赤ちゃんの夜中の鼻づまり対策|原因や対処法、ケア方法

赤ちゃんの鼻づまりの原因は?

赤ちゃんの鼻はとても小さくて鼻腔が狭いので、鼻水や鼻くそが詰まって鼻づまりがよく起こります。

鼻がつまる原因は主に2つで、風邪の前兆で体がウイルスから守ろうとしている場合と、花粉やハウスダストへのアレルギー反応の場合があります。泣いた後に涙が鼻涙管を通って鼻腔を塞いで鼻づまりが起こることもありますが、その場合はしばらくすると自然と治まります。

赤ちゃんは鼻が詰まると、呼吸が上手にできなかったり、喉の奥に溜まった鼻水で咳が出たりして、夜中に熟睡できないことがあります。

赤ちゃんが鼻づまりで夜中に寝られないときの対策は?

赤ちゃんが夜中に鼻が詰まるときは、寝る前や寝ている間に以下のような対策をしてみましょう。

ベビー綿棒で取る

赤ちゃんの鼻の穴の入り口近くに鼻水が固まっているときは、細いベビー綿棒を使ってやさしく取りましょう。鼻の穴の入り口付近をベビー綿棒でくすぐるように動かしてくしゃみを促すことで、鼻づまりを解消できることもあります。

鼻水が固まっているときは、蒸しタオルで蒸気を吸わせ、やわらかくしてから行うといいでしょう。

鼻水吸引器を使う

家庭用の鼻水吸引器を使うことで、詰まった鼻水を効率的にしっかり吸引できます。赤ちゃんの鼻の粘膜はとてもデリケートなため、何度か吸っても出てこないときは無理に吸引しないようにしましょう。

鼻を温める

鼻の血行が悪くなると、粘膜が固まって鼻が詰まりやすくなります。蒸しガーゼや蒸しタオルを赤ちゃんの鼻の下に当てて、固まった鼻水がやわらかくしましょう。お風呂でも同等の効果が期待できます。

部屋を加湿する

部屋が乾燥していると、鼻づまりが起きやすくなります。空気が乾燥する季節は、加湿器を置いたり洗濯物を部屋干しにしたりして、部屋の湿度を50~60%に保つようにしましょう。加湿することでウイルスの増殖を予防する効果も期待できます。

上体を起こす

赤ちゃんが鼻づまりで夜中に寝られないときは、少しだけ上体を起こしてあげると鼻が通りやすくなって楽になります。頭の位置にあたる敷布団の下にタオルなどを丸めて差し込んだり、クッションなどを使ったりするといいでしょう。

赤ちゃんの夜中の鼻づまりで病院へ行く目安は?

しばらく様子を見る

赤ちゃんが鼻づまりで夜中に起きてしまっても、普段と変わらず食欲や元気があり、ある程度の睡眠時間がとれていれば、しばらくは家で対策をしながら様子を見ましょう。

すぐに病院へ行く

以下のような症状がある場合は、様子を見て診療時間内に病院を受診するようにしましょう。

● 鼻水に粘り気があり、色が黄・緑・茶色っぽい
● 透明の鼻水が何週間も続いている
● 鼻づまりで苦しく、母乳・ミルクや離乳食が摂れない
● 何日も眠れずいびきをかく状態が続いている

ただし、38度以上の発熱が3日以上続く、咳をしていて呼吸が荒い、ぐったりしているなどの症状があるときは、すぐに病院を受診してください。
夜間や休日であれば救急病院を受診するか、往診サービスを利用しましょう。

赤ちゃんの夜中の鼻づまり対策での注意点は?

ベビー綿棒を使うときは、鼻の奥まで入れすぎると粘膜を傷つけてしまうので気をつけましょう。

蒸しガーゼや蒸しタオルを赤ちゃんの鼻に当てるときは、熱くなりすぎないように温度を確認してから使うようにしてください。

ホコリやハウスダストも赤ちゃんが鼻づまりを起こす原因になるので、空気清浄機や布団クリーナーを使ったり、こまめに換気をしたりして空気を清潔に保つことも大切です。