口唇ヘルペスとは|原因や症状、感染経路、検査、治療法

口唇ヘルペスとは?

単純ヘルペスウイルスの1型に感染して口や唇の周りに小さな水ぶくれが生じる病気で、子供だけではなく大人も感染する可能性があります。

ヘルペスウイルスは神経節に感染するため、一度症状が治まったとしてもストレスや体調不良などで免疫力が低下した場合に発症を繰り返すという特徴があります。

口唇ヘルペスの感染経路は?

口や唇の周辺に生じる水疱中の液体や皮膚のただれた部分、唾液中に含まれるウイルスが付着することで感染するため、感染者のくしゃみや咳などの飛沫からの飛沫感染や、水疱内の液体が付着したタオルやドアノブなどを介して感染する接触感染が感染経路として知られています。

口唇ヘルペスで現れる症状は?

ウイルスに感染すると口の周りの皮膚がムズムズするような不快感が数日続いた後、口内炎や口の周りに小さな水ぶくれが現れます。

水ぶくれが破れた場合、膿が出てかさぶたになりますが、その後は自然に治っていきます。まれに高熱が出てリンパ節が腫れるなどの全身症状が見られる場合があるので注意が必要です。

口唇ヘルペスで病院に行くタイミングは?

初めて口の周りに口唇ヘルペスを疑うような水疱ができた場合や、発熱などの全身症状が見られる場合は一度皮膚科を受診しましょう。

口唇ヘルペスの検査方法は?

主に症状に関して問診と身体検査を行い、診断を行います。初めて口唇ヘルペスが発症した場合や発熱など他の病気の可能性がある場合は血液検査など他の検査を行うことがあります。

口唇ヘルペスの治療方法

アシクロビルやバラシクロビルといった抗ウイルス薬を5〜10日間服用することで治療を行います。口の周りの患部が痛む場合は、鎮痛薬も処方されることがあります。

ステロイド剤を患部に塗ると症状が悪化するため、過去医師に処方された薬が残っているとしても自己判断で使用せず、病院を受診しましょう。

口唇ヘルペスの予防方法は?

ヘルペスウイルスの特徴として体調が崩れた場合に症状が再発するために、感染を予防することが大事です。

ヘルペスウイルスは飛沫感染や接触感染で感染するため、口唇ヘルペスができている人と同じ食器やタオルを使わないこと、手洗い・うがいをこまめに行うことで感染を予防しましょう。