女性にとって、生理は時に厄介なものでもあります。
旅行やイベントと被ってしまうことで、心から楽しめなくなってしまう可能性もあるのです。
そんなとき、「生理をずらせたらいいのに…」と考えたことがある方も多いと思います。
そこで今回は、
- 生理をずらす方法
- 生理をずらすピルの種類
- 生理をずらすピルの副作用
- 生理をずらすピルの注意点
以上6点を中心に解説していきます。
ピルの詳しい特徴や注意点などにも触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。
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生理をずらす
生理をずらすには、ピルや黄体ホルモン剤を服用します。
ピルの種類について代表的なものを3つ、詳しくご紹介します。
生理を計画的にずらすためには、どのような方法があるのでしょうか?
低用量ピル
その中でも、低用量ピルによる生理の調整が一番ポピュラーでよく使われています。
そもそも生理をずらすためには、女性ホルモンの分泌を調整する必要があります。
この2つの女性ホルモンの分泌の増減によって、毎月の生理が起こっているのです。
ピルには、エストロゲンとプロゲステロンが主成分として配合されています。
服用することで、排卵時期をずらして、生理期間もずらせるようになります。
中用量ピル
中用量ピルは、低用量ピルよりもホルモンの配合量が多いのが特徴です。
短期間での効果を発揮できるため、現在は緊急避妊薬としての服用が多くなっています。
一般的に早めるためには低用量ピルを服用し、遅くするために中用量ピルを服用することが多いです。
黄体ホルモン剤
ピル以外にも、黄体ホルモン剤と呼ばれる薬を服用することで生理をずらせます。
黄体ホルモン剤とは、黄体ホルモンのプロゲステロンのみを配合した薬を指します。
黄体ホルモン剤は主に無月経や月経周期異常、月経困難症、不妊症などの治療に使われています。
黄体ホルモン剤は、そのようなリスクが少ないため、基本的に誰にでも処方が可能です。
クリニックによっては、黄体ホルモン剤の処方から始めて、状況を見ながら低用量ピルの処方に切り替える場合もあります。
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生理をずらすときのピルの飲み方
生理を早める場合と遅らせる場合とでは、服用方法が変わってきます。
以下でその方法をご紹介したいと思います。
生理を早める場合
まずは生理を早める方法について、低用量ピル・中用量ピルの服用方法を見ていきたいと思います。
なお生理を早めるメリットとデメリットとしては、以下の内容が挙げられます。
デメリット:服用中に出血が続くことがある。
低用量ピル
前回の生理が始まってから5日以内に服用を始めます。
14日間で飲み終えることで、2~3日後に生理がきます。
中用量ピル
前回の生理が始まってから、5日以内に服用を始めます。
10日間で飲み終えることで、2~3日後に生理がきます。
生理を遅らせる場合
生理を遅らせる方法を見ていきます。
生理を遅らせる方法に関しては、低用量ピルも中用量ピルも基本的には服用方法は同じです。
なお生理を遅らせるメリットとデメリットとしては、以下の内容が挙げられます。
デメリット:イベント当日も同じ時間にピルを飲む必要がある。
生理開始日の5~7日前からの服用が必要です。
そして生理を避けたい日まで服用し、飲み終えたら2~3日で生理がきます。
遅らせられる期間は最大で7~10日前後になっています。
ピルによる副作用
ピルの服用には以下のような副作用が起こる可能性があります。
- 頭痛
- 不正出血
- 嘔吐
- 乳房の張り
- 血栓症
特に血栓症は死にいたる可能性があります。
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ピルで生理をずらす際の注意点
ピルで生理をずらす際の注意点はどのようなものがあるのでしょうか。
以下で見ていきましょう。
毎日同じ時間に服用
生理をピルで止める時は、連続して毎日できるだけ同じ時間に服用することが重要です。
〔注意 text=”飲み忘れが生じた場合、望んだ効果を得られないことがあります。
また、生理予定日以外に生理が来てしまったり、不正出血の原因になったりもします。”]
避妊効果のあるピルの服用中は、100%避妊効果があるわけではありません。
そのため、2%程度の確立で妊娠する可能性もあります。
飲み忘れや毎日服用する時間が違うと、10%程度まで妊娠の確率はあがります。
また、避妊効果のあるピルは飲み始め初日からしばらくは避妊効果がありませんので、注意が必要です。
飲み始めてからも、できるだけコンドームなど他の避妊方法を併用してください。
生理周期の把握
ピルで生理を遅らせる場合は特に生理周期を把握している必要があります。
普段から、生理の日程やその他基礎体温などを記録しておくようにしましょう。
詳しくはこちら!
生理をずらしたい!ピルはどこで買える?
では、ピルはいったいどこで買えるのでしょうか?
ここでは、ピルの購入方法と注意点について解説していきます。
市販では買えない!
基本的に、市販薬としてピルは販売されていません。
そのため、ドラッグストアなどでピルは取り扱いがありませんので注意が必要です。
海外からの個人輸入でピルを入手する方法を考える方もいるかもしれません。
ピルを入手するためには、専門のクリニックで処方してもらう方法のみになります。
また、他人から譲ってもらったり、反対に他人に譲ったりするのは絶対にやめましょう。
クリニックではその人に合った処方をしています。
クリニックで処方してもらう
ピルや黄体ホルモン剤の処方は、クリニックに行って診察を受けた上で受けましょう。
ピルを処方するときには、診察するほかに、検査が必要な場合があります。
エコー検査は、子宮筋腫や子宮内膜症などの疾患があるかどうかを調べるための検査です。
医師の判断で必要とされた検査は必ず受けるようにしましょう。
月経困難症や月経過多など、何か疾患があった場合は保険適用で処方が受けられます。
クリニックではできる限り保険診療になるように、詳しく診察してくれる場合もあります。
生理に関して困っていることがある方は、診察のときに相談してみましょう。
- 低用量ピルは、血栓症のリスクがある薬が多いため、40代以上は処方を受けられない場合があります。
- その他、喫煙者や肥満体質の方も処方を受けられない場合があるので、当てはまる方は医師に相談してください。
その方のために、現在多くのクリニックではオンラインでのピル処方をしています。
オンラインで買う
ピルの処方が受けられるクリニックの多くは、オンラインでの診察・ピルの処方をしています。
クリニックに行く時間のない方は、この方法がおすすめです。
初診からでもオンライン診察しているクリニックであれば、一度も病院に行くことなく、全て自宅で処方を受けられます。
検査が別途必要な場合は、早めにクリニックに行き、検査を受けるようにしましょう。
料金については、薬代と配送料・診察料がかかるところが多いです。
クリニックによっては、定期配送にすると割引されたり、初回診察料無料のキャンペーンをしていたりするところもあります。
支払い方法は、代金引換やクレジットカードの他、後払い利用が可能なクリニックもあります。
オンラインでの診察は、クリニックによってアプリのダウンロードが必要な場合があります。
ピルは、診察から最短翌日で自宅に届きます。
定期配送しているクリニックであれば、毎月自動でピルが送られてきます。
ピルの容量追加や種類の変更は、その都度医師との面談・診察が必要です。
生理をずらす方法に関するよくある質問
最後に、生理に関するよくある質問について解説していきます。
注意点についても触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。
ピルを飲んでいるのに生理予定日ではない日に出血が起こりました。なぜでしょうか?
原因はさまざまで、早急に病院で診察を受けた方が良い場合もあります。
ピルによる不正出血は、ピルを初めて飲み始めた女性の20%程度で見られる症状です。
この場合、ピルの服用を続けていれば、出血しなくなっていきます。
また、ピルの飲み忘れや妊娠していた場合などにも、生理予定日以外の出血が起きることがあります。
その他、子宮筋腫や子宮内膜炎などの疾患によって、不正出血が見られることもあります。
痛みが伴ったり、出血量が多かったりする場合は、すぐに医師に相談してください。
ピルを飲むのをやめたら生理痛はひどくなりますか?
ピルは飲んでいる期間にのみ効果を発揮する薬です。
ピルを飲むのをやめると、体は元の状態に戻っていきます。
ピルをやめたことで、生理痛がひどくなった方は、医師に一度相談してください。
詳しい検査をすることによって、ピル以外の改善方法があるかもしれません。
ピルをやめると、ホルモンバランスが急に変わるため、体にさまざまな変化が起こる可能性があります。
抜け毛や肌荒れなども、ホルモンバランスの乱れが原因になりますので、やめてからしばらくは注意が必要です。
生理に関してはどこに相談すればよいですか?
専門のクリニックで診察を受けることで、適切な治療法や改善策を提案してもらえます。
- 「生理痛がひどい」
- 「生理が定期的に来ない」
- 「生理が月に2回以上来る」
以上のような、生理に関して悩みを抱えている方は早めに診察を受けましょう。
クリニックに行く時間のない方は、積極的にオンライン診察を受けることをおすすめします。
ピルの処方だけでなく、生理の相談にも乗ってくれるクリニックも多いです。
一人で悩まず、気軽にクリニックに相談してみてください。
薬以外に生理をずらす方法はあるのでしょうか?
女性ホルモンの分泌に影響を及ぼす食品や市販薬での方法もありますが、有効性や医学的な根拠はありません。
ちなみに、女性ホルモンの分泌に影響を与える食品としては、大豆やチョコレート、ナッツ類などがあります。
しかし、確実な方法ではない上、偏った食生活は反対に月経周期を乱してしまいます。
生理以外にも、さまざまな体のトラブルや健康への悪影響を及ぼす可能性があります。
そのため、確実に生理をずらしたい方は、産婦人科や美容クリニックで診察を受け、処方してもらうようにしましょう。
生理ずらすのまとめ
ここまで生理をずらすことについてお伝えしてきました。
生理をずらすときの要点をまとめると以下の通りです。
- 生理をずらすためには、ピルか黄体ホルモン剤の服用が必要である
- 服用方法はピルの種類や用途によって異なる
- ピルの副作用は、頭痛、嘔吐、血栓症などがある。
- ピルを服用する際の注意点は、時間帯に注意することや生理周期を把握することが挙げられる。
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。