子供のインフルエンザ検査|検査方法や検査を受けるタイミング

子供のインフルエンザの症状は?

インフルエンザは毎年冬になると流行し、38度以上の急な発熱と共に、頭痛や関節痛、倦怠感などの症状が出る感染症です。

子供の場合、中耳炎や熱性けいれん、肺炎、気管支喘息を併発したり、まれに神経症状を伴うインフルエンザ脳症に進行することもあるため、急に高熱が出た場合は注意が必要です。

子供のインフルエンザで検査は必要?

インフルエンザは発症後48時間以内であれば、インフルエンザ治療薬を使用することで、発熱の期間を短くし、ウイルスの排出を抑制する効果が期待できます。

そのため、症状が出て2日以内に小児科や病院で検査をしてインフルエンザに感染していることが明らかになれば、治療薬を投与して症状を早く抑えることができます。

インフルエンザは感染力が強いため、一度感染すると保育園や学校へ出席できない期間が定められています。そのため、検査によってインフルエンザか一般的な風邪かを明確にすることで、登園や登校を停止する判断や周囲へうつさないための行動の判断もつきやすくなります。

子供のインフルエンザの検査方法は?


インフルエンザの検査には、鼻の奥に綿棒を入れて採取した粘液と「迅速抗原検出キット」を使用し、迅速抗原検出キットには、以下のようなメリットがあります。

● 最短10分以内で検査できる
● インフルエンザウイルスがA型かB型かを特定できる
● 健康保険が適用される

インフルエンザの検査方法には迅速抗原検出キット以外にもいくつかありますが、検査に時間がかかるので、初期の治療に使われることは基本的にありません。

子供のインフルエンザ検査を受けるタイミングは?

インフルエンザの検査では、一定量以上のウイルス量がないと判定できないため、ウイルス量が少ない発症前や発症直後は、陽性反応が出ないことがあります。

インフルエンザが疑われる症状が出て6時間以上経過してから、検査を受けるようにしましょう。

子供のインフルエンザ検査での診断基準は?

インフルエンザ検査では、前述の方法で採取した粘液をインフルエンザの抗原にだけ反応する「マウスモノクローナル抗体」が塗られたテスターに付着させて、陽性か陰性かを判断をします。

キットの種類にもよりますが、15分前後でテスターの色が変われば陽性、変わらなければ陰性となり、テスターの色の変化の程度などによって、インフルエンザA型かB型かを判定することもできます。

子供がインフルエンザ検査をするときの注意点

前述の通り、インフルエンザ発症後すぐは検査をしても陰性となる場合もあるため、インフルエンザが疑われる症状が出てから6時間以上経ってから検査を受けるようにしてください。ただし、発症後2日以上経ってしまうと治療薬が効かなくなるため、その前に病院へ行くようにしましょう。

検査で鼻の奥に綿棒を入れる際に、子供が痛がって嫌がることもあります。子供が動かないように体を抑えたり、怖がらないようにできるだけ安心させてあげると良いでしょう。