子供に喘息の発作が出たときの受診の目安
しばらく様子を見る
「ゼーゼー」、「ヒューヒュー」と音が鳴る呼吸以外に明らかな症状が出ていないか確認しましょう。呼吸以外に明らかな症状がなく、睡眠などの日常生活に支障が出ていない場合はしばらく様子を見ます。
翌日も「ゼーゼー」、「ヒューヒュー」という呼吸をしている場合は、一度診察時間内に病院を受診しましょう。
すぐに病院へ行く
以下の症状が出ている場合は、すぐに病院を受診しましょう。夜間や休日であれば、救急病院や往診を利用しましょう。
● はじめて喘息の発作が出た
● 発作がひどく、寝ることができない
● 呼吸ができず、チアノーゼになっている
● ぐったりしている
子供に喘息の発作が出たときの対処法
薬の服用
喘息で診察してもらったことがあり、発作治療薬を持っている場合は薬を服用します。
対症療法
発作治療薬を持っていない場合は、まずは以下を行い症状を緩和させます。症状が治まったら一度病院を受診し原因に合わせた薬を処方してもらいましょう。
● 部屋の湿度を高める
● 上体を起こす
● 常温の水を飲む
一般的な市販薬を使用すると喘息の症状が悪化する可能性もあります。自己判断で薬を使用せずにまずは医師に相談しましょう。
子供に喘息の発作が出る原因
子供の喘息の原因は大きく分けて2種類です。
アレルギー反応が原因
子供の喘息の約90%がアレルギーが原因です。
アレルギーの原因(アレルゲン)は次の3つが主な原因で、アレルゲンを完全に取り除くのは難しいため、慢性的な喘息になりやすいです。
● ハウスダスト
● カビ
● ペットの毛やフケ
アレルギー反応以外が原因
アレルギー反応以外が原因で喘息が生じます。以下のように原因が明確なため原因を取り除くと症状が治まリやすい事が特徴です。
● インフルエンザなどのウイルス感染
● タバコの煙
● ストレス
● 寒暖差
喘息の発作が定期的に出るときのホームケア
喘息の原因を取り除き、炎症を抑える対症療法を行います。
原因となるアレルゲンを取り除く
日々の生活の中でハウスダストやカビなどのアレルゲンを取り除きましょう。
原因のアレルゲンは人や環境によって異なるため、まずは病院で一度検査した上でアレルギーの原因を明らかにします。
ハウスダストやカビが原因の場合は、こまめに部屋を掃除します。特に部屋の掃除だけではなく、空気の入れ替えや布団を掃除することは喘息の予防に効果的です。
薬を定期的に服用する
喘息は気管支に炎症が慢性的に起きているの状態なので、症状を緩和するために薬を毎日服用して炎症を抑えます。
喘息が長期間続いている場合は、医師に相談して「長期管理薬」を処方してもらいましょう。
部屋の湿度や温度は一定に保つ
乾燥した空気や寒冷な空気が刺激となり喘息が出ることがあり、症状を楽にするためには以下の方法が効果的です。
● 加湿器や濡れタオルで湿度を保つ
● ストーブやエアコンで部屋の温度を保つ
また、外出する時はマスクをすると寒冷な空気をいきなり吸い込まなくて良いですよ。
子供の喘息の予防方法は?
日頃から原因のアレルゲンを除去する事が大切です。すでに喘息の症状がある場合は長期管理薬を毎日欠かさず服用します。
喘息は長期的な治療が必要なので、焦らずに向き合っていきましょう。