新生児の鼻くそ|取るときのポイントや予防方法

新生児の鼻くその原因は?

鼻くそとは、鼻の粘膜から出た分泌物や鼻水、空気中のホコリが集まって固まったものです。
新生児や赤ちゃんは以下の理由から、鼻くそがつまりやすい傾向があります。

● 鼻の粘膜が温度や湿度の変化に敏感で鼻水が出やすい
● 鼻の穴が小さく分泌物やゴミが溜まりやすい

そのため、新生児は風邪を引いていないときでも鼻くそができやすく、取ってもすぐにまた新しい鼻くそが出てきてしまいます。

新生児の鼻くその取り方は?

新生児の鼻くそは、基本的には時間が経てば自然と出てくるので気にしすぎる必要はありませんが、鼻の穴の入り口付近にある場合は、以下の方法で取ることができます。

ベビー綿棒やガーゼで取る

鼻の穴の入り口付近にある鼻くそは、ベビー綿棒やガーゼを使ってそっと取ってあげましょう。鼻の奥にある場合は、無理に取るのはやめてください。沐浴後は湿気でやわらかくなっているので、そのタイミングで取るのもいいでしょう。

ベビー用のピンセットで取る

ベビー綿棒やガーゼで取りにくいときは、先が丸い赤ちゃん専用のピンセットを使うのも、一つの方法です。煮沸消毒できるものを選ぶと、衛生的で安心です。くれぐでも鼻の奥に入れすぎないように気をつけてください。

母乳を鼻に入れてから取る

新生児の鼻水や鼻くそつまり対策に「母乳点鼻薬」というものがあります。母乳を少し搾って細いスポイトなどで新生児の鼻に2~3滴入れ、軽く鼻をつまんでやさしく揉んであげると、固まった鼻水や鼻くそが取れやすくなることがあります。

母乳点鼻を行うときは、必ずしぼりたての母乳を使うようにしてください。粉ミルクで代用することはできません。
上記の方法を試しても鼻くそが取れないときは、自然に出てくるのを待ちましょう。

新生児の鼻くそつまりの予防方法は?

新生児の鼻くそは、奥につまって取れにくくなる前に予防することが大切です。

部屋を乾燥させない

空気が乾燥していると、鼻水が乾燥して鼻くそができやすくなります。特に冬場は乾燥しやすいので、加湿器を置いたり洗濯物を部屋干しにしたりして、部屋の湿度を50~60%程度に保ちましょう。

鼻水をこまめに吸引する

鼻水をこまめに吸引してあげることで、鼻くそができにくくなります。鼻づまりがひどいときは、新生児期から使える家庭用の鼻水吸引器を使って吸引しましょう。

ただし、新生児の鼻の粘膜はデリケートなので、1~2回ほど吸っても出てこないときは中断してください。

新生児の鼻くそを取るときの注意点は?

鼻くそは、基本的には自然と出てくるので、赤ちゃんが息苦しそうにしていなければ気にしすぎる必要はありません。特に鼻の中の奥の方にある鼻くそは、無理に取ろうとすると粘膜を傷つける可能性もあるので気をつけましょう。

鼻くそが奥につまって赤ちゃんが息苦しそうにしているときは、小児科や耳鼻科を受診してください。