カンジダ症とは?
皮膚や膣、口の中などに存在している真菌の一種である「カンジダ」が、何かのきっかけにより増えやすい状況になると口や爪、手足の指、外陰部や膣などの生殖器に様々な症状を引き起こす病気です。
カンジダ症の原因は?
健康な場合は特に症状が出ることはありませんが、次の条件に該当する場合は発症しやすいと考えられています。
● 暑く、湿度が高い状態が長期間続いた場合
● 薬や病気で免疫力が低下している状態
● 性行為
カンジダ症で現れる症状は?
カンジダが感染した部位によって症状が異なります。
皮膚
皮膚のたるみやへその中に発生し、強いかゆみやヒリヒリとした痛みを伴う赤い発疹が現れます。
生殖器
外陰部や陰茎などの生殖器に発生し、ヒリヒリする痛み、かゆみ、赤みなどが生じます。
口
クリームのような白斑が舌や頬の内側に付着して「鷲口瘡」と呼ばれ、口角がひび割れることがあります。
爪
爪と周囲の皮膚が赤く腫れ痛みを伴います。
カンジダ症の検査方法は?
カンジダ症の特徴的な発疹と、発疹から出くる粘り気のある白い分泌物を顕微鏡で観察するか、採取した分泌物を培養することで診断を行います。
カンジダ症の治療方法
患部を清潔にして、抗真菌薬のクリームを1日に2回塗ることを7~10日程度続けることで治療を行います。
抗真菌薬を塗っても症状が改善されない場合は、ゲンチアナ紫という紫色の染料を患部に塗ることで、カンジダを殺菌することがあります。
カンジダ症の予防方法は?
皮膚を乾いた状態に保ち体を常に清潔にしておくと、カンジダの繁殖を抑えることができるため、症状が治りやすく、再発を予防することが可能です。
生殖器にカンジダ症が生じた場合は、締め付けの少ない蒸れない下着をつけると良いでしょう。
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