子供の頭痛で病院を受診の目安は?
しばらく様子を見る
まず、頭痛以外にどんな症状が出ているかチェックしましょう。頭痛以外に明らかな症状がない場合はしばらく様子を見ます。
病院を受診する
頭痛とともに以下のような症状が見られる場合は、すぐに病院を受診しましょう。夜間や休日であれば、救急病院や往診サービスを利用してください。
● 食事や睡眠に支障が出ている
● 発熱や嘔吐などの症状がある
● 頭痛が3日以上続いている
● 意識がもうろうとしている
● けいれんしている
● 耳が聞こえにくい
● ものが2つに見える
子供の頭痛の特徴は?
頭痛はストレスや生活習慣が原因の一次性頭痛と疾患が原因の二次性頭痛に分けられ、子供の場合は一次性頭痛の「片頭痛(偏頭痛)」か「緊張型頭痛」であることがほとんどです。片頭痛と緊張型頭痛は、それぞれ特徴が異なります。
片頭痛の特徴
片頭痛は、こめかみの片側または両側や目の周辺にズキズキと脈打つ痛みが発作的に現れます。吐き気や光や音、においに敏感になる子もいます。中等度から高度の痛みが出て、1日で治まることもあれば数日続くこともあります。
緊張型頭痛の特徴
緊張型頭痛は、両方のこめかみが少し締め付けられるような痛みが現れるのが特徴です。吐き気などの症状は出ませんが、めまいや倦怠感などを感じることがあります。痛みの強さは軽度から中等度で、毎日のように続くこともあります。
片頭痛や緊張型頭痛が1ヶ月間に15日以上続くと、学校が行くのが困難になるなど日常生活に支障が出る「慢性連日性頭痛」が起こることがあります。
子供の頭痛の対処法は?
子供が頭痛を訴えたときは、まずは片頭痛か緊張型頭痛かを見分け、それぞれ下記のような対処をするといいでしょう。
片頭痛の対処法
光や音の刺激を減らすために暗くて静かな部屋で安静にさせます。痛みを感じる部分を冷たいタオルや保冷剤などで冷やしましょう。
緊張型頭痛の対処法
蒸しタオル等を使って痛む部分を温めたり、お風呂に入って血行をよくしましょう。
片頭痛と緊張型頭痛のどちらか判断できないときは、受診するようにしてください。また、痛み止めを飲ませるとかえって頭痛がひどくなることもあるので、自己判断で薬を使用するのは控えましょう。
子供の頭痛の治療方法は?
子供の頭痛に対して病院で治療をする場合、生活習慣やストレスが原因であれば、生活習慣の改善やストレスを取り除くことをします。薬による治療は基本的には行いません。
ただし、痛みが強くて日常生活に支障をきたすような場合には、イブプロフェンやアセトアミノフェンなどの解熱鎮痛薬が処方され発作時に服用します。
また、頭痛の原因が感染症などの病気である場合には、その病気の治療をします。