日本脳炎とは|原因や症状、感染経路、検査、治療法

日本脳炎とは?

主にコガタアカイエカなどの蚊を介して日本脳炎ウイルスに感染することで発症し脳が炎症を起こす病気で、「日本脳炎」という名前ですが、日本だけではなくベトナムやインドネシアなどの東南アジアの国々でも発生しています。

蚊によって感染が広がるため、夏頃に流行する傾向がありますが、予防接種のおかげで毎年10名程度しか感染者が出ていません。

日本脳炎の感染経路は?

コガタアカイエカなどの蚊の吸血によって感染が広がります。飛沫によって感染が広がるような特徴はなく、人から人への感染は現在確認されていません。

日本脳炎で現れる症状は?

感染者の1000人に1人程度に、38度以上の高熱や、頭痛、めまい、吐き気、嘔吐などの症状が現れます。子供が発症した場合には、腹痛や下痢、意識障害、麻痺、けいれんなどの重篤な症状が現れることがあります。

また発症した場合の死亡率は20〜40%で、治癒した場合でも45〜70%の感染者には精神障害などの後遺症が残るといわれています。

日本脳炎の検査方法は?

脳炎を発症している場合には血液や髄液から日本脳炎ウイルスや抗体が認められるか確認します。

日本脳炎の治療方法

日本脳炎に対する効果的な治療薬や現在ありません。

万が一発生した場合は、症状を緩和させる対症療法を行います。脳炎の症状が出ている時点で、脳細胞がウイルスによって破壊されているため、症状が治まったとしても後遺症が残る可能性があるので、かかる前に予防を行うことが大切です。

日本脳炎の予防方法は?

日本脳炎のワクチンは定期接種として定められており、生後6ヶ月〜7歳6ヶ月未満のうち3回、9歳〜13歳未満のうちに1回受ける必要があります。

定期接種は法律に従って自治体が実施しているので無料で受けることができるため、十分な抗体を作るためにも4回必ず受けましょう。