赤ちゃんの咳|対処法や原因、病院へ行く目安は?

赤ちゃんが咳を出しているときの受診の目安は?

しばらく様子をみる

咳をしている赤ちゃんの様子をしっかり観察しましょう。発熱や咳が長期間続いていない場合は、しばらく様子を見ます。

ただし、以下の項目に該当する場合は、診察時間内に病院を受診しましょう。
● 5日以上咳が続いている
● 日に日に咳が悪化している
● 37.5度以上の発熱がある

すぐに病院を受診する

以下の項目に該当する症状が見られる場合は、すぐに病院へ行きましょう。夜間や休日であれば救急病院や往診を利用しましょう。

● 呼吸したときに「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という音がなっている
● 「ケンケン」というような犬の低い鳴き声のような咳をしている
● 皮膚の粘膜が紫色になっている
● 38度以上の発熱で、ぐったりしている
● 母乳・ミルクや水分をとれず、おしっこが半日以上出ていない

また、生後3ヶ月未満の発熱は、解熱剤を使用せず、すぐに病院を受診しましょう。

赤ちゃんが咳をしているときの対処法は?

赤ちゃんが咳とともに発熱している場合は、風邪の可能性が高く、治療をする必要があります。

病気以外にも咳が出ることがあるので、以下のような方法で症状を楽にしてあげましょう。

部屋の湿度を上げる

乾燥している空気に刺激されて鼻水がでることがあるので、加湿器や濡れたタオルを部屋にかけることで、部屋の湿度が下がらないようにしてあげましょう。

こまめに水分をとる

喉が乾燥していると咳が出やすい状態です。咳が長く続く場合は、こまめに水分を取り喉を乾燥させないようにしましょう。

飲み物は母乳やミルク以外にも常温のお水や麦茶をあげると良いでしょう。

上半身を高くして安静にする

痰や鼻水が原因で眠れない場合は、少し上体を高くすることで楽になるので、タオルやクッションで少し枕の高さを高くしてあげると良いでしょう。

こまめに鼻水を吸う

鼻水が喉に落ちて喉の粘膜が刺激されると咳が出ます。電動鼻水吸引器がなければ口などで、赤ちゃんの鼻水をこまめに吸い取ってあげると良いでしょう。

赤ちゃんの咳の原因は?

赤ちゃんの体は大人と比べて未発達な部分が多く、チリや冷たい空気、乾燥した空気によって咳が出ることもありますが、病気ではないので安心してください。

病気が原因の場合は以下の可能性があります。

風邪・肺炎・気管支炎

ウイルスや細菌に感染すると、咳や鼻水、発熱を引き起こしますが、通常は数日で症状が治まります。

咳や鼻水、発熱が続くときは、気管支や肺に炎症が生じており、ひどい場合は呼吸困難を引き起こす可能性があるので注意が必要です。

小児喘息

息を吸うときに「ゼーゼー」や「ヒューヒュー」という音が聞こえる場合は、小児喘息の可能性があります。

ダニやカビの死骸、ペットの毛に対するアレルギー反応、風邪、たばこの煙の刺激など様々な原因によって、気管が狭くなり「ゼーゼー」とした呼吸が生じます。

副鼻腔炎

鼻水で鼻が詰まり、黄色や緑色の痰が絡んだような咳をしているときは、副鼻腔に鼻水がたまり、炎症を起こしている可能性があります。

基本的には副鼻腔内の鼻水を吸引したり、抗菌薬を使用して治療を行います。

クループ症候群

「ケンケン」という犬の低い鳴き声のような咳をすることが特徴の病気で、喉の炎症が声帯まで広がった状態です。

炎症がひどくなると呼吸困難を引き起こす可能性があるので、症状が見られたときはすぐに病院へ行きましょう。

赤ちゃんの咳を予防するには?

空気を乾燥させないように部屋の湿度は高く、喉が乾燥しないようにこまめに水分を補給することも大切です。

また、赤ちゃんは新陳代謝が活発で汗をよくかくので、こまめにタオルで汗を拭き、服を着替えさせて体が冷えるのを予防してあげましょう。