子供のアレルギーとは|原因や症状、検査、治療法

アレルギーとは?

人間の体には、細菌やウイルスなど体にとって害のあるものを排除するために「免疫」の機能が備わっています。

食べ物や花粉、ハウスダストなど体に害のないものまで過剰に免疫が反応することによって様々な症状が出る状態がアレルギーです。

子供のアレルギーの原因は?

アレルギーの原因となる「アレルゲン」は、身の回りに多数存在しており、アレルギーになりやすい体質は遺伝しやすいため、家族にアレルギーがある場合は子供もアレルギーを発症する可能性が高くなります。

卵や牛乳、小麦、落花生、えびなどの食事が原因で発症することもあります。他にもハウスダストや花粉、医薬品など、アレルギーが出やすいものには個人差があります。

子供のアレルギーで現れる症状は?

目、鼻、肺、皮膚、腸などの粘膜でアレルギー反応が起こることで、皮膚のかゆみや鼻炎、喘息、下痢などの症状が現れます。

子供の場合は、成長に従って出てくるアレルギー症状と、場所が変わる「アレルギーマーチ」と呼ばれる状態が現れることがあります。

0歳時にアトピー性皮膚炎を発症した子供は、1〜3歳頃に気管支喘息や幼稚園の頃にアレルギー性鼻炎を発症する可能性があるので、注意が必要です。

アレルギーの検査方法は?

アレルギーの症状が認められた場合はアレルギーの原因を特定するために食物除去試験、食物負荷試験、血液検査(特異的IgE抗体検査)、皮膚テスト(ブリックテスト)などを行います。

アレルギーの治療方法は?

皮膚のバリア機能が低下したときに、食べ物やダニ、ハウスダストなどに対するアレルギー反応が重なるとアレルギー性の皮膚炎など症状が広がっていくため、肌をきれいにした状態で抗アレルギー薬を塗り、治療を行います。

アレルギーの自宅でのケア方法

日頃のスキンケアを行い肌を清潔にしておくことが大切です。以下のことに気をつけましょう。

● 市販のワセリンや赤ちゃん用保湿剤をこまめに塗る
● お風呂上がりは、皮膚に潤いのある状態で保湿剤を塗る
● 顔や口周りを拭くときは、濡らしたガーゼやウェットティッシュなどを使用する
● 肌を傷つけないように、こまめに爪を切る

アレルギーの予防方法は?

日常生活の中でアレルゲンにできるだけ触れないようにするために、花粉の飛散が多い日は外出を控えたり、家の中をこまめに掃除することでアレルゲン取り除くことが効果的です。