三種混合ワクチンとは|接種時期や回数、効果、副反応

三種混合ワクチンとは?

三種混合ワクチンを接種することで、ジフテリアや破傷風、百日咳の感染と、感染した場合の重症化を防ぐことが可能です。

これらの病気は生後3ヶ月〜1歳頃までに定期接種する「四種混合ワクチン」の免疫効果を維持するために接種することが推奨されています。

ジフテリアとは?

ジフテリア菌に感染することで発症し、発熱や喉の奥に厚い膜ができることによる呼吸困難が主な症状です。

破傷風とは?

破傷風菌に感染することで発症し、「口が開きづらい」などの症状から始まり、最終的には全身の筋肉が固くなり呼吸困難におちいることがある病気です。

百日咳とは?

百日咳菌に感染することで発症し、突然激しく顔が赤くなるほど咳き込んだり、「ヒュー」という笛を吹くような呼吸音がする病気で、重症化すると呼吸困難や脳炎など命に関わることもあります。

三種混合ワクチンの予防接種の費用は?

三種混合ワクチンは「定期接種」に定められており、各自治体が費用を負担しているので、5歳〜7歳未満で1回、11歳〜13歳未満で1回までの合計2回であれば無料で接種することができます。

上記期間以外に接種する場合は、「任意接種」として費用を自己負担する必要がありますが、7,000円程度で接種できます。

三種混合ワクチンの接種時期・回数は?

ワクチンは合計で2回接種する必要があり、標準的なスケジュールは以下のとおりです。
● 1回目:5歳〜7歳未満
● 2回目:11歳〜13歳未満

2回目の接種は三種混合ワクチンの代わりに二種混合ワクチン(ジフテリア、 破傷風のみに対するワクチン)を接種することも可能ですので、どちらを接種するかはかかりつけの医師と相談するようにしましょう。

三種混合ワクチンの副反応・注意点は?

副反応

三種混合ワクチンを接種した場合の副反応は、次のようなものがあります。
● 接種した部位の腫れ、痛み
● 全身の発疹や発熱
● 呼吸困難などのアナフィラキシー

その他にも接種後に気になる症状があらわれた場合、念のため接種をした病院に連絡して相談しましょう。

注意点

接種日に37.5度以上の「明らかな発熱」があると、ワクチンを接種することはできません。

また過去に予防接種を受けた後、2日以内に発熱や全身性発疹などのアレルギーを疑う症状が現れたことがある人、けいれんの既往歴がある人は接種前にかかりつけ医に相談してください。