赤ちゃんが離乳食を吐く原因は？
赤ちゃんの胃の形状は大人と比べて縦型で、フタのない「とっくり」のような形をしているため、吐くこと珍しくありません。
胃からの逆流を防ぐ機能も未発達なので、離乳食をたくさん食べた後などは、吐いてしまうことがあります。また、赤ちゃんは噛む力が弱いので、離乳食を丸飲みしてしまい、食べたものが食道を通らずに出てきてしまうこともあります。
一方で、離乳食を吐く原因が風邪や胃腸炎といった病気のこともあります。嘔吐に伴って皮膚の発疹が現れたときは、アレルギーが原因の可能性もあります。
赤ちゃんが離乳食を嘔吐したとき病院へ行く目安は？
しばらく様子を見る
前述のように、赤ちゃんが離乳食を食べすぎて吐いてしまうことは、よくあることです。離乳食を食べた後に嘔吐することがあっても、機嫌がよく体重が増えているようであれば、しばらく様子を見ましょう。
すぐに病院へ行く
赤ちゃんが離乳食を吐いたときに、発熱や下痢、咳といった症状がある場合は、何かしらの病気によって胃腸の機能が弱まって吐いている可能性があるため、病院を受診しましょう。
また以下のような症状を伴うときは、すぐに病院を受診してください。夜間や休日であれば救急病院を受診するか、往診サービスを利用しましょう。
● 顔色が悪くぐったりしている
● ずっと激しく泣いている
● 食欲がなくて水分が全く取れていない
● 半日以上おしっこが出ていない
赤ちゃんが離乳食を吐いたときの治療法は？
赤ちゃんが離乳食を吐いて病院を受診すると、原因や症状に応じて吐き気止めが処方されることがあります。嘔吐によって脱水症状が見られるときは、点滴をしたり、度合いによっては入院治療が行われたりします。
嘔吐とともに発疹が現れてアレルギーが疑われる場合は、アレルゲンを特定するために血液検査が行われることもあります。アレルゲンが特定されれば、離乳食にそのアレルゲンを含む食材を使わないようにします。
赤ちゃんが離乳食を吐いたときの自宅でのケア方法は？
赤ちゃんが離乳食を吐いたときは、次のような方法で対処しましょう。
上体を起こして楽な姿勢にする
嘔吐したときは上体を起こしてあげましょう。また、衣類を調整して首やお腹の締め付けを緩めると赤ちゃんが楽になります。
寝かせるときは体の向きを横向きにする
吐いた後に寝かせるときは、赤ちゃんを横向き（できれば左向き）にしましょう。仰向けで寝かせてしまうと、嘔吐物が喉に詰まって窒息することがあるため注意してください。
口をきれいに拭く
口に嘔吐物がついたままだと、その臭いが吐き気を催して再び吐いてしまうこともあります。赤ちゃんが嘔吐をした後は、ガーゼや口ふきシートなどで口を拭きましょう。服が汚れたときは着替えさせてあげてください。
少しずつ水分補給をする
赤ちゃんが吐いてしまったときは、脱水症状にならないように、こまめに水分補給を行うことが大切です。
母乳やミルクを飲んでいる場合はいつも通り授乳をして、白湯や麦茶を飲める場合はスプーンやベビーマグなどで少しずつ飲ませましょう。柑橘系のジュースや乳酸飲料は、かえって吐き気を誘導してしまうため、飲ませないでください。
赤ちゃんが離乳食を吐かないように予防する方法は？
赤ちゃんが離乳食を丸飲みして吐いてしまう場合は、食材の大きさや柔らかさを見直すことで嘔吐を予防できます。初めて野菜の角切りを与えるときは、3～5ミリ程の大きさにカットし、歯茎でつぶせるくらい柔らかく調理してください。
離乳食のステップを進める際も、少しずつサイズを大きくしたり、かために茹でたりするようにしましょう。