。

飲み忘れた時の対処法

低用量ピルを飲み忘れて24時間以内の場合は、飲み忘れに気づいた時点で1錠を服用し、次回服用の低用量ピルをいつも通りの時間に服用します。
次回の服用時間に近い時間に飲み忘れに気づいた場合は、飲み忘れた分も含めて2錠をまとめて服用してください。
一方で、2錠分の飲み忘れに気づかなかった場合は、続く低用量ピルの服用を直ちに中止し、次の出血があらわれた1日目〜5日目の間に服用を再開しましょう。
また、2日以上低用量ピルの服用を怠ると、避妊効果が低下することがあるため、服用を再開してから7日間連続して服用するまでは、コンドームなど他の方法で避妊する必要があります。
もし、偽薬を服用し忘れた場合は、飲み忘れた分を破棄し、翌日から通常通り服用を続けていきましょう。


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低用量ピルを服用する際の注意点

この項目では、低用量ピルを服用するときの注意点をご紹介します。
適切な効果を得るためにも、非常に重要ですので頭に入れておきましょう。

低用量ピルは不正出血がおきることがある

低用量ピルの副作用で最も多い症状は不正出血です。
副作用は飲み始めの一時的なものであることが多く、継続して1〜3か月ほど服用し続けることで次第におさまっていきます。
気を付けなければならない不正出血の原因は、子宮頸がんを発症している場合です。
子宮頸がんのワクチンを接種している方は、子宮頸がんの発症率が大幅に低下した状態にあります。
ただし、低用量ピルの服用時に不正出血があった場合は、がんワクチンを接種しているかどうかに関わらず、担当医に報告し相談することをおすすめします。
なお、休薬期間中に起こる出血は不正出血ではなく「消退出血」と呼ばれ、避妊が成功しているサインであるため、心配する必要はありません。

低用量ピルは血栓症リスクがある

低用量ピルを服用すると、副作用として血栓症を引き起こすことがあります。
血栓症は、血塊によって血管を詰まらせ、手足のしびれ・激しい頭痛・急な息切れなどの症状を引き起こします。
ただし、血栓症にまで発展するには時間がかかるため、特に服用開始後3ヵ月から半年の間に血栓症を起こすと考えられているため、体調の変化に注意が必要です。
服用開始後、半年以上、上記のような体調変化がなければ、その後低用量ピルの副作用による血栓症が起こることは考えにくいでしょう。
ただし、低用量ピルの服用をいったん中止し、再び服用し始める場合は、初めて服用したときと同様に、再開後3ヵ月から半年の間は血栓症のリスクが再び高まります。

低用量ピル服用中は定期検査が必要

先述の通り、低用量ピルを服用すると、副作用として血栓症を引き起こし、手足のしびれ・激しい頭痛・急な息切れなどの症状を発症するリスクがあります。
したがって、初回の受診から定期的に採血による血液検査を実施する必要があります。
血液検査では、血栓症を発症後数日以内に値がピークとなる「Dダイマー」という生成物の値の上昇を確認し、血栓症の兆候がないかどうかを調べます。
また、採血検査の他に超音波検査を行い、下肢静脈の血流状態が正常であるかどうかなどを確認する方法もあります。
初処方の次は3か月以内に採血検査を実施し、その後は半年から1年ごとに血液検査を実施します。
採血の結果によっては、低用量ピルの継続処方が難しい場合がありますので、担当医師とよく相談するようにしましょう。


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日本のピル事情

他国と比較すると、日本ではピルに対する認知度が低いというのが現状です。
この項目では、日本でのピル事情とピルの必要性についてご紹介します。

日本はピルの認知が低い

日本では、15~49歳の女性が何らかの避妊法を実践している割合が46.5%となっております。
その中で、8割にあたる34.9%は、ピル、注射、男性用コンドームといった短時間作用型の避妊法が用いられています。
特に東アジア・東南アジアの中では、長時間作用型に避妊法である避妊手術、IUD、インプラントなどの利用が圧倒的に低いようです。
一方、短時間作用型避妊法の中では、ピルがわずか7.6%しか用いられておらず、日本ではピルの認知度が非常に低いことが分かります。

ピルの認知が低い理由

ピルの認知度が低い1つ目の理由としては、日本の性教育の遅れがあります。
先進国のほとんどの国の子供は、小さい頃から性教育を受ける一方で、日本では小学生から高校生にかけて最低限の性知識しか学びません。
特にピルについては、妊娠や生理など女性が自身の身体を正しく理解するために必須の内容であるにもかかわらず、学校で十分に教わらないことで低用量ピルに対するなじみがあまりないと考えられます。
また、ピルを服用することに対する偏見も多く、女性が雑談として話すに不適切な内容といったイメージが先行しているため、認知度が低い傾向にあります。
日本でピルに対する認知度を挙げるためには、先進国のように園児のときから性教育を受け、ピルという話題が決して恥ずかしいものではないという認識を広めていく必要があります。

ピルは女性のQOLに必要

ピルは、卵胞ホルモンと黄体ホルモンを配合した薬剤であり、女性ホルモンの調節を行うことで、女性の様々な悩みを解決してくれます。
効果のある対象は、避妊、月経困難症、子宮内膜症、月経前症候群、肌荒れ、ニキビなどがあり、ピルの種類によって特定の疾患や悩みに効果を発揮してくれます。
ピルを服用することによって、上記の不快症状がなくなり、生活の質であるQOLが改善されることのメリットは非常に大きいと言えます。

Contraceptive Use by Method 2019


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低用量ピルに関するよくある質問

この項目では、低用量ピルについて、女性が抱えやすい悩みや疑問に対してお答えします。
ぜひ、低用量ピルを服用するときの参考にしてください。

低用量ピルは生理を完全に止めることはできますか?

低用量ピルは、生理を完全に止められる薬ではありません。
しかし、低用量ピルには、卵胞ホルモンと黄体ホルモンが含まれており、これら女性ホルモンの分泌バランスを調整してくれます。
これにより生理の周期を整えたり、生理を和らげたりすることが可能です。
ただし、最大限の効果が発揮されるためには、正しい方法で服用しなければなりません。
具体的には、毎日決まった時間の実薬服用を21日間続けた後、休薬期間として実薬を服用しない期間を7日間設けるという方法です。
この服用方法により、休薬期間中に数日にわたる生理が起こるように調整されます。
したがって、正しい服用方法を採用することで、自分の希望に合わせた期間に生理日を移動させたり、生理痛を抑制させたりすることが可能です。

低用量ピルを飲むのをやめたら生理痛はひどくなりますか?

ピルの服用を中止すると、通常1〜3ヶ月後に生理が再開すると言われています。
しかし、ピルは生理に関するさまざまな不快症状の対症療法として使用されているだけであるため、ピルの服用を中止すると生理痛が服用前の状態に戻ってしまうことも十分考えられます。
生理痛に加え、肌荒れやニキビなどの症状も服用前と同じ状態に戻ってしまうことがあります。
ピルの服用を中止する場合は、上記のようなリスクをあらかじめ認識しておく必要があるため、服用を中止する時は必ず医師と相談するようにしましょう。
また、ピルの服用を中止した後に生じた症状についても、病院を受診し医師に相談することをおすすめします。
ピル服用前と服用後の体調の変化により、再度ピルを服用するべきかどうか医師の判断が必要となります。

低用量ピルは保険適用はできますか?

低用量ピルは「病気の治療」が目的であれば、保険適用されますが、そうでない場合は適用されません。
低用量ピルには「OC」「LEP」の2種類があり、それぞれ使用目的が異なります。
OCは経口避妊薬であり、避妊を目的として使用するのに対し、LEPは「月経困難症」や「子宮内膜症」などの疾患を治療することを目的として使用する低用量ピルに当たります。
したがって、OCに該当する薬は保険適用外ですが、LEPに該当する薬は保険が適用され、安く購入することが可能です。
保険が適用される低用量ピルとしては、ヤーズフレックス、フリウェル、ルナベルLD、ルナベルULDなどが存在します。

低用量ピルを飲んではいけない方はいますか?

低用量ピルには、重大な副作用として血栓症が存在します。
血栓症は、血塊によって血管を詰まらせ、手足のしびれ・激しい頭痛・急な息切れなどの症状を引き起こします。
特に服用開始後3ヵ月から半年の間に血栓症を起こすとされています。
40歳以上の女性は血栓が発生するリスクが高いため、健康な女性のみ医師による判断により服用が認められています。
また、35歳以上で1日15本以上喫煙していたり、そうでなくても習慣的に喫煙していたりする場合は、血栓症のリスクが高いため、原則服用が禁止されています。
35歳以下で習慣的に喫煙している方は、検査により血栓症リスクに鑑みて、医師の判断により服用が可能です。

低用量ピルとミレーナの違いは?

ミレーナは、黄体ホルモンが付加された避妊リングであり、ピルとは異なる避妊システムです。
子宮内に黄体ホルモンであるレボノルゲストレルが長期間維持され、5年間にわたって高い避妊効果を発揮します。
また、月経量が多かったり、生理痛が強かったりする症状に対しても、効果的な改善が見られます。
避妊失敗率は、低用量ピルよりミレーナの方が優秀であり、ミレーナは長期間の避妊効果が見込まれるため、毎日の服用といった負担がありません。
ミレーナは子宮に挿入しますが、子宮とその周辺にのみ作用するため、低用量ピルよりも副作用が少なくなっています。
また、ミレーナには血栓症リスクがないため、喫煙者や40歳以上の女性もミレーナを挿入できる点が低用量ピルと異なるメリットです。


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低用量ピルおすすめのまとめ

本記事では、低用量ピルのおすすめについてお伝えしてきました。
低用量ピルのおすすめの重要なポイントをまとめると、以下のようになります。

  • 低用量ピル処方クリニックを選ぶときのポイントは、価格、取り扱っている種類、クリニックの通いやすさの3つです。
  • 低用量ピルの種類は、以下の表に示した通りです。
ファボワール マーベロン
ラベルフィーユ トリキュラー
アンジュ ヤーズフレックス
フリウェル
  • 低用量ピルの主な効果は、生理痛の軽減、生理不順の改善、月経量の改善の3つです。

この情報が少しでもあなたのお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。