生理前や生理中には何故かイライラが収まらず、不快な時期を過ごさなくてはならないという方も多いのではないでしょうか。
生理のイライラはホルモンの影響により起こるものですが、対処の仕方によってはある程度緩和することも可能です。
この記事では生理のイライラする症状について、以下の点から詳しく紹介していきます。
- 生理のイライラの原因
- 生理のイライラへの対処法
- 生理に対する男性の理解度
生理のイライラについてのよくある質問についても解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
ひどい生理中のイライラの対処法5選!
生理中にイライラがひどくなると、気分も落ち込んでマイナス思考になりがちです。
そんなときには、少しでもイライラを解消するために次のことを試してみましょう。
好きなものを食べる
普段から食べることが好きな方は、イライラ中は思い切って食べたいものを食べることをおすすめします。
好きなものを食べることで脳内麻薬とも呼ばれる「β-エンドルフィン」が分泌され、幸福感を得られます。
リラックスできる空間のお店で美味しいものを食べるのもいいですが、キッチンに立って料理をすることでイライラの気分を紛らわすのも良いでしょう。
自炊は栄養のある食材をたくさん取り入れることもできるので、一石二鳥ですよ。
動くのが面倒という方は、デリバリーで好きなものを取り寄せて楽しむこともおすすめです。
イライラ中は体重を気にせず、美味しいものを楽しんでみてはいかがでしょうか。
日光を浴びる
生理中のイライラで体がだるいからと言って、暗い部屋に閉じこもっていては逆効果です。
思い切って外出し、日光を浴びることが大切です。
体に日光を浴びると、心のバランスを整える脳内物質「セロトニン」が分泌されます。
日光浴は精神的な面だけでなく、健康へのメリットもあげられます。
日光から摂取できるビタミンDは、骨を強くする働きがあります。
また、免疫力を高める効果もあるため、風邪の防止やウイルスの抑制が期待できるでしょう。
ベランダや庭でも日光浴はできますが、気分が少し優れてきたら、気分転換に散歩してみるのもイライラ解消に役立ちます。
好きなだけ寝る
生理中はイライラする上に体も重く、なかなかアクティブに動き回ることができません。
しかしダラダラしている自分の姿に、つい自己嫌悪を感じてしまう方もいるのではないでしょうか。
生理で体がだるい→ダラけてしまう→自己嫌悪→余計にイライラ……と、悪循環に陥ってしまうことも考えられます。
生理中のだるさは決して自分が怠け者だからという訳ではありません。
「今日は1日中何もしない日」と割り切って、思う存分にゴロゴロしてみましょう。
睡眠をしっかりとれば気分もスッキリして、イライラ解消にも期待が持てます。
エッセイを読む
体はだるくて動きたくないけど、何もしないのは時間がもったいないという方にはエッセイがおすすめです。
イスに腰を掛けながらでも、ゴロゴロとベッドに寝転びながらでも読めるので、イライラしてだるい日にもピッタリです。
自宅に家族がいて落ち着いてエッセイが読めないなら、近所のカフェを訪れてもよいでしょう。
心地よい空間でエッセイを読み、充実したひとときを過ごせるはずです。
映画を見る
生理中のイライラやだるさが原因で、どうしても行動的になれないときは、映画鑑賞で気分をリフレッシュしてみてはどうでしょうか。
外出する余裕のある方は映画館まで足を運ぶのも良いですし、歩くのもだるいという方は自宅で観ても良いでしょう。
映画を観てハラハラ・ドキドキしたり、笑ったり泣いたりすることでイライラの気分を少しでも解消できるかもしれません。
映画のストーリーにのめり込み、いっときでも生理の不快感を忘れられるでしょう。
自宅での映画鑑賞なら、周りを気にせず思い切りゴロゴロしながらでも大丈夫。
アクション映画・コメディ映画・ホラー映画など、自分の好きなジャンルの映画を選んで楽しんでみてください。
生理中のイライラにはピルがおすすめ!
生理中のイライラや不快感の解消にはビルが役に立ちます。
ここではピルの詳細について解説しますので、参考にしてみてください。
ピルの効果
ビルの代表的な2つの効果について説明します。
生理痛が改善する
毎月繰り返される生理前や生理中に、生理痛に悩まされる方も多く見られます。
軽い痛みならそれほど問題はありませんが、あまりにも痛みが強いときには通常の生活が送れなくなる状態になることもあります。
そんなつらい生理痛ですが、ピルを服用することで痛みの改善が期待できます。
生理痛は女性ホルモンの一種「プロゲステロン」の分泌量が多いことで起こる症状です。
プロゲステロンの分泌量が多いと血液を排出する際に子宮の収縮が激しくなり、生理痛となって現れるのです。
生理痛がひどくてつらいという方は、ピルの服用を検討してみてください。
月経量が少なくなる
毎月の生理の経血量が多くて悩んでいる方もいると思います。
月経量が多いと身体的な不快感だけでなく、漏れの心配や生理用品が大量に必要など、さまざまなデメリットを感じます。
しかし、ピルを服用することで毎月の月経量を少なくできます。
毎月排卵の際には「エストロゲン」という女性ホルモンが分泌されます。
しかしピルにはエストロゲンが配合されているため、ピルの服用時には脳が「これ以上エストロゲンを分泌する必要はない」と判断するのです。
エストロゲンの分泌がされないと、排卵が止まり子宮内膜が厚くならないため月経量は少なくなります。
このように、ピルには子宮内膜が厚くなるのを抑制する働きがあるので、月経量が減るのです。
月経量が減ることで、生理中の不快な悩みを軽減できます。
ピルの費用
ピルの初めての購入で気になるのが費用です。
毎日継続して服用を続けなくてはならないため、「高かったらどうしよう…」と心配している方も多いのではないでしょうか。
ピルの費用は薬の種類によって異なります。
また、クリニックによっても変わってくることを知っておきましょう。
主に生理痛の緩和や月経不順に使用される低用量ピルの場合は、1ヶ月あたり3,000円前後が費用の相場です。
通院の場合はピル自体の費用の他に、初診料や診察料がかかることがあるので気をつけてください。
通院せずに郵送でピルを受け取る場合にはピルの料金+郵送料が発生します。
ピルの副作用
ピルの服用を始めてから数日の間は、副作用の症状が起こることがあります。
まだ体がピルに慣れていないことが原因ですが、症状は一時的なことが多いので過剰な心配はいりません。
副作用は日が経つにつれて自然に収まることがほとんどです。
ピルの副作用には以下のような症状があげられます。
吐き気 | 下痢 |
胸(乳房)が張る | むくみ |
不正出血 | 体重の増加 |
頭痛 | 血栓症 |
ピルを服用してから初めて副作用が出たときには不安になるかもしれませんが、通常の場合は1~3ヶ月ほどで症状は緩和されます。
ピルは吐き気や不正出血などの他に、血栓症のリスクが高くなることもあります。
特に太り過ぎの方や1日15本以上のタバコを吸う喫煙者に多いので、当てはまる方は注意しましょう。
生理中にイライラする原因
普段は怒りっぽいタイプではないのに、生理が来るとイライラが止まらなくなることはありませんか?
ここでは、生理中にイライラしてしまう原因について解説します。
女性ホルモンのバランスが乱れることが原因
女性は生理から生理までの間を1周期とし、その間に「エストロゲン」と「プロゲステロン」という2種類の女性ホルモンの影響を受けています。
妊娠の準備のために成熟した子宮内膜は、妊娠しないことがわかると剥がれ落ちて体外に排出されます。
これが女性の体に起こる生理の現象です。
生理が終わると次の妊娠に向けて女性の体は再び子宮内膜を厚くし、卵子の成熟のためにエストロゲンが分泌されます。
生理後2週間ほどで成熟した卵子は排卵しますが、今度は子宮内膜を着床しやすい環境にするために、プロゲステロンが分泌されます。
しかし、そこから2週間経っても精子が着床しない場合は、エストロゲンとプロゲステロンの分泌量が一気に減ってしまい、再び子宮内膜が剥がれ落ちます。
経血漏れにも注意
生理中はさまざまな不快感と共に過ごさなくてはなりません。
下腹部の痛みや眠気、食欲増加、やる気の低下など、普段の自分とは違う状態を感じる方も多いでしょう。
その他、生理用ナプキンを装着することで外陰部が蒸れてしまったり、経血が漏れてしまうのではないかと心配したりしなくてはなりません。
特に生理が始まって2、3日は経血の量が多く、頻繁にトイレに行ける状態ではないときには「経血が漏れているのではないか……」と不安になることも。
その不安が元となり、イライラを引き起こす原因とも考えられます。
生理中のイライラの期間はどれくらい?
生理中のイライラが止まらず、いつまで続くのか気になっている方もいると思います。
生理中のイライラ期間については、次のように言われています。
平均は生理開始5日目まで
生理に伴うイライラの期間は、平均して生理開始後の3日~5日目あたりです。
生理開始から5日ほど経つと、不快なイライラが消えていく人がほとんどです。
これは、女性ホルモンのエストロゲンが影響するためです。
女性らしさや心を穏やかにする働きがあるエストロゲンですが、生理開始の3日前くらいから急に量が減ってしまいます。
エストロゲンが通常の量に戻るとイライラした気分はなくなり、通常の心のバランスを取り戻すことができます。
平均で考えれば、生理中の約3日間はイライラと付き合わなくてはなりません。
女性の体の仕組み上、避けては通れない症状ですので、上手に付き合っていきたいものです。
イライラの期間には個人差がある
生理のイライラは生理開始後3日~5日ほどが平均とお伝えしましたが、実際にはイライラの症状が起こる期間には個人差があります。
日頃から生理周期が安定せずに乱れがちの方の場合は、エストロゲンの分泌が少ない状態が長く続きます。
エストロゲンの量が少ないと、一般的には3日ほどで終わるイライラ期がさらに継続してしまいます。
生理のイライラする期間をできるだけ短くしたい場合は、普段から規則正しい生活を心がけ、正しい生理周期を身につけることが大切です。
男性の生理への理解度はどれくらい?
生理中のイライラは1人で抱え込まず、パートナーに理解してもらうことが大切です。
実際に男性は女性の生理について、どのくらい理解しているのでしょうか。
生理に理解があると答えた男性は44.8%
生理についてのあるインターネット調査では、「生理に理解がある」と応えた男性は44.8%でした。
約半数の男性が自分は生理を理解していると認識しているようです。
しかしそれは本当なのでしょうか。
生理が4週間に1度あるものだということは大多数の男性が知っています。
ただし、中には生理が3週間に1度、5週間に1度だと思っている男性も少なからずいるのです。
生理中に女性がイライラしてしまうことは、男性もとなりにいれば感じることができます。
そのため「イライラ」は生理中の症状として、多くの男性が認識しているようです。
生理にはイライラだけでなく、腹痛や腰痛、気分の落ち込みなど色々な症状が起こります。
男性はイライラに対しては敏感なものの、他の症状についてはそれほど理解が深くないのが特徴です。
生理中の変化について理解してもらおう
女性の生理についてある程度理解している男性もいますが、よくわからないからと目をそむけたり、間違った生理の認識をしていたりすることも多くあります。
生理の症状については個人差が見られるため、同じ女性同士でも理解し合えない部分があるものです。
性別の異なる男性なら、なおさら不可解に感じることも多いでしょう。
あまり興味のない女性に生理の話をされるのは正直苦手という男性でも、大切な女性からは積極的に話して欲しいという声もあります。
生理が原因でイライラしていたとしても、ただパートナーに八つ当たりしたり不機嫌になっていたりしたら、男性も困ってしまいます。
大きなトラブルのもとになることも考えられます。
なぜ生理中はイライラするのか、パートナーにどうしてほしいのかを日頃から話しておくことが大切です。
生理 イライラに関するよくある質問
生理中に起こるイライラの症状について、よくある質問を集めました。
生理のイライラに悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
生理後にもイライラが続いていますが、どうしたら良いですか?
月経が始まる頃に起こる不調の月経前症候群(PMS)はよく知られていますが、稀に月経後症候群が起こる女性もいます。
症状があまりにひどい場合は医師に相談することをおすすめしますが、食生活や生活習慣の見直しも心がけましょう。
すぐにできる生理のイライラの解消法を教えてください!
すぐにできるイライラ解消法としては、スポーツをすることをおすすめします。
脳内に幸福感をもたらす物質が分泌され、気分がリフレッシュされます。
その他にも好きな音楽を聴く、映画を観るなど、自分が好きなことを行えばリラックス効果でイライラが解消されるでしょう。
仕事中にイライラしたときはどうしたら良いですか?
仕事中のイライラは生理中でなくてもよくあることです。
イライラしたまま仕事を続けても周囲に悪影響を与える可能性が考えられます。
仕事の合間には適度な休憩をとり、ハーブティーなど香りのよいお茶を飲んでリラックスすることをおすすめします。
生理のイライラで勉強に全く集中できません
イライラで勉強に集中できないときは、まずはリラックスした環境を作ることが大切です。
部屋は快適な温度を保ち、気が散らない程度に好きな音楽を流すのも良いでしょう。
勉強のためといっても夜更かしをしないようにし、生理中は睡眠をしっかりとることも心がけてください。
生理のイライラで眠れません。対処法はありますか?
イライラして眠れないときには、リラックス効果の高い飲みものを飲んだり、ゆったりした音楽を流したりするのがおすすめです。
アロマテラピーを試してみるのも良いでしょう。
不眠には、日中の適度な運動や規則正しい生活習慣が大切です。
生理中だけでなく日頃から十分な睡眠が取れる習慣を付けておきましょう。
病院に行くなら精神科ですか?婦人科ですか?
検査の内容は内診・血液検査・超音波検査が中心です。
検査結果にもよりますが、月経前症候群の場合は漢方薬やピルでの治療が一般的です。
生理 イライラのまとめ
ここまで生理のイライラの原因や、対処法などを中心にお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- 生理のイライラの原因として女性ホルモンの乱れや、経血の漏れの心配などが挙げられる
- 生理でイライラするときは、好きなものを食べたり好きなことをしたりしてリラックスすると良い
- 男性は生理に対してある程度理解しているが、個人差もあるためしっかりと説明することが大切
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。