発熱とは
子供の平熱は35.0〜37.4度だと言われていますが、体温を調整する自律神経が十分に発達していないため、朝や夕方で気温の変化により1度以上体温が異なることも珍しくありません。
一般的に体温が37度を超えた場合や、平熱よりも1度以上体温が高い場合は発熱していると考えるようにしましょう。
発熱は感染したウイルスや細菌を死滅させるための体の免疫反応です。発熱したからといってすぐに解熱剤を使うと治りが遅れることもあるので注意が必要です。
病院へ行く目安
基本的には発熱が3日以上続くようなら一度病院を受診するようにしましょう。
しばらく様子を見る
熱がで始めたとしても、普段と変わらず元気で食欲があるときはしばらく様子を見ても良いでしょう。
すぐに病院へ行く
万が一、次の内容に当てはまるときはすぐに病院を受診するようにしましょう。夜間や休日であれば救急病院や往診サービスを利用しましょう。
● 元気がなくてぐったりしている
● 下痢や嘔吐もしており、水分も取れていない
● 呼びかけても反応しない
● 呼吸が苦しそう
● 生後3ヶ月未満で発熱
子供が発熱した時の対処法は?
手足が冷たいとき
子供が発熱していたとしても、手足が冷たいときはまだ熱が上がりきってはいないので、体を温めるために厚着をさせたり、布団を多めにかけてあげるようにしましょう。
手足が温かいとき
手足が温かくなると、熱が上がりきり汗をかくようになります。こまめに汗を拭いてあげたり、少し薄着にしてあげることで体を冷やさないようにしましょう。
水分補給を行う
発熱するとたくさん汗をかくので、脱水症状にならないようにこまめに水分補給を行うことが大切です。飲み物は水分と塩分とを同時に取ることができる経口補水液が良いでしょう。
汗をかくと口の中が乾燥しやすくなり、口の中で炎症がおきやすくなるので食事の後はきれいにしてあげるようにしてください。
安静にする
発熱したとしても子供は活発に活動しようとするかもしれませんが、体調が回復するまでは安静にするようにしてください。
考えられる原因は?
突発性発疹
0〜1歳の乳幼児に多く、急に39~40どの発熱が3日程度続いたあと、熱が下がると派手な発疹が全身に広がります。
高熱が続くので、熱性けいれんを起こすこともあります。
はしか
発熱とともに咳や鼻水、目やになどが2〜3日でるので風邪との見分けはつきませんが、一旦熱が下がったあとに再び高熱となり、全身に発疹が4〜5日程度続きます。
症状がひどいときは、中耳炎や肺炎などの病気を引き起こすこともあるので注意が必要です。
みずぼうそう
軽症では熱や発疹も出ないことがありますが、重症では高熱が3日程度続き全身に発疹が広がるというように症状の重さは個人差があります。
非常に強い感染力をもっているので、発症すると1週間程度外に出ることができません。
ヘルパンギーナ
エンテロウイルスやコクサッキーウイルスに感染することで夏に発症しやすく、発熱とともに喉に水疱ができる特徴の病気です。
インフルエンザ
11月頃から流行する感染症で、感染すると約1週間程度も高熱が続くこともありますが、感染初期に治療を行えばすぐに熱が治まることがほとんどです。