はやり目(流行性角結膜炎)とは|原因や症状、感染経路、検査、治療法

はやり目(流行性角結膜炎)とは?

アデノウイルスが結膜に感染するとで炎症を起こす病気で、感染が流行しやすいため、「はやり目」と呼ばれています。アデノウイルスは感染力が強いため、家庭内や学校、病院など集団生活を行う環境で感染が急速に拡大していく傾向があります。

はやり目を引き起こすアデノウイルスには8型、19型、37型など、いくつかの種類があり、一度感染したとしても型が異なると再感染する可能性があるので注意が必要です。

はやり目の感染経路は?

感染者が顔を拭いたタオルや同じ洗面器を使い回したり、お風呂やプールの水を介して感染が広がります。

はやり目で現れる症状は?

初期症状として、結膜が充血し、涙や目やに顎の下のリンパ節が腫れることがあります。症状が重くなると、出てくる涙や目やにの量が多く目が開けられなかったり、黒目の表面に白い濁りが現れることがありますが、時間とともに濁りは消えていきます。

アレルギー性結膜炎のようにかゆみはありませんが、眼の中がゴロゴロして痛みを感じることもあります。

はやり目は感染力が非常に強く、家族内で感染が広がることもあるので、目やにがよく出るなどの症状が出ているときは、一度かかりつけの病院を受診しましょう。

はやり目の検査方法は?

医師がまぶたの裏側などを症状を見て判断を行い、はやり目の可能性が高い場合は、綿棒で結膜をこすり細胞を採取してアデノウイルスの有無を調べます。

はやり目の治療方法

抗生剤や炎症を抑える目薬を使用して症状を緩和させる対症療法を行い、自然に症状が治まるのを待ちます。

一般的には1〜2週間で症状が治まるので、治るまでは薬の服用を続けるようにしましょう。

はやり目の自宅でのケア方法

目やにや涙がよく出るため、こまめに拭き取るようにしてください。拭き取った後はしっかりと手洗いを行い感染を予防しましょう。

お風呂は入っても構いませんが、お風呂に入る順番を一番最後にしたり、タオルを使い回さないなどの工夫が必要です。

はやり目の予防方法は?

感染者の目やにや涙中に含まれるウイルスが目に付着することで感染が広がるため、こまめに手洗いを行ってください。

プールでのビート板やタオルは使い回さないようにすることも大切です。

子供がはやり目にかかったときは学校へ行けるの?

はやり目は感染力が非常に強いため、学校保健安全法で「病状により学校医、その他の医師において感染の恐れがないと認めるまで」出席を停止する必要があるとされています。症状が治まってきたら、一度かかりつけの医師に相談してください。