皮膚科

湿疹、じんま疹、いぼ、鶏眼(うおのめ)、水虫、ニキビ、やけどなどの日常的な疾患から、慢性的なアトピー性皮膚炎まで様々な皮膚疾患の他、ビタミン注射、プラセンタ注射、男性型脱毛症(AGA)の治療などの自費診療もおこなっております。

また、小児の皮膚疾患に関しても診療を行っていますので、お気軽にご相談ください。

小児皮膚科

お子様の肌は非常に敏感で、皮膚のトラブルが多くみられます。小さなお子様は、かゆみや痛みといった症状を自分で訴えることが難しく、発症早期に気づかれにくいケースや、単純なものでも早期診断が難しいケースもあります。お子様の皮膚の異常に気付かれましたら、お気軽に当院にご相談ください。

主な疾患

アトピー性皮膚炎、接触皮膚炎、にきび(痤瘡)、じんましん、あせも(汗疹)、ふけ(脂漏性皮膚炎)、熱傷、しもやけ(凍瘡)、単純ヘルペス、帯状疱疹、乾癬、おむつかぶれ(オムツ皮膚炎)、乳児湿疹、乾燥肌(乾皮症)、老人性いぼ、イボ(尋常性疣贅)、とびひ(伝染性膿痂疹)、うおのめ(鶏眼)、たこ(胼胝)、皮脂欠乏性皮膚炎、腫瘍、脱毛症、しみ、肝斑、薬疹、床ずれ(褥瘡)、かぶれ(接触性皮膚炎)、虫さされ(虫刺症)、水虫(足白癬)、爪水虫(爪白癬)、たむし(体部白癬)、ほくろ(母斑) ・皮膚のできもの(皮膚腫瘍)など

より良い皮膚の状態を保つために

皮膚は体表面を覆うだけではなく、水分の喪失を防ぎ、体温調節、物理化学的な刺激からの防御や免疫機能など大切な役割を担っています。皮膚は内臓の健康状態を映す鏡と言われており、体内の状態や血行の調子、ホルモンバランス、ストレスなどが複雑に絡み合い、皮膚症状として現れてくることがあります。特に、アトピー性皮膚炎やニキビ、かゆみ(掻痒症)、円形脱毛症、尋常性乾癬などは、ストレスや心の状態が強く影響します。当院では“心と皮膚”の両面から生活面の指導も含めた総合的なアドバイスを行い、内科医の視点で皮膚のトラブルに他の疾患が絡んでいないかどうか十分検討し、正確な診断と適切な治療を提供していきます。

皮膚トラブル予防のために

皮膚トラブルが起こる原因には、日常生活の過ごし方が大きな影響を与えます。油分や糖分の多い食生活、睡眠不足、ストレス、そして紫外線は皮膚にダメージを与えてトラブルのリスクを高めます。健康に良い生活は皮膚の健康のためにも役立ちますし、皮膚トラブルを回復させるためにも重要です。保湿を心がけ、健康的な生活を心がけて、皮膚トラブルを予防しましょう。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎とは、皮膚のバリアー機能低下による易刺激性と、アレルギー炎症を起こしやすい(アトピー素因)という遺伝的素因に加えて、さまざまな悪化因子が重なり、慢性に湿疹を繰り返す疾患です。

アトピー性皮膚炎の治療

日本皮膚科学会の治療ガイドラインでは、ステロイド外用剤を主体とし、タクロリムス軟膏や保湿剤を併用することを推奨しています。当院においてもガイドラインに沿った治療を行います。適切な外用薬の使用法、スキンケアを主体とし、必要であれば抗アレルギー剤を中心とした内服治療も併用します。

脂漏性皮膚炎

顔や頭など皮脂分泌が盛んな部位にかゆみ、赤み、フケなどの症状が改善と増悪を繰り返します。

脂漏性皮膚炎の治療

必要に応じて、抗真菌剤の外用、ステロイド外用剤、ビタミン剤内服等の併用治療を行います。

湿疹・皮膚炎

湿疹や皮膚炎は幼いお子様から高齢の方まで幅広い年代に発症します。アレルギー、汗や乾燥など様々な刺激により起こります。湿疹は、痒みを伴う赤い斑点、細かい水ぶくれ、ブツブツの盛り上がり、膿がある状態といった症状が、同時あるいは時期ごとに変化して現れる特徴を持っています。皮膚炎は、赤みやかさつきが初期に現れ、しだいに皮膚が厚くなったり、硬くなっていきます。

湿疹・皮膚炎の治療

適切な外用薬の使用法、スキンケアを主体とし、必要であれば抗アレルギー剤を中心とした内服治療も併用します。

じんましん

赤く皮膚がもりあがり強い痒みを伴いますが、しばらくすると跡形もなく消えてしまう疾患です。その後、出たり消えたりを繰り返すこともあります。

急性と慢性があり、急性ではアレルギー性の蕁麻疹である場合もあり、血液検査で原因の特定ができることもあります。慢性の場合は、物理的刺激や、自律神経の乱れ、風邪などの感染によるものがあり、検査ではなかなか原因がわかりません。

じんましんの治療

主に、アレルギー反応を抑える抗アレルギー剤の内服薬を使用します。抗ヒスタミン剤の内服が基本ですが、症状が強い場合はステロイドの内服、抗ヒスタミン剤やステロイド剤の注射を使った治療を行う場合があります。

また、原因検索のためにアレルギー検査も行っております。

にきび

皮脂の分泌が過剰になり、皮脂の出口である毛穴の部分が角質成分でふさがれてしまうことにより起こります。悪化すると毛穴の中で菌が繁殖して炎症を起こします。
ここで適切な治療を行わないと炎症が治っても色素沈着や瘢痕が残る場合があります。

ホルモンバランスの乱れ、睡眠不足やストレス、紫外線、生活環境など、いくつもの要因によってにきびができている場合が多いため、じっくり治療を続ける必要があります。

にきびの治療

当院では、ニキビのスキンケアのアドバイスに加え、日本皮膚科学会の治療ガイドラインに基づく内服、外用治療を中心に治療を行っております。

毛穴の詰まりを改善するベピオゲル、ディフェリンゲル、エピデュオゲルを使い、赤く炎症のあるにきびの場合には抗生剤を使用し、膿んだり腫れたりしている場合には抗生剤の内服を用いる場合もあります。

当院では、漢方によるにきび治療も行っています。炎症を鎮静化するものと、身体の不調を治癒することでにきびも改善させる方法があります。にきびと関連した症状に合わせた漢方薬を服用することで、体調とにきびの状態を両方改善できる可能性もあります。

日常生活の注意点

にきびはストレスや自律神経の乱れなどに影響されやすいものです。良質の睡眠やバランスの取れた食生活を心がけ、ストレスをためないようにしましょう。

水虫

水虫菌はカビの1種で、白癬菌(はくせんきん)と呼ばれています。白癬菌が身体に棲みついて増殖を開始する急性期には、身体がそれを排除しようと激しい炎症を起こします。これが痒みの原因です。慢性化すると共存状態となり、痒みはなくなっていきます。

水虫の治療

近年、新薬により、爪水虫も塗り薬で治せるようになりました。塗り薬は、症状のある患部だけでなく、指の間などにも忘れずに塗ることが重要です。疑わしい場合には、お早めに治療を受けることをおすすめします。

帯状疱疹

子どもの頃にかかった水ぼうそうウイルスが神経節に潜んでいて、再度活性化して発症します。発症のきっかけは、疲労やストレス、内臓疾患などにより免疫が低下することなどです。帯状に小水疱が現れるという特徴を持っていますが、初期症状では水疱がみられず、診断が難しい場合もあります。皮膚の違和感や痛みを伴う場合も多く、それが長引くこともあるため、痛みの管理も重要になってきます。なお、症状や痛みは、身体の片側だけに現れるケースがほとんどです。

帯状疱疹の治療

抗ウイルス薬の内服や点滴を基本に、痛みがある場合には消炎鎮痛剤や神経の回復を促す薬の投与を行います。

単純ヘルペス

小さい水疱の集まりが口腔内や唇、眼瞼、指、性器などに生じます。単純ヘルペスウイルスの感染が原因となっており、成人のヘルペスでは唇に発症する口唇ヘルペスが最も多くなっています。水疱ができる前にその部分の違和感や痒みなどが現れ、数日後に赤みと腫れが起こり、それから水疱になっていきます。

単純ヘルペスの治療

抗ウイルス薬の外用剤や内服薬で治療を行います。初期の違和感や痒みのある段階で治療を開始すると、比較的早く治ります。

虫刺され

刺された直後に痒みや赤みが生じる場合があります。増悪する場合には治療をお勧めしております。

虫刺されの治療

虫刺されは強い炎症症状のため、短期間に比較的強いステロイドの塗り薬で治療する必要があります。腫れや痒みが強い際には、かゆみ止めの内服薬を処方する場合もあります。

やけど

応急処置として水道水などの清潔な流水をすぐに当て、冷却することが重要です。熱による組織損傷を予防し、炎症を抑え、痛みを和らげます。細菌感染を起こしやすい状態になるため、治療を受けることをお勧めしております。

ほくろ(母斑細胞性母斑または色素性母斑)

ダーマスコープを使って良性のものか、悪性黒色腫(メラノーマ)かを調べます。悪性の疑いがある場合、連携している医療機関へ紹介しております。

円形脱毛症

自己免疫疾患が原因であるという考え方が主流になっており、ストレスとの相関関係は誘因ではないかとされています。自然に治る場合もありますが、再発を繰り返す場合があるため、適切な治療を受けることをお勧めします。

円形脱毛症の治療

初期では、ステロイド外用剤、血管拡張作用のある塗り薬、抗アレルギー作用、免疫機能増強作用、血流促進作用のある内服薬を処方します。改善のない場合には、局所免疫療法なども検討します。

ステロイド剤に関する考え方

当院では、ステロイド剤の種類や強さに関して日本皮膚科学会のガイドラインに則って選定し使用しています。そのため、医師の指導通りに使っていただく場合は、ステロイドの副作用を心配される必要はほとんどありません。ただし、ステロイドに関してご不安がある場合には、無理に押し付けず、ご納得していただいた場合にのみ使っていますのでご相談ください。

アレルギー科

アレルギー性鼻炎や花粉症、気管支喘息など、慢性的なアレルギー疾患に悩まれている患者さんは年々増加しています。

当院では、お子さんから高齢者の方まで、幅広い年齢層の患者さんの、さまざまなアレルギー疾患治療に対応しています。患者さん一人ひとりの体質や生活環境まで考慮した治療法をご提供してまいりますので、お気軽にご相談ください。
アレルギーの原因を調べるための血液検査を扱っております。