胃腸炎とは?
胃、小腸、大腸の粘膜に炎症が生じている状態のことを胃腸炎といい、子供によく見られるのは胃腸炎はウイルスや細菌に感染することで、腹痛や嘔吐、下痢などの症状を起こす急性胃腸炎です。
1年間を通して発症する可能性のある病気ですが、特に10〜3月頃の冬に感染者が多くなる傾向があります。
病院へ行く目安
しばらく様子を見る
子供に嘔吐や下痢などの症状が見られた時は焦らず子供の様子をみます。嘔吐や下痢などをしていても元気があり水分補給を行えているようなら、診療時間中に一度病院を受診するようにしましょう。
すぐに病院へ行く
万が一、次のような項目に該当する時はすぐに病院を受診するようにしましょう。夜間や休日であれば救急病院や往診サービスを利用すると良いでしょう。
● 元気がなくぐったりしている
● 呼吸が苦しそうで、顔色も悪い
● 水分補給ができておらず、おしっこも出ていない
● 38.5度以上の発熱がある
1歳未満の赤ちゃんが白色の下痢をしているときや、3ヶ月未満の赤ちゃんで38度以上の発熱が出ている時は、すぐに病院を受診するようにしましょう。
子供が胃腸炎の時の対処法は?
こまめに水分補給を行う
下痢や嘔吐を繰り返している時は脱水症状を起こしやすいので、こまめに水分補給を行うようにしましょう。飲み物は水分と塩分を同時に摂取することができる経口補水液がおすすめです。
食欲が無いときは無理に食べ物を食べる必要はありませんが、食欲がでてきたらうどんやおかゆなど消化の良いものから食べ始めると良いでしょう。
体を清潔にする
下痢がついた皮膚をそのままにしておくとかぶれの原因になるので、下痢をした時はその都度シャワーや座浴できれいにするようにしましょう。
感染予防をおこなう
病気によっては一定期間、嘔吐や下痢中にウイルスや細菌が含まれることがあるので、感染の拡大を防ぐためにも適切に処置を行うことが大切です。
汚物を処理する際は使い捨てのマスクや手袋を身につけ、飛び散っている箇所はペーパータオルなどで拭き取り、飛び散っていた箇所をハイターなどの塩素系消毒剤を200ppmに薄めた消毒液で拭いておくと効果的です。
拭き取った吐瀉物や汚物は使用した手袋などをすべてまとめてビニール袋に入れ、密閉して捨てるようにしましょう。
注意点
下痢や嘔吐は体からウイルスや細菌を排出するための作用があるので。げりや嘔吐があるからといって下痢止めや吐き気止めなどを自己判断で使用することは避けましょう。
考えられる原因の病気は?
子供の胃腸炎は、ウイルスや細菌に感染することによって生じることが多く、ロタウイルスやノロウイルス、腸管アデノウイルス、腸炎ビブリオ、サルモネラ、カンピロバクターなど様々な種類が原因となります。
胃腸炎の予防方法は?
下痢や嘔吐を繰り返している時は、登園・登校ができないこともあるので、日々手洗いやうがい、食べ物を十分に加熱することで感染予防に努めましょう。