子どもの虫刺されの応急処置は?
蚊に刺されたとき
刺された箇所を水道水で十分洗い、ムヒ・ベビーなどの市販のかゆみ止めの薬を塗ります。
蜂に刺にされたとき
まずは刺された箇所を水道水で十分洗い、蜂の針が皮膚に残っているときは毛抜や粘着テープで除去します。毒のう(毒のたまり)があるため、手で直接抜かないように注意しましょう。
毛虫に刺されたとき
毛虫に刺されると数時間後に皮膚がピリピリして、激しいかゆみや痛み、水ぶくれを伴う発疹が現れることがあります。毛を粘着テープなどで除去してから流水で皮膚を丁寧に洗い、念のために衣服も着替えさせます。
子どもが虫に刺されたときに病院へ行く目安
しばらく様子を見る
蚊に刺された場合は、上記の応急処置を行いしばらく様子を見るようにしましょう。普段と変わらず元気があるようならひとまず安心です。
すぐに病院へ行く
蜂や毛虫に刺された場合や、様子を見ている際に次のような症状があるようなら、夜間や休日でもなるべく早く病院を受診しましょう。
● 腫れが悪化し痛みがある
● 目や口元の粘膜が腫れている
● 水ぶくれができている(水ぶくれは潰さずに受診しましょう)
救急車を呼ぶ
蜂に刺されるとアナフィラキシーという深刻なアレルギー反応を引き起こし、最悪の場合は死に至ることもあります。以下の症状が出ているようなら、すぐに救急車を呼んでください。
● 全身にじんましんが広がっている
● 顔色や意識の状態が悪い
● 呼吸が苦しそう
● 腹痛や嘔吐がある
救急車を呼ぶべきか判断がつかないときは、小児救急電話相談(#8000)に連絡しましょう。
子どもの虫刺されの症状は?
どんな虫に刺されたかによって虫刺されの症状は異なりますが、赤い腫れや水疱、そしてかゆみなどが生じます。なかでもかゆみは、子どもがかき壊して化膿したり、とびひなどを引き起こす原因にもなりますので注意が必要です。
また、蜂に刺されると、刺された部分が赤く腫れて硬くなったり、最悪に場合、アナフィラキシーを起こすこともあります。もしもクマバチやスズメバチなどに刺され、呼吸困難や意識を失うなどの症状を引き起こした場合は、すぐに救急車をよびましょう。
子どもが虫に刺されたときの対処法
流水で洗って冷やす
虫に刺されて子どもがかゆがっているときは、刺されたところをすぐに流水で洗い流します。その後、冷やしたタオルや保冷剤などを当てて患部を冷やすことでかゆみがましになります。
患部を温めたり、刺激を与えると腫れが悪化します。お風呂を入る際には長時間お湯に浸かることは避けるようにすると良いでしょう。体を洗うときは強くこすらずに優しく洗うようにして下さい。
かゆみ止めを塗布する
軽いかゆみが出ている程度なら、抗ヒスタミン剤配合のかゆみ止めで十分です。かゆみに加え、赤みや腫れが強く出ている場合は、抗ヒスタミンとステロイド剤、抗生物質が含まれているものを選ぶと、炎症を早く収めてかきむしりなどを予防することができます。
また、ムヒパッチなど、かゆみを抑えつつかきむしりを同時に防ぐ絆創膏タイプのものもあります。症状と子どもの状態を見て使い分けましょう。
子供の虫刺されを予防するには?
虫除け薬を使用する
野外で遊ぶ際には、子ども向けの虫除け薬をつけましょう。ただし、虫除け薬によって月齢や年齢による使用制限がありますので、使用前に必ず説明書を確認してください。
最近では、ベビーカーに貼ったり手首や足首につけるなどで、外出時にも便利な虫除けグッズもたくさんあります。上手に活用して、子どもを虫から守ってあげましょう。
肌の露出を抑える
肌の露出範囲が広いと、それだけ虫刺されのリスクが高まります。夏場でも、外出時は薄くて通気性がよく、速乾性のある長袖、長ズボンがおすすめです。また、就寝時には赤ちゃん用の蚊帳を使うのも効果的です。
参考記事
https://192abc.com/38102
https://medicalnote.jp/contents/160506-015-HX