突発性発疹で熱が下がらない|病院を受診する目安や治療法

突発性発疹とは?

突発性発疹は、1歳未満の赤ちゃんがかかることの多い感染症で、感染すると急に40度近い高熱が出ます。熱は3〜4日で下がり、その前後に胸やお腹、背中、顔などに赤い色の発疹が現れます。1歳や2歳以上で発症することもあり、4〜5歳頃までにほとんどの子供がかかるとされています。

突発性発疹は基本的には自然治癒しますが、熱性けいれんに発展したり、まれに脳炎・脳症、肝炎・劇症肝炎、特発性血小板減少性紫斑病、血球貪食性リンパ組織球症などの合併症を起こしたりすることがあるため、注意が必要です。

突発性発疹で熱が下がらないことがある?

乳幼児の風邪の場合、最初の1~2日は38度以上の高熱が出て、3~4日で熱が下がっていくことがほとんどです。しかし突発性発疹では、急に38度以上の高熱が出て3~4日続くのが特徴です。

発疹が現れるタイミングで熱は下がるので心配ありませんが、風邪に比べて発熱している期間が長く、なかなか熱が下がらないと感じることもあるようです。

突発性発疹で熱が下がらないときに病院を受診する目安は?

突発性発疹にかかって高熱が3〜4日続いても、発疹が出るまでは突発性発疹なのか風邪や他の感染症なのかを見分けるのは難しいとされています。しかし、突発性発疹以外の病気や感染症の場合でも熱が3〜4日続くことがあるため、早めに小児科を受診して診断してもらいましょう。

また、以下のような場合は、すぐに救急病院を受診するか、往診サービスを利用するようにしてください。

● 生後3ヶ月未満で38度以上の発熱がある
● 声をかけても反応しない
● 顔色が青く、呼吸が苦しそう
● うとうとして、すぐに眠ってしまう
● 嘔吐や下痢が激しく、尿が出にくくなっている
● 水分が摂れておらず、脱水症状がでている

突発性発疹で熱が下がらないときの治療法は?

突発性発疹には特別な治療法はありません。発熱していても機嫌がよく母乳やミルクをいつも通り飲んでいれば、安静にして様子を見るのが一般的ですが、高熱が続いてつらそうなときは解熱剤が処方されることもあります。

突発性発疹で熱が下がらないときの自宅でのケア方法は?

高熱が出ている間は、汗をかいて体から水分が出ていくため、こまめに水分補給をして脱水症状にならないように気をつけましょう。赤ちゃんの場合は、月齢や離乳食の進み具合にあわせて、母乳やミルク、湯ざまし、麦茶などを少量ずつ飲ませてあげてください。

突発性発疹で熱が下がらないとき解熱剤を使ってもいい?

前述のように、突発性発疹では発熱していても赤ちゃんや子供の様子がいつも通りであれば、そのまま様子を見ることがほとんどです。

しかし、高熱が続いて眠れなかったり、食欲がなかったりする場合には、医師の判断によって「アセトアミノフェン」を用いた解熱剤が処方されることもあります。アセトアミノフェン製剤には座薬タイプもあります。

子供向けの解熱剤は市販のものを購入することもできますが、自己判断で使用するのはやめましょう。突発性発疹による高熱で解熱剤を使うときは、必ず医師に処方してもらい、用法・用量を守って服用してください。