赤ちゃんが目をこする|原因や病院へ行く目安、ケア方法

赤ちゃんが目をこする原因は?

赤ちゃんが目をこすっているときに考えられる理由は、主に下記の2つです。

眠い

眠くなると涙腺の働きが弱くなったり、瞬きの回数が少なくなったりして目が乾燥して、涙で潤すために目をこすることがあります。

十分な睡眠時間が必要な赤ちゃんは、眠くなる頻度も高いので、目をこすることが多くなります。

目に違和感がある

目のまわりがかゆい、目にほこりや異物が入って痛いといった違和感があると、赤ちゃんは目をこすることがあります。

寝てる間に涙の流れが滞って汚れが溜まり、目やにが出て気になって、こする場合もあります。

赤ちゃんが目をこするとき病院へ行く目安は?

しばらく様子を見る

赤ちゃんが目をこすっていても、白目が充血したり目やにが多く出ていたりしなければ、しばらく様子を見ましょう。

すぐに病院へ行く

以下のような症状を伴うときは、日中に眼科を受診するようにしましょう。

● 白目が充血している
● まぶたの腫れ
● 目やにがたくさん出ている
● 片方の目は目標物を向いているのに、もう一方の目は別を向いている
● 何日も目をこすったりかいたりしている

赤ちゃんが目をこするとき考えられる原因の病気は?

前述の通り、赤ちゃんが目をこするのは、眠いことや目に違和感があることが主な原因ですが、まれに下記のような目の病気が潜んでいる場合もあります。気になる症状があるときは、すぐに眼科を受診して治療をしましょう。

細菌性結膜炎

白目の表面とまぶたの裏の結膜が炎症を起こしている状態で、白目が充血して目やにの量が多くなります。かゆみと痛みを伴うので、目をこすったりかいたりしてしまうことがあります。

アレルギー性結膜炎

花粉やハウスダストといったアレルゲンに反応して起こる結膜の炎症で、白目の充血、かゆみ、涙目、まぶたの腫れといった症状が見られます。また、鼻水やくしゃみなど、アレルギー性鼻炎の症状を伴うこともあります。

逆さまつげ(睫毛内反・睫毛乱生)

上まつげと下まつげが、それぞれ逆の方向に向かって生えている状態です。成長するにつれて自然と治ることがほとんどですが、まつげが眼球に触れてチクチクして目をこすってしまったり、目やにや充血といった症状が見られたりすることもあります。

鼻涙管閉塞症

涙は涙点から出て鼻へと抜けていきますが、その通りである鼻涙管が詰まる病気です。 涙が鼻の方へ流れず逆流してしまい、目やにが増えたり涙目になったりして、目をこすることがあります。

斜視

ものを見るときに、片方の目は目標物を向いているのに、もう片方の目が別の方を向く状態です。視界に違和感を覚えて、目をこすることがあります。斜視は、神経や目を動かす筋肉の異常などが原因となり発症します。

赤ちゃんが目をこするとき自宅でのケア方法は?

赤ちゃんが目をこすっていて、目の充血や腫れ、多量の目やにといった症状が出ていない場合は、以下のような方法でケアをしましょう。

赤ちゃんの手指を清潔にする

手指を洗って清潔な状態にしたりベビーミトンをつけたりして、目の中にばい菌が入らないようにしましょう。また、こまめに爪を切って眼球を傷つけないように気をつけてください。

ガーゼで目やにを拭き取る

目やにが出ている場合は、清潔なガーゼを水で濡らして、目頭から目じりに向けてそっと拭き取ってあげてください。

冷やしたタオルを目にあてる

頻繁に目をこすったり、かゆみのせいで機嫌が悪くなったりするときは、冷やした清潔なタオルを目にそっと当ててあげましょう。冷やすことで、かゆみを抑えられることがあります。