包茎を卒業するには？解決方法を詳しく解説します！

※包茎治療は、自由診療のため保険適用外です。

包茎とは？

包茎とは？そもそも包茎とは、陰茎の先端にある亀頭が包皮で覆われて露出されていない状態のことを言います。
包皮は外から見える皮膚の外板（がいばん）と、内側に折り返している内板（ないばん）で構成されています。
この内板の折り返している部分が生理的に狭くなっているのが特徴です。男性は生まれてきた時は100％真性包茎の状態で生まれてきます。
一般的には4～5歳になる頃には亀頭が見えるまで包皮をむけるようになります。
そし陰茎が成人サイズになる頃には完全に露出されるようになります。
ですが、包皮と亀頭の癒着が解かれないままの状態で露出されないと包茎と診断されます。基本的に子どもの頃の包茎は積極的に治療する必要はないとされています。
子どもの包茎に治療しない理由は、成長の過程で包茎が解消されることも多いためです。

包茎の種類と診断方法包茎には大きく分けて3種類あります。
以下に各包茎の症状の特徴をまとめておきます。真性包茎先端の包皮口が亀頭より小さいため、包皮をめくれない状態をいいます。仮性包茎包皮はめくれますが、通常時は亀頭を覆っている状態をいいます。嵌頓（かんとん）包茎仮性包茎の方で亀頭を露出したときに、亀頭の根元を包皮が締め付けてしまい戻らなくなる状態をいいます。一般的に包茎とは真性包茎を指すことが多いです。
真性包茎には先天性と後天性があります。
後天性の真性包茎は亀頭包皮炎などを複数回発症し、包皮口が狭くなって起こることが多いです。包茎の診断は泌尿器科や包茎専門の医師によって視診・触診することで判断されます。
包茎の治療は絶対に必要？

仮性包茎は治療しなくてもいい？仮性包茎の方で、「包茎治療したい！」と考えていらっしゃる方は多いようです。
しかし、実際はこの仮性包茎、基本的には治療する必要はないのです。仮性包茎は、勃起していないときに包皮が亀頭にかぶったままの状態を指します。
ですので、勃起するともちろんですが亀頭は露出します。

それは皮をむかなければ、その中に垢や汗・皮脂が溜まりやすい状態なためです。しかし、仮性包茎は包皮をむけるので、入浴時に包皮をむいて洗浄していれば不衛生な状態にはなりづらいです。
ですので、仮性包茎に基本的に治療の緊急性はありません。ですが、包茎の治療を受ける方の大半はこの仮性包茎が多いと言われています。
その理由は「コンプレックスを解消したい、見た目を良くしたい」というものです。日本人は包茎を恥ずかしいこととして認識しています。
女性も包茎の男性のことを見て、恥ずかしいと感じる方が多いのが事実なのです。

その他に、仮性包茎で亀頭包皮炎や尿路感染症をよく発症する方は治療する必要があります。
その時は、速やかに病院で診察を受けて医師に相談してください。治療すべき包茎とはでは真性包茎と嵌頓包茎は治療した方がよいのでしょうか？

真性包茎は仮性包茎とは違い、そもそも亀頭を露出できない状態です。
ですので、仮性包茎の方よりも陰茎が不衛生な状態のままになることが多いです。
そのため、亀頭包皮炎や尿路感染症などを発症する確率が高くなります。
さらに、陰茎が不衛生な状態は女性にも悪影響を及ぼしかねません。陰茎が不衛生のまま性行為をした場合、女性の膣炎や子宮内膜症などの原因になることがあります。嵌頓包茎は包茎の中で一番治療の緊急性が高い症状になります。
嵌頓包茎は、亀頭を露出したときに包皮が根元を締め付け戻らなくなってしまう状態です。そのため、腫れと痛みを生じてしまいます。
そのまま放置すると、最悪の場合亀頭が壊死してしまう可能性もあります。
包茎を卒業する方法とは？

包茎の治療方法①包皮翻転指導包皮翻転指導とは、包皮の先端にステロイド軟膏などを塗り、包皮の狭い部分を柔らかくして手でむく治療です。
包皮翻転指導は、軽度の仮性包茎の方に有効な治療方法と言われています。
毎日1～2回一定期間継続して包皮翻転指導することによって、亀頭の露出を定着させられます。この包皮翻転指導の効果がなかった場合、手術によって治療することになります。包茎の治療方法②包茎手術包茎手術には大きく分けて3種類あります。
亀頭直下埋没法、環状切開法、根部切開法です。
以下に各手術の要点をまとめておきます。手術名切る場所特徴亀頭直下埋没法亀頭の下包茎手術の基本となる治療法で、亀頭のすぐ下を切るので傷跡が目立たない。環状切開法陰茎中央内板をリング状に切除して残った皮膚を縫う治療法で、傷跡が目立つのが欠点である。根部切開法陰茎根元陰茎の根元を切る治療法で真性包茎・嵌頓包茎には適応できない。現在は、亀頭直下埋没法での手術が包茎治療の基本となっています。
一部の病院で条件が合った場合にのみ、環状切開法や根部切開法をしているところがあります。
ですが、どちらも傷跡が目立ってしまうのであまりおすすめは出来ません。
どの手術も基本的には日帰りで受けることが可能です。

包茎の治療方法③矯正器具

矯正器具は通販サイトなどで購入でき、手術よりも安価に包茎を改善できると期待される方も多いです。矯正器具にはリングタイプやパンツに一体化しているタイプ、接着剤を使うタイプなどがあります。
リングタイプは矯正器具の中で最も一般的に流通しているものになります。
余分な包皮を陰茎の根元に集め、リングをはめることで亀頭が露出したままを保てます。
下着タイプは矯正器具と下着が一体化しているものです。一昔前はこの下着タイプはデザインが悪く、ひと目で矯正器具とばれることが多かったようです。
ですが現在は一般的な下着と変わらないデザインのものが増えたので、周りにばれることなく矯正できます。接着剤タイプは人体用の接着剤を使って、陰茎の根元に集めた包皮をくっつけるものです。
他の矯正器具との違いは、くっつけるだけなので器具を使っていることがばれない点です。

治療する上での注意点

包皮翻転指導の注意点包皮翻転指導は、基本的に医師の指導の下なので、指導通りに毎日続けるようにしてください。
包皮をむいたあとは必ず元に戻すことを忘れないようにしましょう。
亀頭を露出したままにしてしまうと、最悪の場合嵌頓包茎になってしまう可能性があります。包皮翻転指導を受けるときには、大体の場合ステロイド軟膏を処方されます。
このステロイド軟膏は、むくときに必ず使用するものですが基本的に1ヶ月以内とどめるようにしましょう。包茎手術を受ける上での注意点包茎手術は基本的に、亀頭直下埋没法を受けることになると考えられます。
亀頭直下埋没法は亀頭のすぐ下を切る手術になります。

環状切開法は傷跡が陰茎の中央に来てしまうので、あまりおすすめしません。
もし、すでに環状切開法を受けられて傷跡が目立つことに悩んでいる方は、修正手術をおすすめします。
施術を受けた病院以外の修正手術を受け入れているところも数多くあります。根部切開法は陰茎の根元を切る手術なので、真性包茎や嵌頓包茎の方は受けられません。

矯正器具を使う上での注意点包茎の矯正器具はすべて医学的な根拠は存在していません。
病院のホームページなどで注意喚起しているところもあります。
ですので、使用するときはすべて自己責任になります。間違った使い方をしてしまうことによって、亀頭や包皮が傷ついて治療が必要になる可能性があります。
そのほかにも皮膚が炎症を起こしたり、予想だにしないトラブルに発展することもあります。

※包茎治療は、自由診療のため保険適用外です。

ここまで、包茎の基本的な情報や治療方法について解説してきました。
以下に包茎についてや治療方法と注意点について要点をまとめておきます。

• 包茎には真性・仮性・嵌頓の3種類がある
• 仮性包茎は基本的に治療の必要はない
• 真性包茎・嵌頓包茎は早急に治療が必要である
• 包茎治療には指導・手術・矯正器具の3種類がある

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。