アデノイド肥大とは|原因や症状、検査、治療法

アデノイド肥大とは?

アデノイドは鼻の奥にある咽頭扁桃のことで、アデノイド肥大とは咽頭扁桃が肥大することで様々な症状が認められる病気です。

アデノイドは3歳頃から大きくなって6歳頃に最も大きくなりますが、それ以降は少しずつ小さくなり、大人になるとほぼ見えなくなります。

アデノイド肥大の原因は?

アデノイドの大きさは個人差があり、アデノイドが大きいからといって必ずしも病気とは限りませんが、ウイルスや細菌に感染することでアデノイドが通常よりも大きくなります。

アデノイド肥大で現れる症状は?

次のような症状が見られる場合は、アデノイド肥大が原因で治療が必要なこともあるので、一度病院を受診しましょう。

睡眠時呼吸障害

アデノイドが大きくなると鼻呼吸が苦しくなるので、口呼吸になり、睡眠時にいびきをかくことがあります。

口呼吸や睡眠時にいびきをかくことが長期間続くと、睡眠の質が低下して成長に対する悪影響や、集中力が低下することに繋がるので注意が必要です。

また口呼吸が癖になると、風邪を引きやすく、歯並びが悪くなりやすいなど弊害も出ます。

滲出性中耳炎、副鼻腔炎

アデノイドが大きくなると鼻の通りが悪くなり、鼻腔内の炎症が広がりやすくなるので、中耳炎が慢性化したり、副鼻腔炎を発症することがあります。

アデノイド肥大の検査方法は?

視診やレントゲン、内視鏡を使用してアデノイドの肥大具合や鼻咽腔の通りが悪くないかを確認します。

アデノイド肥大の治療方法は?

感染の原因が細菌である場合は抗生物質の服用を行い、ウイルスが原因である場合は症状を緩和させる対症療法を行います。

治療を開始しても改善が見られない場合は、アデノイドを摘出する手術を行うこともあります。

アデノイド肥大の予防方法は?

アデノイドの肥大は細菌やウイルスの感染が原因で生じます。

外出から帰ってきた後や、トイレの後などは手洗い・うがいを行いましょう。外出時にはマスクを着用したり、人混みを避けると良いでしょう。