子どもに透明の鼻水が出るときの病院へ行く目安は?
しばらく様子を見る
赤ちゃんは鼻の粘膜機能が未発達で、ほこりや乾燥、気温などにも敏感に反応します。透明のさらりとした鼻水は、風邪の引き始めかほこりや花粉に対するアレルギー反応と見られますが鼻水だけなら部屋の環境を整え、安静にして様子を見ます。
ただし、鼻水だけだからと放置しておくと、中耳炎や副鼻腔炎など別の病気を誘発することがあります。
診療時間内に病院を受診する
鼻水に加えて以下の症状が出ていたら、一度病院を受診するようにしましょう。
● 発熱や咳が出てきた
● 鼻水が黄色や緑色のドロッとしたものに変化した
● 鼻づまりがひどく、口で呼吸している
● 鼻や鼻水がにおう
すぐに病院へ行く
以下のような症状が出ている場合は、すぐに病院を受診しましょう。夜間や休日であれば、救急病院や往診を利用してください。
● 鼻水や鼻づまりがひどく呼吸が困難で、眠れない
● 何日も鼻水が治まらない
● 咳が止まらない
● 熱が38度以上あってぐったりしている
● 下痢や嘔吐が続き、水分を摂れていない
子どもに透明の鼻水が出るときの原因は?
風邪
風邪の引きはじめは、透明のさらりとした鼻水やくしゃみなどの症状が出ます。鼻水が黄色や緑色のドロッとしたものに変化し、咳、発熱などの症状もあれば風邪の疑いがあります。
アレルギー性鼻炎
アレルギー性鼻炎には、スギやヒノキの花粉など季節性のアレルギー物質に反応する季節性アレルギー性鼻炎と、季節に関係なくダニやハウスダストなどのアレルギー物質に反応する通年性アレルギー鼻炎があります。
寒暖差が原因になる場合もありますが、どちらも粘着性のないサラッとした鼻水が特徴です。
子どもに透明の鼻水が出るときの対処法は?
鼻をかませる・拭き取る
鼻をすすらせないように、片方ずつ小刻みにゆっくりとかませます。強くかみすぎないように注意しましょう。赤ちゃんの場合は、ガーゼや綿棒を使って、やさしく鼻水を拭き取ります。鼻の奥まで綿棒を突っ込まないように注意しましょう。
市販薬は説明書を十分に読んだ上で使う
鼻水や鼻づまりの初期症状では、生後3カ月から服用できる「ムヒの子ども鼻炎シロップS」などの飲みやすいシロップや、子どもの胸や背中に塗る「ヴィックヴェポラップ」も効果的です。ただし、説明書よく読んでから使用するようにしましょう。
こまめに部屋を掃除する
ほこりやチリが空気中に舞い上がるのを防ぐため、掃除機でこまめに部屋を掃除し、換気にも気を配りましょう。
加湿する
加湿器を使う、あるいは洗濯物を室内干しすることで、空気の乾燥とほこりの舞上がりを防ぐことができます。
部屋の温度を一定に保つ
気温差もくしゃみを誘発する原因になります。とくに真夏や真冬はお風呂場と寝室の温度差が大きくなるので、とくに気をつけましょう。
水分補給をしっかりと
鼻の乾燥を防ぐためにも、十分な水分補給を心がけましょう。赤ちゃんの場合、母乳やミルクで足りないようなら、白湯や麦茶を与えましょう。