生理痛が緩和されたり、生理回数を減らしたりできるため、ヤーズフレックスの服用を考えている方も多いのではないでしょうか。
この記事ではヤーズフレックスについて、以下の点から詳しく紹介していきます。
- ヤーズフレックスの効果や特徴
- ヤーズフレックスの服用方法
- ヤーズフレックスの購入場所
ヤーズフレックスについてのよくある質問と回答も紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。
ヤーズフレックスとは?
ヤーズフレックスとは日本で初めて連続服用できるピルとして導入された種類で、月経困難症と子宮内膜症の改善に効果が期待できます。
卵胞ホルモンと黄体ホルモンの成分が配合されていますが、卵胞ホルモンの含有量が他のピルに比べても少なく「超低用量ピル」として処方されます。
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ヤーズフレックスの効果
ここでは、ヤーズフレックスの3つの効果について解説します。
月経困難症・子宮内膜症による痛みの改善
毎月の生理がある女性のうち、3割~7割の方に症状が見られるという月経困難症ですが、ヤーズフレックスを服用することで改善が期待できます。
ヤーズフレックスに含まれるエストロゲンとプロゲステロンという2種類のホルモンが体内に入ることで、ホルモンの分泌をつかさどる脳下垂体が反応します。
その結果、脳下垂体は卵胞を成熟させるホルモンの分泌を抑制するため、排卵が起こりにくくなってしまうのです。
また、ヤーズフレックスで排卵を抑制することで、子宮内膜が厚くなるのを防ぐことも可能です。
PMSによる症状の改善
PMSとは月経前症候群とも呼ばれ、生理が始まる3日~10日前にさまざまな不調が感じられる症状のことです。
PMSは体の不調だけでなく、イライラや気分の落ち込みなどといった心の不調もあらわれるのが特徴です。
ヤーズフレックスを服用することで生理の回数が4ヶ月に1回まで減ることがあるため、必然的にPMSの回数も減ることになります。
また、PMSではむくみや食欲増進、体重の増加のような症状が出ることがあります。
ニキビ・肌荒れの改善
ヤーズフレックスには、生理前のニキビや肌荒れを改善する効果も期待できます。
生理前は女性ホルモンが乱れることから、ニキビや肌荒れに悩む方も多く見られます。
女性の体は排卵が起きると黄体ホルモンが分泌される仕組みになっています。
黄体ホルモンに含まれるプロゲステロンは皮脂分泌を促す働きがあるため、ニキビができやすくなります。
生理中はニキビだけでなく、肌が乾燥しやすいため肌荒れを起こす場合もあります。
ヤーズフレックスには保湿効果が見込めるエストロゲンという女性ホルモンが配合されているので、服用することで乾燥を防ぎ肌荒れへの効果が期待できます。
ヤーズフレックスに避妊効果はある?
ピルと言えば避妊効果が期待できるというイメージを持っている方も多いかもしれませんが、ヤーズフレックスは避妊目的では使用ができません。
海外では避妊薬として認定している国もありますが、日本人における避妊目的での有効性及び安全性は確認されていないと言われています。
もし避妊を考えている場合は、高い避妊効果が認められている低用量ピルを使用することをおすすめします。
ヤーズフレックスの特徴
他のピルに比べてヤーズフレックスにはどんな特徴があるのでしょうか。
ここでは、ヤーズフレックスの特徴を3つのポイントから解説します。
抗ミネラルコルチコイド作用
様々な種類のピルの中で、ヤーズフレックス(ヤーズ含む)だけが「抗ミネラルコルチコイド作用」を有しています。
長期間の連続服用
- 従来のピルは1周期28日の間に、月経による出血が1回みられる仕組みになっています。
- ヤーズフレックスは120日間の連続服用が可能で、他のピルよりも月経の回数を大幅に減らせます。
また、月経の出血をなるべく起こさないことにより、子宮内膜が厚くなるのを抑制してくれます。
PMDDの治療(海外)
日本ではPMS(月経前症候群)や月経困難症の改善が認められているヤーズフレックスですが、海外では2006年にPMDD(月経前不快気分障害)への治療に使用することが承認されています。
PMDDはPMSよりもさらに精神的な面での症状が強く、日常生活に支障をきたすような場合もありますが、ヤーズフレックスを飲むことで症状が緩和されます。
ヤーズフレックスの飲み方
ここからはヤーズフレックスの飲み方について解説していきます!
基本的な飲み方
ヤーズフレックスの基本的な飲み方は次のとおりです。
- 毎日決まった時間に1錠飲む
- 24日間は服用を継続し、25日目から4日間休薬する
- 休薬後は再び服用をし、24日間の継続と4日間の休薬を繰り返す
24日間続けて服用した後に4日間の休薬をとることで、その期間中に出血を確認できます。
基本的な飲み方以外にも、ヤーズフレックスは120日までの連続服用が可能です。
その間は生理がくることがありませんので、PMSや月経困難症に悩まされることもありません。
飲み方の注意点
ヤーズフレックスの飲み方で一番気をつけたいのが休薬期間です。
4日間休薬した場合に出血がまだ続いていることがあるかもしれませんが、この場合にも服用の再開が必要です。
- 服用後25日目から120日の間に3日続けて出血があった場合は、翌日から休薬期間を4日間とってください。
- その後はリセットとして、また24日間以上飲み続けます。
ヤーズフレックスを飲むときは医療機関で診察をし、医師から処方してもらうことが大切です。
友人から分けてもらったり、よくわからない販売店のものを購入するのはやめましょう。
他の薬との併用
ヤーズフレックスを以下のような薬と併用する場合は、注意が必要です。
- 抗てんかん薬
- 抗結核薬
- HIV感染症治療薬
- ボセンタン(肺高血圧の薬)
- モダフィニル(睡眠障害治療薬)など
服用がおすすめの人とは
ヤーズフレックスは以下のような方におすすめです。
- 月経痛が辛い方
- 月経不順の方
- 月経前の痛みが強い方
- 月経の量が増えている方
服用の際に注意した方が良い人とは
ピルに含まれるエストロゲンという女性ホルモンは、母乳の出具合に悪影響を与えると言われています。
薬の組み合わせによって副作用が強まったり、ピルの効果が弱くなる可能性もあります。
そのため、以下のような方はヤーズフレックスを服用する際に注意が必要です。
- 授乳中の方
- 持病があり日常的に薬を服用している方
ヤーズフレックスの副作用
ヤーズフレックスは配合されているホルモンの含有量が少ないため、低用量ピルや中用量ピルよりも副作用が出にくいのが特徴です。
しかし、飲み始めた初期の頃は体のホルモンのバランスがくずれることが原因で、次のような症状が出る場合があります。
ヤーズフレックスの主な副作用
不正出血 | 眠気 |
吐き気 | 体重増加 |
気分の落ち込み | 頭痛 |
副作用の症状が出ることで驚く方もいるかもしれませんが、継続して飲み続けることで少しずつ症状が和らいできます。
ヤーズフレックスの副作用で特に注意したい血栓症
ヤーズフレックスの重篤な副作用の1つに、血栓症があります。
激しい胸痛や腹痛、頭痛などは、血栓症の初期症状の可能性がありますので、すぐに服用を中止して医師の診察を受けましょう。
ヤーズフレックスの副作用で太る?
ヤーズフレックスには、プロゲステロンとエストロゲンという、2つのホルモンが配合されています。
この2つのホルモンの影響で、体に水分が溜まりやすくなり、体に現れたむくみの症状を、太ったように感じることがあります。
また、プロゲステロンが食欲を増進させることにより、一時的に体重が増加してしまう可能性があります。
Medi+pillなら医師の監修の下でピルを服用できるため、何かあったときでも気軽に相談できます。
ヤーズフレックスはどこで買える?
ヤーズフレックスを服用したいけど、「どこで買えるのかわからない…」という方もいるでしょう。
ヤーズフレックスはどこで購入できるのでしょうか。
ドラッグストアや薬局では買えない
ヤーズフレックスが近くのドラッグストアや薬局で手に入れば、気軽に購入できると考えている方もいるでしょう。
ピルを購入するには医師の処方が必要になります。
個人輸入をして外国製品を海外から取り寄せようとする方もいますが、販売元の正確な情報がわかりにくく、メーカーを偽っている可能性もあります。
クリニックで購入できる
専門のクリニックで購入するのが従来からの一般的な方法です。
何か問題が発生したときにも細かく症状を伝えて相談できるのが魅力です。
通院には時間もかかりますので、いくつかのデメリットもあるのが特徴です。
オンラインでも買える
最近ではオンライン診療を始めているクリニックが増えてきています。
- 通院の手間や時間、費用がかからない
- 自分の都合に合わせて電話やビデオチャットで診察できる
- 最短で翌日にピルのお届け可能なクリニックも多い
- プライバシーが守られる
- 定期便による割引プランがあることも
- 配達パッケージへのプライバシー配慮
- 全国どこからでも同じ先生に診察してもらえる
Medi+pillならオンライン上で診察してもらえます!
ヤーズフレックスの値段相場
ヤーズフレックスの値段相場は、1シート(28日分)当たり約2,000円です。
同じ成分が含まれていて飲み方が異なるヤーズの相場も同じ値段です。
ヤーズフレックスやヤーズのような超低用量ピルよりホルモン成分の含有量が多い低用量ピルは、値段の相場が2,500~3,500円くらいです。
ヤーズフレックスは月経困難症と子宮内膜症の治療目的で使用することがほとんどですので、保険が適用されます。
そう考えると1ヶ月にかかる料金はそれほど負担にならないことがわかります。
ヤーズフレックスは他の低用量ピルに比べて安いので、長く継続する方には大きなメリットです。
ヤーズフレックスを含むピルの購入の際には、ピルのシート代金の他に診断料が必要です。
診断料は病院によって1,000円~3,000円くらいの値段になります。
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他の低用量・超低用量ピルの値段相場
ヤーズフレックス以外の低用量ピルの効果や値段などを以下の表にまとめましたので、ご覧ください。
種類 | フリウェルLD | トリキュラー | マーベロン |
世代 | 第一世代 | 第二世代 | 第三世代 |
相性 | 一相性 | 三相性 | 一相性 |
効果 | ・月経困難症の治療薬として用いられる | ・約99%の避妊効果 | ・約99%の避妊効果
・ニキビ・肌荒れの改善 |
価格帯 | 1,500円前後 | 2,500円~3,000円 | 2,000円~3,500円 |
※フリウェルLDは月経困難症の治療を行う場合のみ、保険が適用されます。
別の目的で使用したい場合は、保険適応外の可能性がありますので、医師に確認してみましょう。
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ヤーズフレックスに関するよくある質問
1.ヤーズフレックスにより、不正出血が見られた場合は?
原因はヤーズフレックスが超低用量ピルであることから、吸収障害が起こり血中のエストロゲン濃度が低くなるためです。
ヤーズフレックスの服用を始めてから出血が確認されたときには、そのまま3日間は服用を継続して様子をみてみましょう。
ヤーズフレックスは最長で120日間出血がないこともあります。
しかし、飲み始めたばかりの頃は50~80日の間に不正出血する方が多く、服用を続けていくことで症状は次第に良くなっていきます。
もし不正出血後に4日間休薬しても症状が改善されない場合は、医師に相談するようにしましょう。
2.ヤーズフレックスを飲み忘れました。何時間までなら大丈夫ですか?
- 48時間(2日)以内の飲み忘れであれば、気づいた時点ですぐに飲み忘れていた1錠を服用するようにしてください。
その後、当日に飲む予定の1錠も決まった時間通りに服用しましょう。 - 48時間(2日)以上の飲み忘れがあった場合は、気づいたときに前日分の1錠を服用します。
当日分の1錠はいつも通りの時間に飲みます。
その後は最初から決めてある予定通りに服用を続けます。
どちらの場合でも飲み忘れに気付いたらすぐに服用することが大切です。
その日は前日分と当日分の2錠を服用するようになることを覚えておきましょう。
3.ヤーズフレックスは1シート何錠ですか?
他のピルの場合、飲み忘れを防ぐために薬の成分が配合されていない偽薬(プラセボ錠)がシートに含まれることがあります。
しかし、ヤーズフレックスの場合は28錠全てが実薬になります。
25日服用した後の4日間休薬が終わったら、また同じシートの残っている部分から飲み始めてください。
4.ヤーズフレックスを飲んでいて妊娠に気づかないことはありますか?
その場合は3回の生理がこないので、妊娠を確認することはできません。
妊娠をしておらず、しっかり生理がくることを確認したいのであれば、飲み始めて25日の連続服用が終わった時点で4日間の休薬をおすすめします。
この方法の場合は毎月の休薬期間に出血が確認できますので、月経があることがわかります。
また、妊娠に気づかずヤーズフレックスを服用していたとしても、胎児には影響がないことが研究で明らかにされています。
5.ヤーズとヤーズフレックスの違いを教えてください!
配合されているホルモンの量も同じため、どちらも超低用量ピルとして処方されます。
ヤーズとヤーズフレックスの大きな違いは、承認されている効果と飲み方にあります。
そのため長時間出血を抑えられます。
ヤーズフレックスは月経困難症の他、長く出血を抑えることから子宮内膜症の痛みにも適応できる仕組みになっています。
1周期に4日間の休薬期間があることで出血が起こるため、子宮内膜症の痛みには適応していません。
ヤーズは月経困難症の改善のみを目的としたピルです。
6.ヤーズフレックスを服用していて将来の妊娠に影響はありますか?
もし、服用中止後、妊娠が厳しい状態にあるようでしたら、そこからは不妊治療になります。
7.ヤーズフレックスの休薬期間中に生理が来ないのですが、、、
- 妊娠している可能性
- 子宮内膜が薄くなっている
妊娠検査薬等で陽性を確認した場合はすぐに服用を中止し、医師の診察を受けましょう。
また、妊娠以外にも、月経量の極端な減少により子宮内膜が薄くなっている場合は、出血が起こりにくい可能性があります。
ヤーズフレックスのまとめ
ここまでヤーズフレックスの効果や服用方法についての解説、購入場所などについてお伝えしてきました。
この記事のポイントをおさらいすると以下の通りです。
- ヤーズフレックスを服用することで月経困難症や子宮内膜症の改善が期待できる
- ヤーズフレックスの飲み方は24日連続服用後、4日間の休薬が基本だが、最長120日間の連続服用も可能
- ヤーズフレックスの購入はメリットの多いオンラインがおすすめ
これらの情報が少しでも皆様のお役に立てば幸いです。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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