病院へ行く目安
基本的には、高熱が3以上続くようなら一度小児科を受診すると良いでしょう。病院では採血や検尿、レントゲン検査などを行い発熱の原因を検査します。
しばらく様子を見る
熱があっても機嫌がよく、食欲があって水分が取れるようならしばらく様子を見ます。下痢や嘔吐も見られるときは、脱水症状には気をつけて水分をこまめに補給するようにしてください。
すぐに病院へ行く
万が一以下のような症状が現れているときはすぐに病院を受診するようにしましょう。夜間や休日であれば救急病院や、往診サービスを利用するようにしましょう。
● 呼びかけても反応がない
● うとうとして、すぐに眠ってしまう
● 発疹が出ている
● 水分が取れず、尿が出ていない
● 呼吸が苦しそう
熱が下がらない時の対処法は?
病院を一度受診したあとは、子供の様子を観察しながら以下のケアを行いましょう。
体を温める
子供が発熱していても手足が冷たいときは、まだ熱が上がりきってはいないので、服や布団の枚数を増やしたりすることで体を温めるようにしましょう。
手足が暖かくなり、汗をかいてくれば薄着にしたり、おでこや脇の下にタオルで包んだ保冷剤を当てたりして体を冷ますと良いでしょう。
こまめに水分補給を行う
発熱しているときは普段よりも汗をたくさんかくので、脱水症状にならないようにこまめに水分補給を行うと良いでしょう。
子供であれば塩分と水分を同時に摂取することができる経口補水液などがおすすめです。赤ちゃんの場合は、普段の授乳に加えて、白湯や麦茶を与えるようにしてください。
安静にさせる
子供は発熱していたとしても普段と同じように活発に動き回ろうとすることがありますが、体調がよくなるまでは安静にさせるようにしてください。
解熱剤の使用はできるだけ慎重に
病院を受診すると解熱剤を処方されることがあるかもしれませんが、使用する上で「何度以上になったら使用したほうが良いのか」、「一度使用したら何時間時間をあけたほうがいいのか」など医師に確認しておきましょう。
考えられる原因の病気は?
熱が3日以上続くようなら以下の病気の可能性があるので、症状に該当する場合は一度病院を受診するようにしましょう。
突発性発疹発疹
2歳未満の子供に比較的多く見られる病気で、38度以上の熱が3〜4日程度続きます。高熱がさがると全身に発疹が出てきて子供が不機嫌になることもあります。
水疱瘡
主に乳幼児から小学校の時期にかけて発症することが多く、痒みの強い発疹・水ぶくれなどとともに発熱があらわれます。
水ぶくれは徐々に全身に拡大していきますが、かゆいからといって掻きむしるとあとが残る可能性があるので注意が必要です。
ヘルパンギーナ
30〜40度の発熱が1〜3日程度続いたあと、口の中に1〜5mmの小さな水ぶくれができて痛むことが特徴です。
RSウイルス
RSウイルスに感染すると鼻水が出始めたあとに、38〜39度の発熱と咳が続きます。2歳以下の子供のほぼ100%が感染したことがある病気ですが、初めてかかったときは肺炎や気管支炎などを起こしやすいという特徴があります。
インフルエンザ
インフルエンザに感染すると、長いときは1週間ほど高熱が続き、熱性けいれんなどを引き起こすこともあります。感染初期に治療を行えばすぐに熱がおさまることがほとんどなので、急に40度の発熱が出た場合は早めに受診するようにしましょう。
川崎病
未だに原因がわかっていない病気ですが、高熱が続いたあと、全身の血管やリンパが炎症を起こして、心臓にまで負担をかける可能性がある病気です。高熱の他にも下が真っ赤になってブツブツができる「イチゴ舌」や唇の腫れ、目の充血、手足のむくみなど様々な症状が現れます。