ロタウイルスワクチンとは|接種時期や回数、効果、副反応

ロタウイルスワクチンとは?

ロタウイルスワクチンを接種することで、ロタウイルスの感染による胃腸炎を予防したり、感染したときの重症化を防ぐことができます。

ワクチン接種により、すべてのロタウイルス感染による胃腸炎の約80%を予防し、重症化する割合も95%予防することができるといわれています。

ロタウイルスワクチンには、1価(ロタリックス)と5価(ロタテック)の2種類がありますが、有効性に差はないと考えられています。

ロタウイルス胃腸炎とは?

ロタウイルスに感染することで、短時間での激しい下痢や嘔吐、腹痛などが主な主症状の病気で、生後6ヶ月〜2歳までの子供がかかりやすいと言われています。

ロタウイルスワクチンの接種の費用は?

2020年10月1日からロタウイルスワクチンは「定期接種」に定められ、自治体が費用を負担して予防接種を実施しているので、2020年8月生まれ以降の赤ちゃんであれば無料で接種することができます。

制度の都合上、2020年7月31日までに生まれた赤ちゃんは「任意接種」として、接種に費用がかかります。

任意接種でロタウイルスワクチンを接種する場合は、地域にもよりますが、2回接種の1価ワクチンは1回あたり約14,000円程度、3回接種の5価ワクチンは1回あたり約9,000円程度で実施刷ることが可能です。

費用を補助してくれる自治体もあるので、一度病院や自治体に確認しておくと良いでしょう。

ロタウイルスワクチンの接種時期・回数は?

ロタウイルスワクチンは、その種類によって摂取回数と推奨されている接種時期が異なります。

1価(ロタリックス)の場合

2回接種する必要があり、標準的なスケジュールは次のとおりです。
● 1回目:生後2ヶ月〜生後14週6日までに
● 2回目:初回から4週間以上あけて、生後24週0日までに

生後14週6日以降の初回接種は、腸重積などのリスクがあるため、安全性の観点から推奨されていません。また、2回目は生後24週0日をすぎると接種できくなるため、特に注意しましょう。

5価(ロタテック)の場合

3回接種する必要があり、標準的なスケジュールは次のとおりです。
● 1回目:生後2ヶ月〜生後14週6日までに
● 2回目:初回から4週間以上あけて
● 3回目:2回目から4週間以上あけて、生後32週0日までに

5価のワクチンも1価のワクチンと同様に初回初回接種は生後14週6日までに済ませた上で、3回目のワクチンは32週0日を過ぎないようにしましょう。

ロタウイルスワクチンお副反応や注意点は?

副反応

ロタウイルスワクチンを接種した場合には、副反応として以下の症状が現れることがあります。
● 嘔吐、下痢
● お腹が膨れる、便に血が混じる

特にお腹が膨れたり、便に血が混じったりする場合は腸重積の可能性があるため、すぐに病院を受診しましょう。

注意点

ロタウイルスワクチンを接種する前後に別の生ワクチンを接種する場合は、27日間は間隔を空ける必要があります。不活化ワクチンを接種する場合は、翌日でも接種が可能です。

また、接種日に37.5度以上の「明らかな発熱」がある場合はワクチンを接種することはできません。

過去に予防接種を受けた後、2日以内に発熱や全身性発疹などのアレルギーを疑う症状が現れたことがある人、けいれんの既往歴がある人は接種前にかかりつけ医に相談してください。