リンパ管炎とは?
細菌がリンパ管に感染することによって、リンパ管や周辺の組織に炎症が起きた状態で、急性リンパ管炎と慢性リンパ管炎に分類されます。
発症すると皮膚が赤く痛む、発熱などの症状が生じて重症化すると、敗血症などの全身症状へと発展する可能性があるので、リンパ管炎を発症した際にはすぐに病院を受診する必要があるので注意が必要です。
リンパ管炎の原因は?
急性リンパ管炎
溶血性連鎖球菌や黄色ブドウ球菌などの細菌が外傷部から侵入することが原因で発症します。
慢性リンパ管炎
真菌が発生させた胞子が皮膚に触れたり、吸い込むことにより皮膚や肺から感染し、リンパ管まで炎症が広がることで発症します。
リンパ管炎で現れる症状は?
感染した皮膚や付近のリンパ節に向かって伸びる不規則な赤い線が特徴です。赤い線は横幅数ミリから数センチ程度の大きさですが、線の周囲は熱を帯び、触れると痛みを伴うこともあります。
それ以外の症状としては、悪寒、リンパ節の腫れ、発熱、不快感、食欲不振などの全身症状が現れます。まれに重症化すると敗血症などの重篤な病気に発展する可能性があるので、注意が必要です。
リンパ管炎の検査方法は?
問診や全身症状を診察してリンパ節の腫れの有無を確認することで診察を行います。症状が重篤な場合は、生検や血液培養検査を行うことで感染している細菌を特定して、治療薬を選択します。
リンパ管炎の治療方法
ブドウ球菌や連鎖球菌などの感染の原因になっている細菌に効果のあるジクロキサシリンやナフシリン、オキサシリンなどの抗生物質を使用しながら、外傷を治療することで回復を待ちます。
自宅では患部を心臓よりも高い位置に置き、安静にするようにしましょう。
リンパ管炎の予防方法は?
外傷部分から細菌が感染することが多いので、外傷を負ったときは流水できれいに洗い流し、患部をきれいにすることで感染を予防しましょう。
きれいにした患部をキズパワーパッドのような絆創膏を使用すると傷をきれいに治すことが可能です。