子供の鼻水や鼻づまりで病院へ行く目安は?
しばらく様子を見る
鼻水や鼻づまり以外に、明らかな症状があるか確認しましょう。嘔吐や下痢が出ていない場合は様子をみます。
発熱していたとしても、食欲や元気がある場合は少し様子を見て、翌日状態が変わらないようなら一度病院を受診しましょう。
すぐに病院へ行く
以下の症状が出ている場合はすぐに病院へ行きます。夜間や休日であれば、救急病院や往診を利用しましょう。
● 鼻水や鼻づまりがひどくて息ができず、苦しくて眠ることができない
● 何日も鼻水が治まらない
● 咳がとまらない
● 熱が38度以上あり、ぐったりしている
● 下痢や嘔吐が続き、水分を摂れていない
子供の鼻水や鼻づまりの対処法は?
ウイルスや細菌による感染症が原因の場合は、水分補給と栄養補給を十分に行う対症療法を行い体の免疫反応をサポートします。
対症療法以外にも症状を軽くする方法がいくつかあります。
鼻水を吸ってあげる
鼻水吸引機がある場合は、鼻水を吸い取ってあげると呼吸がしやすくなります。
寝る体勢を意識する
クッションや毛布で頭の位置を高くすることで鼻が通りやすくなり呼吸が楽になります。鼻水が多い場合は横向きに寝かせてあげるとよいでしょう。
温かい飲みものを飲む
白湯や温めた麦茶を飲むときに、温かい湯気を鼻から吸い込むことで鼻が通り呼吸が楽になります。
また空気が乾燥している場合は、加湿器や濡れタオルなどで部屋の湿度を上げると鼻づまりが楽になります。
子供の鼻水や鼻づまりの原因は?
かぜを含むウイルスや細菌による感染症やアレルギー反応によるアレルギー性鼻炎が鼻水や鼻づまりの原因です。
感染症が原因
感染症の原因はウイルスと細菌の2種類で、約90%以上はウイルスで、残りの約10%未満は細菌が原因です。感染症が生じると透明の鼻水と発熱や咳が出て、鼻水の色は次第に緑色や黄色へと変わります。
ウイルスと細菌は性質が全く異なるため、抗生物質は細菌にしか効かず、ウイルスには効果的な治療薬が存在しないので、風邪の場合は主に対症療法で症状を落ち着かせましょう。
アレルギー性鼻炎が原因
アレルギーの原因となるアレルゲン(花粉やハウスダストなど)とのアレルギー反応が生じることで透明の鼻水が出ます。
鼻水を治すにはアレルゲンを取り除く必要があるので、疑いがある場合は一度病院で検査を行いましょう。
子供の鼻水や鼻づまりが原因で引き起こる病気は?
中耳炎
子どもは耳管が短いため感染症が原因で中耳炎も併発し、耳が痛くなったり、聞こえづらい、高熱、耳だれなどの症状が出ることがあります。
副鼻腔炎
副鼻腔にウイルスや細菌が感染して炎症を起こすと黄色い鼻水や、頭痛、発熱、匂いがわかりにくくなるという症状が見られます。
副鼻腔炎は治療を行わないと長期化することがあるので注意が必要です。
子供の鼻水や鼻づまりで市販薬をつかってもいいの?
市販薬は鼻水や鼻づまりの初期症状では効果的ですが、使用する際は説明書を十分に読んだ上で使用しましょう。
シロップタイプ
生後3ヶ月頃から使うことができ、少し甘い味付けになっているので飲みやすいのが特徴です。主な商品に「ムヒのこども鼻炎シロップS」「キッズバファリン鼻炎シロップS」があります。
塗り薬タイプ
生後6ヶ月頃から使うことができ、子供の喉や胸や背中に塗ることで、次第に鼻水や鼻づまりが楽になるのが特徴です。主な商品に「ヴィックスヴェポラップ」があります。
症状が悪化している場合や長期間続いている場合、鼻水以外にも症状が出ている場合は一度病院で診察してもらいましょう。