ノロウイルス感染症とは?
ノロウイルス感染症とは、感染性胃腸炎や食中毒を引き起こすウイルス性の感染症です。一年を通して感染しますが、特に11月から感染者数が増え、12月〜翌年1月にピークを迎えます。
子供は免疫力が低いため、ノロウイルスに感染すると重症化して脱水症状などを起こすリスクが高いと言われています。
ノロウイルス感染の感染経路は?
ノロウイルスは口からウイルスが入って感染する経口感染によって感染が広がります。
保育園や幼稚園で長い時間集団で過ごす中で、嘔吐物の飛沫やウイルスが付着した手やおもちゃを介して感染が広がりやすく、6ヶ月から2歳くらいまでの子供は好奇心が旺盛で、何でも口に入れようとするため、感染しやすいと考えられます。
子供のノロウイルスの症状は?
子供がノロウイルスに感染すると、以下のような症状が出ます。
● 嘔吐
● 下痢
● 発熱
● 痙攣(まれに)
主な症状は嘔吐と水っぽい下痢ですが、熱が出る場合もあります。食品を介して感染する食中毒型では、嘔吐と水っぽい下痢と共に腹痛の症状も現れます。
子供のノロウイルスの症状は大人と違う?
子供のノロウイルス感染症の主な症状は、嘔吐、下痢、腹痛、発熱ですが、健康な大人の場合、感染しても発症しないケースもあります。
大人は、症状が出た場合でも1〜2日で治まりますが、子供や高齢者は免疫力が低いため、症状が長引いて脱水や低血糖の症状が出ることもあります。
乳幼児は、嘔吐や下痢、腹痛といった症状によって、食欲が減って体力が低下したり、嘔吐したもので喉を詰まらせたりすることもあるため、注意が必要です。
ノロウイルスの症状が出るまでの潜伏期間は?
ノロウイルスの潜伏期間は個人差がありますが、一般的に24〜48時間ほどとされています。感染してもすぐに症状が出るわけではありません。
発症後は1~2日で自然治癒しますが、症状が治まった後も3~7日ほどは便からウイルスが排出されるため、感染が広がらないように気をつけましょう。
子供にノロウイルスの症状が出たときの治療法は?
ノロウイルスには有効な抗ウイルス剤がないため、対症療法が一般的です。小児科や病院では、整腸剤や吐き気止めといった症状を和らげる薬が処方されます。
下痢止め薬は、体からのウイルスの排出を無理に止めてしまう可能性があるため、基本的には処方されません。そのため、市販の下痢止め薬を自己判断で使うことは控えてください。
重症化して脱水症状が見られるときは、点滴などの治療が行われます。
子供にノロウイルスの症状が出たときの自宅でのケア方法
子供にノロウイルスの症状が出たときは、以下のような方法で自宅ケアを行いましょう。
水分・栄養補給をする
嘔吐や下痢が起きると脱水症状になりやすいため、こまめに水分を補給しましょう。飲み物は、水分と塩分が同時に摂れる経口補水液がおすすめです。
食欲がないときは無理に食べさせる必要はありませんが、食べられるようなら消化の良いお粥やバナナなどを食べさせましょう。
安静にさせる
できるだけ安静にさせしょう。横になると吐き気がするという場合は、クッションなどに上体を預けると少し楽になります。
体をきれいにする
ノロウイルスに感染して下痢が続くと、お尻の皮膚がただれやすくなります。お風呂に入れないときは、お尻だけシャワーで洗ったり消毒綿で拭いたりしてあげてください。洗った後は、ワセリンや保湿剤で保湿をしましょう。
嘔吐や下痢が続くと口内が乾燥したり、他の細菌やウイルスに感染たりしやすいので、口の中もできるだけ清潔な状態に保つようにしてください。
参考記事
https://192abc.com/207701
https://192abc.com/209395
https://192abc.com/19758
https://192abc.com/210990