インフルエンザの空気感染|感染経路や予防方法

インフルエンザとは?

インフルエンザとは、インフルエンザウイルスの感染によって起こる病気です。毎年12月~翌3月にかけて流行し、38度以上の突然の発熱と共に、頭痛や関節痛、倦怠感などの症状が出るのが特徴です。さらに、のどの痛みや鼻水、咳といった症状が続きます。

一般的には1週間ほどで治りますが、子供の場合は、熱性けいれんや中耳炎、肺炎、気管支喘息を併発したり、まれに神経症状を伴うインフルエンザ脳症に進行したりすることもあります。

インフルエンザは空気感染する?

インフルエンザの感染経路は、主に「飛沫感染」と「接触感染」ですが、「空気感染」によって感染することもあります。空気感染は、「飛沫核感染」とも呼ばれます。

インフルエンザが空気感染する経路は?

インフルエンザの空気感染、飛沫感染、接触感染は以下のような経路によって起こります。

空気感染(飛沫核感染)

感染者の咳やくしゃみによる飛沫の水分が蒸発して乾燥すると、ごく細かい粒子(飛沫核)になって数メートル先まで飛び、長い時間空気中を浮遊します。その飛沫核を口や鼻から吸い込むことで感染します。

飛沫感染

感染者の咳やくしゃみによってウイルスがまわりに飛散し、その飛沫を近くにいる人が口や鼻から吸い込んで感染します。

接触感染

感染者が咳やくしゃみをするときに口を手でおさえ、その手で電話や食器、ドアノブ、つり革といったものを触ることでウイルスが付着します。後に、それらのものに触れた人が自分の口や鼻、目を手で触ることで粘膜からウイルスが侵入し感染します。

インフルエンザの空気感染が起こる距離は?

インフルエンザの飛沫感染では、飛沫が飛散する距離は最大で2メートルほどといわれています。

一方、空気感染では、小さな粒子となった飛沫が10メートル近く飛ぶこともあります。感染者から離れた場所にいても感染する可能性があるということです。

インフルエンザに空気感染したときの症状は?

インフルエンザの初期症状は、38度以上の高熱、頭痛や関節痛、倦怠感などです。空気感染であっても、飛沫感染または接触感染であっても、これらの症状に違いはありません。

ただし、空気感染では感染者と近い距離で接していなくても感染するため、いつの間にか感染していたと感じることも多いといえます。

インフルエンザの空気感染の予防法は?


インフルエンザの空気感染を予防するためには、飛沫核の拡散を防止することが大切です。

学校や公共施設、オフィスなどでは、高機能のフィルターを使って空気清浄を行ったり、室内の気圧を下げたりすることで予防につながります。自宅では、こま