赤ちゃんの下痢とは?
月齢が低い赤ちゃんは、腸が未発達で腸内細菌のバランスが整っていないため、消化不良によってうんちが柔らかくなることがあります。特に新生児期から生後1〜2ヶ月頃は、柔らかいうんちを1日に何度もします。
赤ちゃんのうんちが次のような状態であれば、下痢であると考えていいでしょう。
● いつもよりもうんちが水っぽい
● おむつにおしっこのような黄色いしみがついている
● おむつからうんちが溢れる
赤ちゃんが元気なのに下痢が続く理由は?
赤ちゃんが下痢をしていても以下のように元気がある場合は、消化不良が原因であることがほとんどです。
● 食欲があり、普段通り母乳・ミルク、離乳食を摂取できている
● 笑ったり泣いたり、元気があって普段通りの生活を送れている
● うんちがいつもより少しだけ柔らかく、回数が1~2回多い程度
● おしっこが普段通り出ている
● 発熱していない
離乳食を開始している赤ちゃんの場合、食物繊維や糖分が多い食べ物(さつまいもや里芋、かぼちゃなど)や乳製品を摂り過ぎると、消化不良によって下痢になることがあります。
また、冷たいものを食べ過ぎたり飲み過ぎたりして、下痢をすることもあります。
赤ちゃんの下痢が続くけど元気なとき病院へ行く目安は?
しばらく様子を見る
下痢の原因が消化不良で、前述のように食欲があって元気なときは、しばらく様子を見ましょう。
すぐに病院へ行く
下痢の他に次のような症状が見られる場合は、元気であってもすぐに病院を受診しましょう。夜間や休日であれば、救急病院や往診サービスを利用してください。
● 飲み物を受けつけない
● 尿や涙が出ず、顔色が悪い
● 下痢や嘔吐の症状が激しい
● 唇や爪の色が紫色で、触ると冷たい
● 38.5度以上の発熱がみられる
1歳未満の赤ちゃんが白色の下痢をしている場合はウイルス性胃腸炎の可能性が高いため、すぐに受診してください。
また、生後3ヶ月未満の赤ちゃんで38度以上の熱が出ているときは、解熱剤を使わず、すぐに受診しましょう。
赤ちゃんが元気なのに下痢が続くときの対処法は?
消化の良い食事にする
うんちの状態が良くなるまでは、離乳食のステップを一段階戻したり食べ慣れた食材を使ったりして、消化の良い食事を少しずつ与えるようにしましょう。
おかゆやうどん、バナナ、りんごをすりおろしたものなどがおすすめです。糖分を含んだ食べ物や果物、乳製品を与えるのは控えましょう。
お腹を温める
お腹が冷えると下痢をしやすくなるため、体を温めるようにしましょう。寒い季節は、寝るときに腹巻きやスリーパーを利用して、お腹を冷やさないようにしましょう。
夏はクーラーで冷えすぎないように気をつけてください。
お尻をきれいにする
下痢が続くと、おしりがかぶれやすくなるので、おしりを清潔に保つようにしましょう。おしりふきで何度もこすってしまうと肌に負担がかかるため、下痢が続くときはシャワーやお湯で洗ってあげてください。
赤ちゃんの下痢が続くけど元気なときの注意点
赤ちゃんの下痢が続くと脱水症状を起こしやすくなるため、いつも通り元気でも、こまめな水分補給を心がけてください。
母乳やミルクをはじめ、月齢によっては湯ざましや麦茶などを少量ずつ飲ませてあげましょう。白湯を飲ませて体を温めてあげるのもいいでしょう。
水分を受け付けないときは元気であっても脱水症状を起こす可能性が高いので、すぐに病院を受診してください。