子供の微熱は何度くらい?
子供は自律神経がまだ発達していないので、体温は外気や環境によって35.0〜37.4度くらいの間で体温が変動しやすいといわれています。
そのため普段より熱が少し高くても、37.5度未満であれば微熱と考えていいでしょう。
ただし平熱が低い場合は、37.5度未満でも発熱となることもあります。一般的に、平熱より体温が1度以上高いと発熱していると判断します。
病院へ行く目安
しばらく様子を見る
子供の微熱が続いていても、普段と変わらず食欲や元気があり、夜に眠ることができているときは、しばらく様子を見ましょう。
すぐに病院へ行く
微熱が続いていて、さらに以下のような症状がある場合は、感染症や病気などの可能性もあるので、できるだけ早めに病院を受診しましょう。
● 元気がなくてぐったりしている
● 発疹が出ている
● 下痢が嘔吐が続いて水分を摂れていない
● 顔色が悪い
● 呼吸が苦しそう
● 咳や鼻水で眠れない
子供の微熱が続く時のホームケア方法は?
こまめに水分補給をする
微熱とはいえ、いつもより体温が高い状態が続くと汗をかきやすくなります。こまめに水分補給をして脱水症状にならないように気をつけましょう。
食欲がないようなら無理に食事をする必要はありませんが、食べられるときはいつもより消化の良い食事を与えてください。
基本的に体を温める
微熱が続いた後に体温が上がって発熱することもあります。特に手足が冷たい場合は、熱が上がりきっておらず、これから上がっていくときです。体を冷やさないように、厚着にしたり布団を重ねたりして体を温めてあげましょう。
ただし、熱が上がって体力を奪われているときは、おでこや脇の下、首の後、足首などを冷やしてください。
安静にさせる
微熱だと、普段のように遊んだり動いたりしたがるかもしれませんが、元気があっても熱が下がるまではできるだけ安静にさせましょう。
お風呂は短時間で
機嫌がよくて食欲も落ちていないようであれば、お風呂に入れても問題ありませんが、長い時間入っていると体力を消耗するため、いつもより短い時間で済ませるようにして、湯冷めにも気をつけましょう。
考えられる原因の病気は?
子供の微熱が続く場合、以下のような病気や感染症にかかっている可能性もあります。微熱のほかに普段と違う症状がないかよくチェックして、気になることがあればすぐに病院を受診するようにしてください。
季節性アレルギー性鼻炎
鼻の粘膜が植物の花粉に刺激されて炎症が起こっている状態で、花粉症とも呼ばれます。主な症状として、微熱、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、目や喉のかゆみ、腹痛、涙目などがあります。
外耳炎
37度くらいの微熱や、耳の外耳道に炎症が起こるので耳を引っ張ったり、少し触れたりしただけでも痛がるのが特徴です。痛み以外に、「耳の入口がカサカサとしている」「耳が臭う」といった症状があるときも、外耳炎が疑われます。
りんご病
ウイルス性の感染症です。10〜20日間の潜伏期間の後、両頬がりんごのように赤くなります。頬が赤くなる1週間ほど前に、微熱や風邪のような症状がみられることもあります。