アレルギーマーチとは?
アレルギーとは、異物から体を守るための免疫反応の一部で、体に害のないものに対しても過剰に反応してしまっている状態です。アレルギーには様々な種類があり、年令によって異なる症状が現れたり、異なるアレルギーを併発する状態のことを「アレルギーマーチ」といいます。
アレルギーマーチの原因は?
アレルギーは食べ物やホコリ、花粉、動物の毛、医薬品など身近にあるものが原因(アレルゲン)となり発症します。
また、アレルギーは遺伝することがありますが、生活している環境によっては両親がアレルギーを持っていなくても子供がアレルギーを発症することもあるので注意が必要です。
アレルギーマーチで現れる症状は?
アレルギーマーチになるとアレルギー症状が次々に現れます。アレルギーの種類は様々ですが、一般的に下記のような順番で症状が現れることが多いです。
食物アレルギー
特定の食物を食べたことに対してアレルギー症状を発症します。乳幼児期には卵、牛乳、小麦の3大アレルゲン、3歳以上の子供は野菜、魚介類、果物が原因となって発症することが多く、蕁麻疹や、皮膚の赤み、腫れなどが一番多い症状ですが、咳や喘息発作、嘔吐、下痢などの症状が一時的に見られることもあります。
症状がひどい場合は、意識が低下して呼吸困難に陥ることもあるので注意が必要です。
アトピー性皮膚炎
皮膚のアレルギー反応が慢性的に生じている状態で、肘や膝、顔等のに痛みと強いかゆみを伴う湿疹が繰り返しできることが特徴で、幼少時の12%程度に見られます。
喘息
空気の通り道である「気道」が慢性的に炎症が生じて、咳や呼吸困難な症状を引き起こします。ハウスダストやダニの死骸などが原因となることが多く、喘息の80%以上が6歳までに発症します。
アレルギー性鼻炎
花粉やハウスダストなどが鼻の粘膜に刺激することで、慢性的に炎症が生じている状態で、主に鼻水やくしゃみ、鼻づまりを引き起こします。
アレルギーマーチの治療方法
その時に現れているアレルギー症状に対して治療を行います。
アレルゲンの回避
アレルギーの原因を特定して、できるだけその原因となるアレルゲンを日常生活から取り除くことが大切です。食物とハウスダストなどが原因となることが大いので、食べ物や掃除をこまめに行うことでアレルゲンを回避しましょう。
薬物治療
症状に合わせて、抗ヒスタミンなどの抗アレルギー薬や点鼻薬、ステロイドや保湿の塗り薬などを使用します。
減感作療法
アレルギーの原因となるアレルゲンを、少量ずつ継続的に体内に取り込むことで反応を弱くする方法です。
アレルギーマーチの予防方法は?
アレルギーを引き起こす原因は個人差が大きく、原因をすべて生活から排除することは難しい病気です。少しでも症状を緩和させるには、アレルギー症状に少しでも早くきづき、適切な治療を行うことが大切です。
アレルギーの対策を行うためには、第一にアレルギーの原因を特定する必要があるので、疑わしい症状が現れた場合はすぐに病院へ行くようにしましょう。