緊張性頭痛とは|特徴や原因、症状、検査方法

緊張性頭痛の特徴

緊張型頭痛は、慢性型頭痛の一つとして、多くの割合を占めるものです。
拍動を伴わない圧迫感や締め付け感があり、吐き気を伴わないことが特徴です。
過度の緊張やストレスが関連していると考えられ年齢を問わず起こりえます。

緊張性頭痛の原因

原因は明らかになっておりませんが、身体的・精神的ストレスが重なることによって症状が悪化すると言われています。身体的ストレスとは、無理な姿勢を長時間取り続けることで筋肉に力が入った状態のことです。パソコンやスマホの操作などのうつむいた姿勢や自動車の運転、合わない枕での就寝などが挙げられます。 精神的なストレスや身体的なストレスで頭や首、肩、背中の筋肉が緊張した結果、血流の流れが悪くなることで、乳酸やピルビン酸といった老廃物が筋肉に溜まり神経を刺激します。神経への刺激は痛みとなって現れ、筋肉が緊張していないときにも痛みを感じるようになり、慢性的な頭痛となります。

緊張性頭痛の症状

緊張型頭痛は、頭全体が締め付けられるように痛みが特徴で、後頭部から首筋にかけての頭の両側もズキズキと痛みます。肩や首のこりを伴うことが多く、ふわふわしためまいが起こることや倦怠感があることもあります。 はじめのうちは、頭痛は稀に発症する程度ですが、症状が悪化していくに連れて、頻度が増えていくようになります。

緊張性頭痛の検査・診断

問診と診察から診断します。頭の画像検査は、その他の病気を除外するために行われることがあります。

緊張性頭痛の治療法

痛み止めによる対症療法が基本です。首や肩の筋肉のこりが強い場合は、筋肉の緊張を緩める薬を使うこともあります。また、ストレスが原因と考えられる場合は抗不安薬を使うこともありますが、あくまで薬は対症療法であるため、リラックスできる時間を増やして緊張を高めないようにすることが大切です。
緊張型頭痛を予防するには、筋肉を緊張させないように、身体や精神的なストレスを取り除くようにします。パソコンの操作をする際には、同じ姿勢を取り続けないように注意し、背筋を伸ばしたり、ストレッチなどを行ったりするようにしましょう。筋肉のこりを感じたら、首や肩をマッサージします。 日頃から、軽い運動を行うことやゆっくりとぬるめのお湯につかって入浴することも効果的です。リラックスできる時間を作ることが予防につながります。