赤ちゃんの乾燥性湿疹とは?|その原因や症状、病院へ行く目安、対処法は?

乾燥性湿疹の原因は?

赤ちゃんの肌は薄く、とても繊細なため、刺激に反応しやすく、かぶれや湿疹などの肌トラブルにかかりやすいといえます。

赤ちゃんは生後2か月ぐらいまでは、大量の皮脂が分泌されていますが、生後3か月を迎えたあたりから皮脂の分泌が急激に低下し、肌が乾燥しやすくなります。この乾燥が原因で肌に炎症が起こるのが「乾燥性湿疹」です。

乾燥性湿疹の症状は?

肌が乾燥すると、表面にある角質層の水分が不足し、ひび割れを起こしたり粉を吹いたような状態になったりします。

乾燥することで肌のバリア機能が弱まり、お腹や背中などの肌面積が広い部分や、首や頬、手足など露出している部分がカサカサになり、赤みやかぶれ、ひどいかゆみ、湿疹などが現れます。

病院へ行く目安

しばらく様子を見る

乾燥がひどい部分に赤ちゃん用の保湿クリームや乳液を塗ってあげ、ほかの症状が出ていない場合は様子を見ます。

かゆみや赤みが出ていても、睡眠に支障がなければ翌日の診療時間内に病院を受診し、症状に合わせて炎症を抑える軟膏の処方など、適切な対処をしてもらいましょう。

すぐに病院へ行く

以下のような症状があるときは、すぐに病院を受診しましょう。夜間や休日であれば、救急病院や往診を利用するとよいでしょう。

● 患部を冷やしてもかゆみが強く、我慢できない
● 元気がなく、ぐったりしている
● 息が苦しそう
● 腹痛や嘔吐を伴う
● 血便が出ている

赤ちゃんの乾燥性湿疹の対処法は?

とにかく赤ちゃんの肌を乾燥から守ることが大切です。お風呂上がりや着替えるとき、おむつ替えの際には、赤ちゃん用の保湿クリームや乳液でこまめに保湿することが大切です。

洗浄料や石けんはよく泡立てて使う

入浴の際は、タオルで肌をゴシゴシこすると肌に傷がつくやすく乾燥が進んでしまいます。低刺激の洗浄料やせっけんをしっかりと泡立て、泡で優しく洗ってあげるとよいでしょう。

湯温はぬるま湯で最長5分

熱いお湯に長時間浸かると皮脂がとれて乾燥しやすくなるため、38〜39度のぬるま湯に、最長で5分ほど浸かる程度にとどめましょう。お風呂上がりはできるだけ早く保湿ケアすることが大切です。

秋冬は室内の加湿を

空気が乾燥する秋冬、室内は暖房の使用も手伝って肌が非常に乾燥しやすくなります。洗濯物を室内に干したり加湿器などで、室内の湿度を適度に保つとよいでしょう。