マイコプラズマに感染した時は登園はいつからできる?
登園の目安
マイコプラズマ肺炎を含むマイコプラズマ感染症は、学校保健安全法で「その他の感染症」に指定され、登園の条件は「発熱や激しい咳が治まっていること」と定められています。
そのため、咳が治まって息苦しさもなく、平熱になっていれば保育園へ行ってもよいでしょう。ただし、保育園によっては独自に登園の目安を決めているところもあるので、登園前に一度確認するようにしましょう。
登園の際に気をつけること
咳が治まっても、マイコプラズマは長い場合で4〜6週間排出され続けている場合があるため、感染を広げないためにもマスクの着用を行い、手洗いうがいをこまめに行うように心がけ、しばらくはマイコプラズマ感染症がぶり返さないように激しい運動は控えるようにしましょう。
マイコプラズマ肺炎とは?
細菌とウイルスの中間のような性質をもつ「マイコプラズマ」という病原微生物が肺に感染し、炎症を起こすのがマイコプラズマ肺炎です。
マイコプラズマ肺炎患者のおよそ80%が14歳以下で、なかでも3〜7歳の子どもがかかりやすいとされています。だいたい4〜5年周期で流行するものの1年を通じて感染は見られ、とくに冬季に感染者数が増加しやすい傾向にあります。
肺炎に至る前に回復するケースがほとんどですが、肺炎になると症状が長引いたり重症化することもあります。発症後は早く治療を受けることが大切です。
マイコプラズマの感染経路
マイコプラズマに感染している人の咳やくしゃみなどから飛沫感染したり、マイコプラズマが付着した手で口や鼻に触れて感染する接触感染があります。幼稚園・保育園や学校など、子供が集まる場所で感染が広がりやすいことが特徴です。
マイコプラズマ感染の症状
感染すると、2〜3週間の潜伏期間を経て気管支炎を発症します。最初に発熱、頭痛、全身のだるさなどが現れ、数日遅れて咳が出始め、熱が下がったあとも数週間にわたって続きます。急性期には、呼吸時にぜんそくのような「ゼーゼーヒューヒュー」という音がします。
マイコプラズマ感染症の対処法は?
こまめに水分補給
発熱による脱水症状を防ぐため、水分補給をしっかり行いましょう。可能なら塩分と水分を同時に摂れる経口補水液などを常温で飲ませてあげると良いでしょう。
咳がひどいときは加湿
空気が乾燥していたり冷たかったりすると咳が出やすくなるので、濡れタオルや加湿器で部屋の空気を加湿してあげましょう。また、咳が出て眠れない場合は、クッションや布団で少し上体を起こしてあげると呼吸が楽になります。