子どもに発熱と頭痛がみられるときの病院へ行く目安は?
しばらく様子を見る
発熱と頭痛があっても、顔色がよく食欲があって元気であれば、頭部を冷やし、水分補給を十分にして安静にしましょう。頭痛がつらそうな場合は、子ども用の鎮痛剤を飲ませて様子を見ます。
病院を受診する
高熱と頭痛がある場合は、インフルエンザに感染している可能性もあります。38度以上の高熱とズキズキと激しい頭痛に加え、全身のだるさ、悪寒、関節痛、筋肉痛を訴えるようなら、市販薬は服用せずに、なるべく早く病院を受診しましょう。
すぐに病院へ行く
38度以上の発熱、激しい頭痛と併せて以下の症状がある場合は、髄膜炎や脳炎を発症していることも考えられるので、すぐに病院を受診しましょう。夜間や休日であれば、救急病院や往診を利用してください。
● 意識がもうろうとしている
● 首にこわばりや硬直があり、うつむくことができない
● ものが二重に見える
● 痙攣
● 嘔吐
子どもに発熱と頭痛がみられるときに考えられる病気は?
風邪
発熱、ズキズキする頭痛、咳や鼻水、悪寒などの症状が現れます。
副鼻腔炎
鼻づまりのある風邪を引いた後になりやすい病気で、鼻の奥にある空洞(副鼻腔)にウイルスや細菌が入り込むと、膿や鼻水がたまって頭痛を引き起こします。頭の前方部が重い、においを感じない、息がしにくいなどの症状が現れます。
インフルエンザ
39~40度以上の急な発熱とズキズキする頭痛、悪寒が現れたあと、全身のだるさや筋肉痛、嘔吐や下痢を発症します。機嫌が悪くなったり食欲がなくなったりすることがあります。
髄膜炎
38度以上の発熱、嘔吐、激しい頭痛の他にも、首が硬直して前に曲げられなくなったり、意識障害や、けいれんが発症するケースもあります。
脳炎
38度以上の発熱や頭痛、めまい、吐き気、嘔吐というような症状に加えて、意識障害や麻痺、けいれんなどの症状も現れます。
子どもに発熱と頭痛がみられるときの対処法は?
安静にする
発熱で寒気があるようなら子どもの体を温め、寒気がなく高熱が出ているようなら薄着をさせて熱がこもらないようにしましょう。
熱で眠れないときは、タオルで包んだ保冷剤などえ脇の下や首筋、足首を冷やしてあげると良いでしょう。
こまめに水分補給する
発熱による脱水症状を防ぐため、白湯や経口補水液などでこまめに水分補給をおこないます。
体を清潔に保つ
発熱で汗をかきやすくなりますので、さっとシャワーで汗を流したり、こまめに拭いてあげたりして、皮膚を清潔に保ちましょう。
鎮痛剤の使用
頭痛がつらくて眠れない場合などは、子ども用の鎮痛剤を使用してもよいでしょう。
ただし、原因がインフルエンザの場合には、カロナール(市販品名「タイレノールA」)のみ使用可能ですが、インフルエンザの兆候が見られる場合には市販薬は服用せず、すぐに病院を受診してください。